イベントレポート 東京オートサロン 2026

シトロエン新型「C5エアクロス」、プジョー新型「5008」、DSオートモビル新型「N°4」のフレンチ3モデルを一挙初公開

2026年1月9日~11日 開催
Stellantisジャパンはフレンチブランドの3車種を同時に初披露。シトロエンの新型「C5 エアクロス」とフォトセッションを行なうStellantisジャパン株式会社 代表取締役社長 成田仁氏(左)と、同フレンチ事業部 事業部長 小川隼平氏(右)

 東京オートサロン2026が1月9日~11日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催されている。

 Stellantisジャパンは東京オートサロンに初出展し、シトロエン「C5 エアクロス」、プジョー「5008」、DSオートモビル「N°4(ナンバーフォー)」の新型モデルを一挙初公開した。

シトロエン/プジョー/DSオートモビルのブースではMPV「ベルランゴ」も展示
簡単に車中泊のできる純正ベッドキットを訴求していた

シトロエン新型「C5 エアクロス」

 シトロエンの新型C5 エアクロスは、シトロエンが大切にしてきた「人を中心に考える」という哲学を最もストレートに体現したというフラグシップモデル。今春の発売を予定している。

 C5 エアクロスはシトロエンが長年追求してきた快適性という価値を、SUVカテゴリーで最も高い地位まで高め、SUVに求められる力強さや実用性を備えながら、親しみやすく落ち着いた印象としたモデル。移動時間そのものを心地よくする「アドバンストコンフォートシート」や、“魔法の絨毯のような乗り心地”を実現する「PHC(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)」を採用している。

 また、リアコンビネーションランプには特徴的な形状で空力の向上に寄与する「シトロエンライトウイングス」を採用するほか、インテリアでは13インチ縦型のセンタースクリーンを初搭載した。

 快適性をさらに高め、街中でも高速道路でもクルマが常にドライバーと同調し、リラックスした移動体験を提供するため、パワートレーンには1.2リッターエンジンとモーターを組み合わせるハイブリッドシステムを採用。発進時や低速走行時にモーターがエンジンを自然にアシストし、滑らかで静かな加速とすることで、乗員がストレスを感じないようにしている。

シトロエンの新型C5 エアクロス
新型C5 エアクロスのインテリア
新型C5 エアクロスの主な諸元

プジョー新型「5008」

 プジョーの新型5008は、プジョーのSUVラインアップの中で兄弟車の「3008」とともにフラグシップとして位置付けられるモデルで、今春の発売を予定。7人乗車が可能な室内空間、余裕のあるパッケージング、ドライバーが楽しめる走りといった、プジョーが積み上げてきた価値を集約している。

 プジョーらしいシャープで力強いデザインのエクステリアは、3008とフロントを共有しながらも、ホイールベースとリアオーバーハングを延長し、5008専用にルーフレールを備える伸びやかなフォルムとした。ライトはひと目見てプジョーだと分かるライオンの3本の爪をモチーフとしたデザインを採用して、洗練された印象も付与している。

 インテリアでは、最新の「パノラミックi-Cockpit」を採用し、コンパクトなステアリングと高い視点により、直感的なコントロールが可能。運転する時間そのものを楽しめるモデルとなっている。

 また、家族での使用や長距離移動が想定されており、2列目、3列目の居住性、荷室の使い勝手、シートアレンジの自由度など、すべてが日常からレジャーまで幅広く対応できる設計となっているとのこと。

 パワートレーンには直列3気筒1.2リッターターボエンジンとモーターを組み合わせるハイブリッドシステムを採用。発進時や低速域ではモーターがエンジンをアシストし、大きな車体を力強くスムーズに動かすとした。

プジョーの新型5008
ルーフレールを装備
新型5008のインテリア
新型5008の主な諸元

DSオートモビル新型「N°4」

 DSオートモビルの新型N°4は、DSブランドのラインアップで中核を担う存在として、コンパクトなボディの中にDSブランドの美意識、ラグジュアリー、テクノロジーを凝縮した1台としている。

 エクステリアは、彫刻的で洗練されたプロポーションが特徴。フランスのハイファッションや建築から着想を得た造形は、光の当たり方によって表情を変え、見るたびに新しい印象を与えるとした。フロントフェイスの左右には垂直のデイライトを備え、それらを水平に結ぶライティングシグネチャーが優雅なシルエットを演出している。

 インテリアは、アルカンターラ素材と緻密に施されたステッチの組み合わせで視覚と触覚を刺激するとともに心を満たすような、感性に訴えかける空間になっているという。

 パワートレーンには直列3気筒1.2リッターターボエンジンとモーターを組み合わせるハイブリッドシステムを搭載し、エレガントな走りを実現。移動のエレガンスを高めるとした。

新型N°4(ナンバーフォー)
新型N°4のインテリア
新型N°4の主な諸元

「まずはひと目見に来ていただき、実際に触れてみてください」

 ブースで開催されたプレスカンファレンスでは、Stellantisジャパン 代表取締役社長 成田仁氏があいさつ。「Stellantisジャパンは商用車を含め8つのブランドを日本で展開しております。私どもが大切にしておりますのは、お客さまに寄り添い、多種多様なニーズに応えながら、クルマのある豊かな生活そのものを日本の皆さまにご提案することでございます。本日は、フランスの3つのブランドから新しいモデルをご紹介し、東京オートサロンで初めてご覧いただきたいと思います。いずれも独自性に富んだ魅力あふれるクルマで、さまざまなお客さまのニーズやご嗜好に応えることができると自負をしております」と、3モデルともに魅力あるクルマであると紹介した。

