CES2015

アウディ、未発表の新型SUV「Q7」に搭載する最新インターフェースを世界初公開

Apple CarPlay、Android Autoに対応し、タッチパネル&サブディスプレイ装備へ

会期:2015年1月6日~9日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention and World Trade Center(LVCC)、LVH、The Venetian

2015 International CESで展示された未発表モデル新型「Q7」のバーチャルコクピット。アウディ TT世代よりも一段進んだインターフェースを備える

 アウディは1月6日、「2015 International CES」の同社ブースにおいてプレスカンファレンスを開催。自動運転などの機能を持つ同社の将来を示すコンセプトカー「Audi prologue Show Car」を世界初公開し大きな話題となった。

 アウディは2014年のCESにおいてNVIDIA Tegra 3を搭載する「TT」用のフルデジタルコクピット「バーチャルコクピット」を世界初公開。メーターパネル内に広がる地図、そしてスムーズにスケーリングするメーターなどで衝撃を与えた。

 2015年のアウディブースで人気となっているのが、Audi prologue Show Carに加え、新世代へと進化したバーチャルコクピット展示だ。このバーチャルコクピットは未発表の新型SUV「Q7」のもの。TTと同じくNVIDIAのTegra 3によって描画されるが、ナビゲーション用に専用ディスプレイを装備するのと、インターフェースにタッチパッドが加わったのが大きな違いとなる。

 これにより、ナビゲーション時もスピードメーターやタコメーターを大きく使うことができ、メーターパネル選択の自由度も上がった。これまではコマンドダイヤル上で描いていた手書き認識もタッチパッドへと移り、手書きも容易になっている。また、新世代のバーチャルコクピットはApple CarPlay、Android Autoに両対応し、ナビゲーション用のディスプレイがその表示領域として使われている。

 なお、新型Q7はリアエンターテイメントシステムとしてNVIDIA Tegra 4を搭載するタブレット端末「Audi Tablet」を装備。後席用のムービー再生などのほか、クルマから下りた後の徒歩ナビや、クルマのインフォメーションなどさまざまな用途を想定している。

 International CESを完全に技術発表の場と位置づけているアウディ。高い処理能力を持つNVIDIAのTegraシリーズを採用していくことで、クルマの楽しみを従来とは異なるポジションに引き上げようとしている。

 TTおよびQ7のバーチャルコクピットを動画と写真で掲載するので、その設計意図の違いを確認していただきたい。

2015年は未発表モデル新型「Q7」のコクピット展示を実施
新しくなったバーチャルコクピット
シフトまわり
Audi Q7 New HMI
こちらは新型Q7のインターフェースのみを展示するモデル
ナビゲーション用ディスプレイ
タッチパッド
右ハンドル車だとこんな感じに使うのだろうか?
アウディスマートフォンインターフェースによりApple CarPlay、Android Autoに対応する
Apple CarPlayの画面
後席向けにNVIDIA Tegra 4を搭載するタブレット端末「Audi Tablet」を2基搭載する
Audi Tablet
Audi Tabletの取付部
取り外すとこのような形に
アウディ TTS
2014年のCESで発表されたバーチャルコクピットを搭載する
タッチパッドがない。スポーツカーのタイトなコクピットにはこちらのほうが向いている気もする
Audi TT New HMI
アウディブースに展示されていた自動運転用制御モジュール「zFAS」
2014年のzFAS。NVIDIA Tegra K1搭載
2015年に展示されたzFAS。より小型化が進んでいる。こちらもTegra K1を搭載するとのこと

編集部:谷川 潔

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