オート上海2017
【オート上海2017】マツダ、「MX-5 RF」「CX-3」を中国市場に導入すると発表
マツダブースでは「Mazda6」「Mazda3」のレース車両も展示
2017年4月21日 16:19
- 2017年4月19日(現地時間)発表
マツダは4月19日(現地時間)、「The 17th Shanghai International Automobile Industry Exhibition」(オート上海2017。プレスデー:4月19日~20日、一般公開日:4月21日~28日)の開催初日にプレスカンファレンスを実施し、このなかで中国市場に「MX-5 RF(日本名:ロードスター RF)」と「CX-3」を導入すると発表した。
プレスカンファレンスでは中国事業を統括しているマツダ 専務執行役員の稲本信秀氏が登壇。まず2016年の販売についてスピーチを行なった。
「2016年は、マツダの中国ビジネスにとって大いなる飛躍の年になりました。6月に一汽マツダから発表した新型クロスオーバーSUVの『CX-4』が2017年中国・デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞することができ、マツダブランドのプレゼンスを大いに高めました。CX-4を筆頭に、SKYACTIV技術と魂動デザインをまとった『CX-5』『Mazda3(日本名:アクセラ)』『Mazda6(日本名:アテンザ)』といった新世代商品群が大きく貢献し、マツダブランドの販売台数は前年より21.4%増え、過去最高の28万6000台となりました。今年に入ってからもこの勢いを持続していて、1~3月期の販売実績は、これも過去最高の6万4000台と大変好調なスタートとなっています。今年は販売目標台数を29万台として活動して参ります」と稲本氏は語る。
このように、2016年に導入した中国専売モデルのCX-4は、デザイン賞を受賞して販売台数の躍進に貢献しているようだ。これまでの中国での販売台数が、2014年は20万8000台、2015年は23万5000台だったことを考えると、どれほど高い伸び率か分かるだろう。
そして、この勢いを維持するために2台の新型車が中国市場に導入されることになった。1台目は、日本でも2016年12月に販売が始まったばかりのMX-5 RF。稲本氏は「このたび、『MX-5』の兄貴分ともいえるMX-5 RFを持って参りました。電動で気軽に開閉できる美しいシルエットのハードルーフを備えたクルマです。ライトウエイトスポーツカー特有の意のままに操る楽しさ、ひと目で人々を魅了するデザイン、これらに加えてルーフの開閉を気軽に楽しめることも実現しました。このMX-5 RFは来年、輸入車として一汽マツダチャンネルで中国市場に導入する予定です」と解説した。
また、もう1台はSUVシリーズの中でもっともコンパクトなモデルとなるCX-3。「世界中で大きく市場が伸びているクロスオーバーSUVの中でも、とくにデザイン面で高い評価を受けているクルマです。2016年にはMX-5とともに『ワールド・カーデザイン・オブ・ザ・イヤー』のベスト3に選ばれました。もちろん、デザインだけでなくコンパクトSUVとしての高い機能性とマツダ独自の技術『GVC(Gベクタリングコントロール)』による最高の操縦性、日々進化し続ける環境、安全性能など魅力たっぷりのクルマになっています」と稲本氏は説明した。CX-3については長安マツダチャンネルから2017年下半期に販売される予定だという。
どちらも輸入車になるが、2台のモデルが新たに追加されることで、一汽マツダではMX-5 RF、CX-4、Mazda6、長安マツダではCX-3、CX-5、Mazda3と新世代商品群の計6モデルが中国市場でラインアップされることになった。マツダブランドを体現するMX-5 RFと、中国市場でもっとも伸びているクロスオーバーSUVのCX-3が導入されることで、これまで以上の支持拡大が期待される。