Stellantisジャパン株式会社 代表取締役社長 成田仁氏

 また、Stellantisジャパン フレンチ事業部 事業部長 小川隼平氏は3モデルを紹介するプレゼンテーションを実施。その後、なぜオートサロンに初出展したのか、なぜ3ブランド同時に発表となったのかなど、少し話をうかがうことができた。

Stellantisジャパン株式会社 フレンチ事業部 事業部長 小川隼平氏がモデル紹介を行なった
小川氏からは特別仕様車「3008 GT ハイブリッド ブラックエディション」が近日発売予定であることも発表された

──なぜ今回オートサロンをフレンチブランドの新型車を発表する場として選ばれたのでしょうか。

小川氏:私の中でオートサロンというのは、非常にお客さまに近く、寄り添ったお祭りのような雰囲気があります。しかも年明け早々に開催されるため、自動車業界全体を盛り上げていく高揚感や、「今年も1年頑張るぞ」という勢いを感じることができます。いつの間にか1年が始まってしまった! というのではなく、年明けからいきなりフル加速でスタートできるモードに入れるので、この年明けの勢いは社内外のモチベーションを上げるために非常に効果的だと思ったのが理由の1つです。

 もう1つは、今回出展するクルマがニッチで、刺さる人にはとことん刺さるクルマであるため、クルマへの熱量が高い人たちと接することができる場として、オートサロンが最適だと考えたからです。年明けの盛り上がり、ターゲット層とブランドの親和性という点から、オートサロンを選びました。

 また、ちょうどオートサロンに出ることを決めたタイミングで、フレンチ3ブランドそれぞれから特徴的な新型車が登場することになり、すべての条件が合致しました。このタイミングで3ブランド同時に新型車を出せるというのは、非常に良かったと感じています。

Stellantisジャパン株式会社 フレンチ事業部 事業部長 小川隼平氏

──一気に3ブランドの新型車発表となりましたが、それぞれの尖った特徴と良さを教えてください。

 C5 エアクロスは、シトロエンの新しいデザイン言語を妥協なく体現したクルマであり、コンフォートを突き詰めた結果生まれたモデルとして見ていただきたいです。5008は非常に完成度の高いクルマで、3008の延長線上にありながらも外しのない、素晴らしいモデルです。

 そして何よりDSです。そもそもDSというブランドを知らない方も多いと思いますので、ステランティスのフレンチブランドの中にDSという高級車ブランドが存在することを改めて認識していただきたいです。実車を見ていただければ、内外装の作り込みや“色気”を感じていただけるはずです。こうしてご紹介できたことは非常に良かったと思っています。

 DSの色気というのは、いやらしさがなく、上品なものです。プジョーがエッジの効いた方向にクセがある一方で、DSは意外とクセがないのかもしれません。ゴテゴテしたイメージを持たれるかもしれませんが、実際に見るとまとまり感があるのです。

 今回、各モデルの発売時期は少しずれますが、3ブランドが元気に活動していることを表現したかったため、オートサロンに合わせて3ブランドそれぞれの新型車を初披露させていただきました。すぐにお近くのディーラーでもご覧いただけるようになるので楽しみにお待ちください。

──3ブランドそれぞれで一番見てほしいポイントはどこですか?

小川氏:3ブランドに共通して言えることなのですが、とにかく「乗って運転してみてほしい」ということです。フランス車は変わったクルマで、マニアのための乗り物だと思われているかもしれませんが、実は「走る・曲がる・止まる」という基本性能がしっかりしており、非常に理にかなったクルマ作りをしています。その上で、快適性や俊敏性、空間の心地よさといった個性を際立たせているのです。

 どのクルマも、気分を変えるため、あるいは自分を取り戻すために乗るクルマです。疲れ果てた現代において、スイッチを切り替えたりリラックスしたりできる空間をお持ちでない方は、ぜひ一度乗ってみていただきたいです。私自身、国産車からフランス車に乗り換えたときに、クルマがリセットの道具や自分を取り戻す道具になると感じました。クルマって楽しいなと直感的に感じられるのがフランス車の良さです。

 皆さまへのメッセージとしても、「ぜひ試乗してみてください」とお伝えしたいです。その前にまずはひと目見に来ていただき、実際に触れてみてください。初めてご覧になる方も多いと思いますが、「シトロエンっていいね」「プジョーっていいね」「DSっていいね」と感じていただけるはずです。特にシトロエンはマニアックなイメージがあるかもしれませんが、ベルランゴに続いてこのC5 エアクロスを見て、触れていただければ、シートの座り心地や車体のゆったり感に驚かれると思います。

 私自身、C5 エアクロスに乗っていますが、運転していて心が豊かになります。あくせくしている人にこそシトロエンに乗ってほしいですね(笑)。現代社会には、気分転換ができる空間が必要です。このブースで、ぜひその気分転換を体験していただければと思います。

編集部:北村友里恵