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マツダ、2.0リッターエンジン搭載のリトラクタブルハードトップモデル「ロードスター RF」受注開始

約13秒という世界最短のルーフ開閉時間を実現。324万円から

2016年11月10日 受注開始

324万円~373万6800円

ルーフから車両後端にかけてなだらかに傾斜していく形状の「ファストバック」スタイルを採用するリトラクタブルハードトップモデル「ロードスター RF」

 マツダは11月10日、リトラクタブルハードトップモデル「ロードスター RF」の予約受付を開始した。正式発売日は12月22日。価格は324万円~373万6800円。

グレードエンジン変速機駆動方式価格燃費
S直列4気筒DOHC 2.0リッター6速MT2WD(FR)3,240,000円15.6km/L
6速AT3,261,600円
VS6速MT3,574,800円
6速AT3,596,400円
RS6速MT3,736,800円
ロードスター RFのボディサイズは3915×1735×1245mm(全長×全幅×全高)。開発にあたっては「軽量・コンパクトであること」「ホイールベースを変えないこと」「荷室を犠牲にしないこと」の3点を意識したという
美しいスタイルと開閉動作を追求した電動格納式ルーフを採用。スイッチ操作開始からルーフがロックされるまでにかかる時間は約13秒で、開閉は10km/h未満であれば操作可能

「Retractable Fastback」の略称が車名に与えられた今回のロードスター RFは、ルーフから車両後端にかけてなだらかに傾斜していく形状の「ファストバック」スタイルを採用。美しいスタイルと開閉動作を追求した電動格納式ルーフは、アルミ製のフロントルーフ、スチール製のミドルルーフ、樹脂製のリアルーフという3つの異なる素材で構成。開閉動作はスイッチ操作だけですべて行なうことができ、先代のハードトップモデルでは手動式だったトップロックを電動式にすることで、より利便性を高めることに成功した。

 トップロック解除を含むスイッチ操作開始からルーフがロックされるまでにかかる時間は約13秒で、世界最短のルーフ開閉時間(純正部品である電動ハードトップ搭載の市販車として)を実現したという。この開閉は10km/h未満であれば操作を行なうことができ、ルーフの開閉状況をメーターディスプレイ内に5段階のアニメーションで表示する機能も盛り込まれた。

電動格納式ルーフの動作の様子
写真左のスイッチで電動格納式ルーフの操作が行なえる
先代のハードトップモデルでは手動式だったトップロックを電動式に変更

 ボディサイズは3915×1735×1245mm(全長×全幅×全高)。ソフトトップのロードスターと比べて全高が10mm高くなるだけで、そのほかの数値はホイールベースを含めてすべて同一。ロードスターらしいコンパクトなパッケージはそのままに、安心感と躍動感にあふれるスタンスや意のままにクルマを操る楽しさを予感させるコクピットなどを実現している。

 ボディカラーは「CX-9」の導入を皮切りに、今夏に商品改良を行なった「アクセラ」「アテンザ」などにも採用される新開発の「マシーングレープレミアムメタリック」をはじめ、「ソウルレッドプレミアムメタリック」「セラミックメタリック」「ブルーリフレックスマイカ」「クリスタルホワイトパールマイカ」「ジェットブラック」の計6色をラインアップ。「VS」グレードのみ、ルーフトップ(フロントルーフ/ミドルルーフ)をピアノブラックとした2トーンカラー仕様も用意する。

