イベントレポート 東京オートサロン 2020

スズキ、KATANAデザインのスイフトスポーツなどを展示

釣り向けのジムニーシエラ、アーバンスポーツをコンセプトにしたハスラーも

2020年1月10日~12日 開催

入場料:特別入場券3500円、大人一般入場券2500円、中・高校生一般入場券1800円(全日とも保護者同伴に限り小学生以下無料)

スズキのブース

 幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した「東京オートサロン 2020」(1月10日~12日)。スズキのブースでは、19年振りに復活させた新型オートバイ「KATANA」をイメージした「スイフトスポーツ KATANA EDITION」を展示。釣りをテーマにした「ジムニーシエラ」や、スケートボードをモチーフにした「ハスラー」などで、アウトドア用途や若者に向けてアピールしていた。

KATANAの雰囲気をまとい、よりスポーティさを強調したスイフトスポーツ

「スイフトスポーツ KATANA EDITION」

 スイフトスポーツ KATANA EDITIONは、スズキが2019年に発売した新型オートバイ KATANAとコラボレーションしたコンセプトモデル。KATANAのシルバーをベースにしたボディカラーで、赤いラインやKATANAのロゴマークをアクセントにすることで、個性的な雰囲気と「風を切って走るイメージ」を演出している。

2019年に発売された新型「KATANA」
こちらもフェンダーやブレーキキャリパーなど各部にカスタムパーツが装着されている

 ワイドフェンダーを採用するとともにホイールをインチアップさせ、ボディの迫力を強調。インテリアでは各部のガーニッシュをチタンの焼け色のような見た目にしたり、カーボン柄をふんだんに配したりすることで、レーシーなイメージとオートバイのフィーリングを加えている。

ワイドフェンダーで迫力アップ
直線的な赤いラインがKATANAらしい鋭さをイメージさせる
リアにもKATANAのロゴマーク
インチアップしたホイール
インテリアでは要所にチタンのやけ色を模したガーニッシュ。センターコンソールにはカーボン柄の装飾
スイフトスポーツによるバーチャル走行を体験できるVRコーナー

ロッドケースを装着するジムニーシエラと天井が輝くハスラー

「釣り」をテーマにしたというコンセプトモデル「ジムニーシエラ マリンスタイル」は、「ジムニーシエラ」をベースにカスタムしたもので、まさに釣り人のための高いユーティリティ性能を誇る1台に仕上がっている。

ジムニーシエラ マリンスタイル
右前方から
側面
左前方から
左後方

 海を感じさせるオリジナルのボディカラーに加え、ルーフの両サイドには釣り道具(ロッド類)を収納できる円筒状のケースを装備。本来ならスペアタイヤを取り付けるリアゲートには、タイヤの代わりにオートバイ用キャリアで有名なGIVIのケースを装着している。

ロッドを収納できる円筒状のケースを装備
リアにはGIVIのケース
牽引用の金具が装着されたフロントバンパー
タイヤはこのコンセプトモデル専用に用意したもの

 ハイルーフにしたことで居住空間が広がり、ラゲッジスペースの頭上にはネットによる新たな収納スペースを用意。滑り止めの効果もある強度の高いウッド調のシートがラゲッジスペースの床面やリアゲートを保護するなど、実用性にも配慮したカスタマイズが施されている。実際の船に利用されているという3連メーター風ディスプレイをダッシュボードに取り付けるといった遊び心も面白い(機能はしない)。

インテリア
釣り用の船で使われているという3連メーター風のディスプレイ
ハイルーフとなっている
頑丈そうなウッド調のシートがマリンスポーツらしさを感じさせる
スズキが2018年に販売を開始した釣り向けの5人乗りボート「S17」をセットで展示
各種オプション装備を含めると、展示モデルはだいたい350万円ほどだという
60馬力の船外機ではラインアップしていないというマットブラック塗装や、船体のラッピングもオートサロン用のもの

独特のキラキラが目を引く、スケボーがモチーフのハスラー

 アーバンなストリートスポーツを意識して、特にスケートボードに乗るような若者に向けて提案しているコンセプトモデルが、「ハスラー ストリートベース」。市販のラインアップにはないマットなボディカラーと、ストリートスポーツをイメージしたラッピングデザインが特徴だ。

ハスラー ストリートベース
外装は主にマットなボディと、ラッピングデザインにこだわった

 インテリアも、ダッシュボード付近などに施された立体的なスプラッシュ塗装に加え、ラメが入ったようなシートファブリック、リアゲートの内装に装着されたスピーカーなど、目を引く要素が多数。ルーフにはランプが埋め込まれ、夜空の星のように輝く演出もある。

スケートボードは専用の器具で固定されている
やんちゃな感じのステッカーが多数
リアゲートには大口径のスピーカー
インテリア
賑やかな色使いやガーニッシュが目を楽しませる
ラメが入っているかのようにキラキラしたシート
ダッシュボード付近やドアには、立体的なスプラッシュ塗装が施されている
天井にはランプが埋め込まれ、まるで夜空の星のよう

日沼諭史

日沼諭史 1977年北海道生まれ。Web媒体記者、IT系広告代理店などを経て、フリーランスのライターとして執筆・編集業を営む。IT、モバイル、オーディオ・ビジュアル分野のほか、四輪・二輪や旅行などさまざまなジャンルで活動中。Footprint Technologies株式会社代表取締役。著書に「できるGoPro スタート→活用完全ガイド」(インプレス)、「はじめての今さら聞けないGoPro入門」(秀和システム)、「今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ大事典」(技術評論社)など。2009年から参戦したオートバイジムカーナでは2年目にA級昇格し、2012年にSB級(ビッグバイククラス)チャンピオンを獲得。所有車両はマツダCX-3とスズキ隼。