北京モーターショー 2018

【北京モーターショー 2018】独ダイムラー、ホイールベースを60mm延長した中国専用車「Aクラス L セダン」世界初公開

ボディサイズは4609×1796×1460mm(全長×全幅×全高)

2018年4月25日(現地時間)発表

北京モーターショー 2018で世界初公開された中国専用車「Aクラス L セダン」

 独ダイムラーは4月25日(現地時間)、中国・北京で開催されている「北京モーターショー 2018」(4月25日~26日:プレスデー、4月27日~28日:特別招待日、4月29日~5月4日:一般公開日)で、メルセデス・ベンツの中国専用車「Aクラス L セダン」を世界初公開した。

 2月2日にオランダ アムステルダムで世界初公開された5ドアハッチバックの新型「Aクラス」をベースに、独立したトランクを備えるノッチバックスタイルのセダンボディが与えられたほか、中国市場でのニーズに応えてホイールベースを60mm拡大。ボディサイズは4609×1796×1460mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2789mmとなる。

 このAクラス L セダンは2018年後半に中国で市場投入され、ロングホイールベース版ではないボディを持つそのほかの市場に向けた「Aクラス セダン」も2018年下半期に発売予定となっている。

Aクラス L セダン
ボディに施された「ローズゴールド」は中国市場向けに専用開発された塗装

 外観デザインはハッチバックの新型Aクラスと同様、メルセデス・ベンツの最新デザイン哲学「Sensual Purity(官能的な純粋さ)」を反映し、コンパクトサルーンであることを示すボディ側面のラインと短い前後のオーバーハングによるスポーティさを融合。一方でコンパクトに絞り込まれ、グリーンハウスから遠ざけられたリアエンドはセダン独自のスポーティさを表現している。

ボディサイズは4609×1796×1460mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2789mm。絞り込まれたリアエンドでセダン独自のスポーティさを表現する

 インテリアでは2つの高解像度ディスプレイを並べて構成する新世代のインフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)」を採用。タッチスクリーン制御に加え、中国の多彩な方言をカバーする自然音声認識の音声制御にも対応し、ターゲットユーザーである中国の若者が求めるコネクテッド機能による“ユーザーそれぞれに合わせたデジタル体験”も提供するという。

 トランスミッションには7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の「7G-DCT」が用意され、発売時には共に気筒休止機構を備え、100kW、または120kWを発生する直列4気筒 1.33リッターオールアルミエンジンをラインアップ。続けて140kWを発生する直列4気筒 2.0リッターエンジンも追加される。

2つの高解像度ディスプレイを使い、AI(人工知能)を搭載する「MBUX」は中国の多彩な方言をカバーして自然音声認識を実現
後席乗員のスペースにフォーカスし、ホイールベースをハッチバックモデルから60mm延長
トランク容量は420L
北京モーターショーで実施された独ダイムラーのプレスカンファレンス
Aクラス L セダンのイメージムービー(3分6秒 無音)

編集部:椿山和雄