イベントレポート 東京オートサロン 2025
BBS、新素材「フォルテガ」を用いた新鍛造1ピースホイール「FL」お目見え 初カラーはセレナイトブラウン
2025年1月11日 10:43
- 2025年1月10日~12日 開催
千葉県千葉市美浜区の幕張メッセ(千葉県千葉市)で、カスタムカーと関連製品の展示会「東京オートサロン2025」が1月10日~12日の会期で開催されている。
東ホール8にブースを出展しているBBSジャパンは10日にプレスカンファレンスを開き、BBSジャパン 代表取締役 社長の新田孝之氏が登壇し、FORTEGA(フォルテガ)製ホイール「FL」のセレナイトブラウンカラーが発表された。
新田社長はプレゼンテーションにて、1980年代から始まった鍛造ホイールの歴史から紹介。メッシュデザインでのワンピースホイールという開発製造に世界で初めて成功した「RG」や、1994年からル・マン24時間レースでポルシェのチームが使い始めた「LM」を紹介した。2022年には、高い剛性が必要なNASCARでアルミ鍛造ホイールをワンメイクにて提供していて、現在でも続いているとのこと。2022年からはF1でもワンメイクの供給をしている。
「FORTEGA」という素材は、BBS独自開発のアルミ系合金素材で、超超ジュラルミン以来10年ぶりとなる新素材。圧倒的な軽さのマグネシウム、強度に勝るジュラルミンに対し、力がかかった時に曲がりにくい、あるいは形状を保持しやすい特性を持つのが「FORTEGA」だという。流行の大口径ホイール、重いBEV(バッテリ電気自動車)、SUVのような車高が高い車両はホイールにかかる荷重も大きくなり、その分しなりやすい。そういう状況でも姿勢を保持しやすくコーナリングがしやすいというのが、この「FORTEGA」の特徴になるという。
2024年にコーンズの会員制ドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB」(千葉県南房総市)で開催されたレーシングドライバーとメディアを集めた試乗会では、全員が蹴り出しスタートが軽くなり、旋回時の応答性がよく、コーナーに入りやすくなるなど、フィーリングが好みであるという回答を得た。BMW「iX3」のノーマルホイール比で、4輪合計でのバネ下重量が20kg以上軽くなるとのことだ。実際にはインチアップをしているので、ネガティブな面が出るかと懸念してたが、意外とそういう意見も出ず、安定性が増したり、段差を通過するときにも軽やかに動き走りやすくなったりしたという意見が占めたという。
「FORTEGA」という名前は、イタリア語で“強い”を意味する「forte」と“合金”を意味する「lega」を組み合わせている。今回のFLで最初に発売するカラーは「セレナイトブラウン」。1月10日より先行受注を200本(50セット)で開始し、4月1日より通常受注の受付を開始する。まずはポルシェ「タイカン4S」向けからスタートし、順次拡充していく予定だ。価格は21インチ×9.5J(インセット53)が47万8500円/本、21インチ×11.5J(インセット50)が49万5000円/本。
会場ではポルシェ「タイカン4クロスツーリスモ」、BMW「iX3」、レクサス「RX 500h F SPORT」にFLを装着して製品展示している。iX3とRX 500h F SPORTに装着されたホイールは参考出品モデル。
ホイールの展示はFLのほか、「F1ホイール」(ブラック)、「RI-D」(ダイヤモンドブラック)、「RN」(マットグレイ)、「RE-X」(マットグレイ)、「RT-X」(マットグレイ×シルバーダイヤカット)、「FI-R Evo」(シトリンゴールド)、「LM」(ダイヤモンドブラック×シルバーダイヤカット)、「SUPER-RS」(ゴールド×シルバーダイヤカット)の9本となっている。
1月11日~12日には沢すみれさん司会でゲストを迎えたスペシャルトークショーの開催も予定されている。