ボディカラーは計6色を設定。写真は「マシーングレープレミアムメタリック」
「ソウルレッドプレミアムメタリック」
「セラミックメタリック」
「ブルーリフレックスマイカ」
「クリスタルホワイトパールマイカ」
「ジェットブラック」
「VS」グレードのみルーフトップをピアノブラックとした2トーンカラー仕様を設定
ロードスター RFではオープンボディ用のSKYACTIV-BODYを採用。ハードトップの採用に合わせて車体前後の剛性バランスを最適化するため専用のトンネルメンバーを装備している
「RS」グレードに標準装備されるガンメタリック塗装の17インチアルミホイール。同グレードでは専用のビルシュタイン製ダンパーが与えられる
「RS」グレードのセットオプションで用意されるBBS製17インチ鍛造アルミホイール
「RS」グレードのセットオプションにはBBS製17インチ鍛造アルミホイールに加え、ブレンボ製対向4ピストンキャリパー(フロント)、レッド塗装のリアキャリパーが含まれる。価格は32万4000円

 インテリアでは、Bピラーや後方から巻き込んでくる風を効果的に抑えるため、リアルーフのトップ部形状を最適化するとともに、ソフトトップよりも大型のエアロボードを装備。エアロボードにはソフトトップと異なる透明のアクリルを採用し、強めの風にも対応する剛性と後方視界の確保を両立するとともに、夜間走行時にインパネの照明がエアロボードを介してルームミラーに映り込まないよう、エアロボードの角度も最適化したという。

 また、トランク容量は127Lとソフトトップモデルとほぼ同等とし、航空機内への持ち込みが可能なキャリーバック(550×400×250mm以内)2個を収納できるスペースを確保。さらに車載工具などを収納できるマルチボックス(3L)を装備することで、使い勝手も高められている。

 そのほかクローズ時の静粛性を高めるべく、フロントルーフとミドルルーフの内側に吸音性能を持つ3層構造のヘッドライナーを採用することでロードノイズや風切音を低減。さらにリアホイールハウスにはエンジンルームにも使用している遮音材を追加するとともに、制振材パネルを採用した。これらに加え、音漏れの原因となる穴を徹底的にふさぐといった対策により、車両後方から透過してくるロードノイズを大幅に低減させて車内の質感を高めることに成功している。

ブラックのファブリックシートを装備する「S」グレードのインテリア
オーバーン(赤褐色)のナッパレザーシートを装備する「VS」グレードのインテリア
ブラックのアルカンターラをベースに、ナッパレザーに赤のアクセントを施したレカロシートを装備する「RS」グレードのインテリア
「RS」グレードのレカロシート
トランク容量はソフトトップモデルとほぼ同等の127Lを確保

 パワートレーンに関しては、最高出力116kW(158PS)/6000rpm、最大トルク200Nm(20.4kgm)/4600rpmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッター「SKYACTIV-G 2.0」エンジンを搭載。トルクフルな走りを実現するほか、アクセル操作に対する加速度の変化を緻密に作り込み、操作と挙動の一体感をさらに高めたという。また、エンジンの吸気脈動を躍動的なサウンドに増幅してコクピットに伝える「インダクションサウンドエンハンサー(ISE)」を「S」「VS」にオプション設定、「RS」に標準装備している。

直列4気筒DOHC 2.0リッターエンジンは最高出力116kW(158PS)/6000rpm、最大トルク200Nm(20.4kgm)/4600rpmを発生

ロードスター RF主要諸元

モデルS / VSRS
駆動方式2WD(FR)
トランスミッション6速MT6速AT6速MT
全長×全幅×全高[mm]3,915×1,735×1,245
ホイールベース[mm]2,310
トレッド[mm]1,495/1,505
車両重量[kg]1,1001,1301,100
エンジン直列4気筒DOHC 2.0リッター
ボア×ストローク[mm]83.5×91.2
圧縮比13
最高出力[kW(PS)/rpm]116(158)/6,000
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]200(20.4)/4,600
使用燃料無鉛プレミアムガソリン
前/後サスペンション形式ダブルウィッシュボーン式/マルチリンク式
前/後ブレーキ形式ベンチレーテッドディスク/ディスク
前/後ホイール17×7Jインチアルミホイール(高輝度塗装)17×7Jインチアルミホイール(ガンメタリック塗装)
前/後タイヤ205/45 R17