イベントレポート

カーメイト、ルーフボックス形状の太陽光発電付きポータブルバッテリ「INNOソーラーボード」を参考出品

2025年10月31日~11月9日 一般公開日
入場料:1500円~3500円
カーメイトブースで展示されるルーフボックス形状のポータブルバッテリ「INNOソーラーボード」

 カーキャリアブランドの「INNO」を展開するカー用品メーカーのカーメイトは、2025年10月31日より東京ビッグサイトで一般公開している「ジャパンモビリティショー2025」に出展している。カーメイトのブースは東館7ホール。

カーメイトのブースは東館7ホール

 ブース出展テーマは「カーメイトと共に彩るモビリティライフ」。展示物はすでに発売されている製品のほか、発売予定のものもあり、今回はその中から注目のアイテムを取り上げてみた。

通路側の目立つところに展示されている参考出品の「INNOソーラーボード」

 まずは参考出品の「INNO ソーラーボード」だ。カーメイトの主力商品であるカーキャリアでは、キャリアへの着脱が簡単に行なえるルーフボックス「ギアキャリー100」を販売している。このルーフボックスには、特許出願中の“クイックロックシステム”が採用されていて、工具を使うことなくレバー操作のみでボックスの着脱が可能。

ギアキャリー100はワンタッチで着脱できる機能を持つルーフボックス。写真の製品の容量は160L
組み合わせるベースキャリアは「クイックベース60」となる

 この機能と丈夫なキャリアの特徴を、ほかの用途に展開できないかと考えたところ、生まれたのが「ソーラーボード」という。これはルーフボックス形状のポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせたもので、ルーフに取り付けた状態であれば、ソーラーパネルから発電ができ、アウトドアフィールドなどでは、キャリアからワンタッチで外して、室内に持ち込んだり、テーブルなどを展開した側に置いて、さまざまな家電などに電気を供給できる。

参考出品の「INNO ソーラーボード」
ルーフから下ろしても使用できる

 現在開発中のためまだ市販はしていないが、現状ではポータブル電源として600Whのスペック。ソーラーパネルの詳細なスペックは公開されていないが、一般的に使用されているガラス膜を持ったタイプが使われていた。

 この状態で重量は約15kgと、男性であればキャリアから下ろしたり載せたりすることは難しくない。ただ、今後はさらに軽くしたいとのこと。また、電池の容量アップも検討しているので、実際に製品化されるときは軽くて容量の多いものになることを期待しよう。

ルーフに積んだ状態で給電や状態の確認ができるパネルも完備
INNOソーラーボードの現状スペック。発売を希望する声が多ければ開発もより進むそうなので、ジャパンモビリティショーへ行くなら、ぜひカーメイトブースに立ち寄っていただきたい

 カーメイトでは車内の芳香剤にも力を入れていて、15種類以上のフレグランスを用意している。香りの種類が増えていくと色々と選べると言うメリットがあるが、反対にどれを選べばいいか分かりにくくなると言う声もあるようだ。

 そこで2023年からカーメイトは独自のウェブサービス「香り診断」をスタート。質問に答えていくことでフレグランス選択の手助けをしてくれる。

カーメイトは15種類以上の車内用フレグランスを用意している

 ブースではこのサービスを体験でき、実際に選ばれた診断結果の香りをムエットと言われる香りのついた試行紙で持ち帰れる。筆者も試しにやらせていただいた。普段、香水や芳香剤は一切使っていないので、自分の好きな香りはそもそもなかったが、診断で選ばれた香りは確かにありと思えるものだった。

 試しにほかの香りも嗅がせてもらったが、そちらははっきりと合わないと感じた。香り診断はカーメイトがこれまで蓄積してきたデータをベースに答えを出しているもので、医学的な分析などは入っていないが、これは試してみるとおもしろいと思った。

参考出展の車種専用噴霧式フレグランスディフューザーの展示。右端にはこちらも参考出展の噴霧式フレグランスディフューザー エアコン取り付けタイプ(銀色のもの)が展示されている
Webサービスとして行なっている「香り診断 JMS2025エディション」という香りの診断と体験ができるコーナーを設けている。タブレットに表示される診断を行なうと、その人に合った香りをチョイスしてくれる
噴霧式フレグランスディフューザー イルミ(左)と、2025年11月発売予定の噴霧式フレグランスディフューザー ダブル(右)の展示
ダブルはその名の通り、内部に2種類の芳香剤を入れられ、気分に合わせて香りを切り替えられる
Appleの「探す」の機能に対応するカーチャージャーシリーズ。アクセサリーソケットに差し込むタイプで、内部にはAppleのAirTagと同じ機能が入っている。電源はアクセサリーソケットから供給されるので、電池交換や充電は不要
USBポートも装備
商用車の運行管理を効率化するための「通信型360度ドライブレコーダー」。SGシステム社の運行管理システムと連携するもので、こちらはすでに発売中
トラック以外の社用車などでも運行管理を徹底したいと言うニーズに応える製品。自車の走行状態だけでなく、周辺の交通の状況も記録するドライブレコーダーが当たり前のこれからの時代に合った製品だ

 カーメイトブースでは、特定小型原付自転車の「e-FREE01」も展示。特定小型原付自転車では立ち乗りタイプもあるが、走行時の安定性を考えた場合は、自転車のようにまたがって座る機能がある方が好まれることも多い。

 そうしたニーズに合うのがこのモデル。カーメイトでは2010年から電動自転車事業に取り組んでいて、2023年の法改正を受けて「e-FREE01」を開発し、2023年8月に日本で最初にサドル付きタイプで、国土交通省が定める性能等確認制度に適合させたモデル。2024年1月から発売している。

 ブースでは車両の展示のほか、特定小型原付自転車に乗る際に必須知識である交通ルールについても詳しく紹介しているので、免許がない人がこちらの車両に乗りたいと思っているのなら、ブースで実車を見ながら交通ルールについても学んでいただきたい。

特定小型原付自転車のe-FREE01」も展示。車体にまたがりサドルに座って運転できるので、立ち乗りタイプよりも安心感や安定感が高い
ブースでは特定小型原付自転車に乗る時に変わらず知っておきたい交通ルールについても紹介している。POPのほかリーフレットでも解説しているので、友人や家族で免許を持っていない人が特定小型原付自転車に乗ることを検討しているなら、そちらを持ち帰ってぜひわたしてほしい
深田昌之