イベントレポート
デンソー、カーボンニュートラルへ向けた新型インバーターや統合モビリティコンピューターなどを展示
2025年10月30日 17:56
- 2025年10月29日~11月9日 開催
ジャパンモビリティショー2025(プレスデー:10月29日~30日/一般公開日:10月31日~11月9日)が東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている。デンソーはプレスカンファレンスでカーボンニュートラルの実現に向けた新型インバーターやオリジナルSoC、統合モビリティコンピューターの開発について語った。
10月30日にブースで行なわれたプレスカンファレンスでは、デンソーの代表取締役社長 林新之助氏が登壇。デンソーが創業以来クルマの進化とともにあり、技術の広さと深さがデンソーの強みだと説明した。
新型インバーターについて「性能のカギは半導体技術と冷却技術。半導体の回路設計から製造プロセスにいたるまで研究・開発を重ね、SiC(シリコンカーバイト)半導体のウエハに独自の3次元構造を実現することで電力効率を最大化している」と仕組みを説明。電力効率は70%低減、コアモジュールを30%小型化に成功した。
オリジナルSoC(システム・オン・チップ)は、クルマのSDV化に合わせて注目されるSoCで、ソフトウェアを実行する半導体でCPUや周辺の処理を1つのチップにまとめたもの。クルマに求められる必要な高い演算能力と低消費電力を持ち、耐環境性などを備えた信頼性あるオリジナルSoCの開発を進めているという。
また、統合モビリティコンピューターはオリジナルSoCを搭載したもので、クルマの知能化の普及を後押しするもの。2029年の市場投入を目指して開発し、24時間無人稼働の次世代工場となる善明製作所 新工場で生産予定。新工場は2027年竣工予定で愛知県で建設中だという。
また、今回のブース展示について、林氏は「街全体でのエネルギーマネジメントや、クルマが社会とつながることで実現する安全で快適な移動など、社会全体へと広がる環境・安心の取り組みを展示している」と説明した。
ブースでは、クルマにおけるエネルギーマネジメントをプレゼンターがスクリーンを使って説明するコンテンツや、「人によりそうモビリティ」の展示として4人乗りのシミュレーションカーによる未来の移動を体験できるコンテンツを用意した。












