イベントレポート

【パリモーターショー 2018】スズキの新型「KATANA」、「GSX1100S KATANA」とともにパリで公開。ドイツとパリで同時期に欧州展示!!

パリのモデルは一部オプション用品装着車だった

2018年10月2日~3日 プレスデー

2018年10月4日~10日 一般公開日

スズキの新型「KATANA」。オリジナルKATANAのモチーフを見ることができる

「パリモーターショー(MONDIAL PARIS MOTOR SHOW)」の4輪車のプレスデーは10月2日(現地時間)から始まるが、2輪車に関しては10月3日に始まる。その10月3日に突如パリで公開されたのが、スズキの新型「KATANA(カタナ)」だ。

 世界初公開はドイツ・ケルンで開催されている「インターモト」(10月2日~7日開催)となるが、ほぼ同時期に欧州で相次いで公開されることになった。

パリモーターショー 2018で公開されたスズキの新型「KATANA」

 新型KATANAは、最高出力110kW/10000rpm、最大トルク108Nm/9500rpmを発生する水冷4サイクル直列4気筒 999cm3エンジンを搭載。いわゆるリッターバイクとなり、GSX1100S KATANAをモチーフとしてイタリアのデザインチームがデザインしたものになるという。それを日本側で調整しつつ仕上げてあり、欧州のツアラー需要をにらみつつ、日本国内での販売も予定しているとのこと。

オリジナルKATANAよりコンパクトな印象の新型KATANA
ハンドルまわり
前傾した「SUZUKI」のロゴが印象的
ラジエターまわり
現代的なバイクらしく、サスペンションは倒立タイプ
すっきりしたリアまわり
デジタルタイプのメーター
シートには、「刀」や「KATANA」の文字が
ライセンスステーを工夫することでリアの印象を作り出している
KATANAロゴや刀ロゴの追加撮影のために再び新型KATANAのブースへ
このミニカウルは、オプション用品。ケルン展示モデルが新型KATANAのオリジナルで、パリのモデルは一部オプション用品を装着したモデル。オプションのミニカウルは、初代KATANAとカウルの角度を一致させるものとのことだ
各所にKATANAや刀が。さて1台に合計何本あるのかな?
こちらの刀も本数に数えようと思ったら、このシートはオプション品とのこと。ノーマルのシートは初代KATANA同様、3本のスジが入る
アライのKATANAヘル

 新型KATANAでは、ツアラー需要などを踏まえ、ハンドルはセパレートハンドル(以下、セパハン)ではない。この点が話題となっているが、現地では好評だといい、日本についてどうするかは未定とのこと。

 また、今回パリに展示した新型KATANAは、シートやマフラーなど各種オプション品を装着したものとなり、市販予定モデルとは若干異なる。ケルンショーに出したのが市販相当品であり、パリはちょっとスペシャルなものになる。

 それだけ、新型KATANAに関しては用品開発が進んでおり、スズキの気合いが分かる。

 先ほどのセパハンリクエストに関しても、再度確認したところ、オプション用品で対応することなどを検討しているとのことだ。

 タンクの赤い「SUZUKI」のロゴなどは、オリジナルデザインを尊重して採り入れられているほか、前傾したライン構成にオリジナルKATANAの面影を見ることができる。

オリジナルの「KATANA」
日本での750cc版発売時に物議を醸したセパハン。ミニシールドが印象的
スズキの標準デザインともいえる星型キャストホイール
リアスイングアームは2本サス。モノサス革命が来る以前のバイク
オリジナルKATANAと新型KATANA。オリジナルはショーケースで保護されている
KATANAとともに展示されていた刀

 現地の要望で目立っているのは、フランスの免許制度に合わせて50kW以下の出力をもつ750cc版だといい、いずれにしてもこのリッタークラスが発売されて以降のことだろう。

 KATANAは衝撃をもって迎えられたデザインのバイクで、その後いつまでも語り継がれるバイクとなったが、販売的には決して成功したバイクではない。新しいKATANAがロングセラーとなるよう、市販車としての登場に期待したい。

 新型KATANAの横には、オリジナルKATANAが展示されており、新旧のKATANAを比べて見ることができる。まだ、新型KATANAのグッズも展示されており、そこには「刀」の文字が刻まれていた。

編集部:谷川 潔