長期レビュー
カメラマン高橋学のはたらくスバル「レヴォーグ」
最終回:初期型レヴォーグ、初めての車検を受けました
- 高橋 学
2017年10月19日 00:00
Car Watch読者の皆さまこんにちは。カメラマン高橋のはたらくスバル「レヴォーグ」連載は今回で最終回です。というか、前回の更新が2016年2月26日ですから1年半以上放置していたわけで、実質もうとっくに終了していたわけですが、1回目の車検を受けたこの機会をもって最終回となります。
さて、前回は「プチアウトバック化作戦」と銘打ってスプリング交換による20mmの車高アップを果たした我がレヴォーグは、ペースは落ちたものの今年の夏に車検を迎え、現在約7万4000kmと距離を重ねております。その間にレヴォーグはC型、D型と進化を続けているのはご存知のとおり。新しいアイサイトも大きく進歩したようでこちらもなによりです。
ちなみにこの“カメラマン高橋のはたらくスバル「レヴォーグ」連載”目線で最新型レヴォーグを見ると、その低さを指摘してきた(第4回、第9回、第10回)1.6リッターモデルの最低地上高は10mmアップされ、広いスペースを持ちながら画面が狭いと指摘したカーナビの件(第6回)は、センターコンソールのデザインを変更することなくモニターサイズが7インチから8インチに拡大されました。インジェクターの燃料噴霧設定を変更し、実用燃費を向上させたとの発表には「実用じゃない燃費って何ぞな?」みたいな感想を持ちつつも(燃費は第7回)、総じて初期型オーナーの筆者が改善してくれればいいなぁと思っていた部分が軒並みレベルアップを果たした印象です。
ちなみにレヴォーグの発売日は2014年6月21日。つまり3年前、真っ先にこのGTツアラーに魅力を感じ、予約までして運よく6~7月に納車されたオーナーの中には最初の車検を迎える時点でD型が存在せず、乗り換えしにくかった人がいるかもしれません。新しいアイサイト・ツーリングアシストのセッティングの煮詰めに時間がかかったと言われちゃうと、ぐうの音も出ないどころか賞賛すらしてしまうのがいわゆる“スバリスト”なのかもしれませんが、このスケジュールはいかがなものでしょうか。もっとも筆者自身は買い換える予算もないので、ただただその進化に賛辞を送るのみなんですけどね。
まだ自分で運転していませんが、D型試乗会の時に撮影のため助手席に乗ったわずかな印象ではかなりよさそうです。乗っていてとても快適でした。
さて、そんなわけで車検を受けたタイミングでの我が初期型の走行距離は6万9845km。法定点検、EyeSightシステムチェック、エアクリーナーやワイパーラバーなど細かい部分の交換、自賠責保険料など、諸々込みで12万2000円。3年間の疲れをチェックし、この先の安全を買うと考えれば比較的安価に済んだと思います。
ちなみにフロントブレーキの残量は7mm、リアブレーキは5.5mm、タイヤの溝残量はフロント&リアともに4.5mm。冬場はスタッドレスタイヤに履き替えていたせいか、結局新車時のタイヤで車検時まで走りきってしまいましたが、さすがにそろそろ替え時です。もう1シーズン、今までのスタッドレスタイヤに履き替えたのち、来春には新しいタイヤに履き替えです。タイヤが運動性能や乗り心地にいかに寄与するかはこれまでの経験上非常に大きなものだと感じているので、タイヤ交換は非常に楽しみにしています。
また、3年間で終了するカロッツェリアの楽ナビの無償地図更新サービスもすでに最後の更新を済ませましたが、こちらはこれからも有料で更新を続けようと思っています。このカロッツェリアの楽ナビをはじめ、わずかな負担で車高アップできるプローバの「リフトスプリングVM」、ポン付けで見違えるように音がよくなるソニックデザインのスピーカー、ミシュランのスタッドレスタイヤ「X-ICE XI3」のどれもが間違いのない選択でした。本当に1つひとつがレヴォーグの快適性に寄与しているとつくづく思います。このまま距離を伸ばしていけば消耗が進み、交換が必要なパーツも出てくると思いますが、その交換が今から楽しみなくらい1度も失敗というか、イヤな思いをせずに過ごせたのはラッキーだったと思います。
レヴォーグの前に乗っていた「アコードワゴン」は25万kmで乗り換えましたが、さてレヴォーグはいかに。水平対向エンジン+ターボ、CVT、どれも筆者のカーライフで初めてのものばかり。その耐久性はどんなものでしょう? 理想を言えば何事もなく30万kmくらいサラリと走ってくれるとありがたいんですけどね。
アコードを降りたら次はハイブリッドやEV(電気自動車)など、実はモーター付きのクルマしか考えていなかった筆者が3年前、いや正確に言うと4年前の東京モーターショーでの発表以来、その方向を変えて選んだ相棒がレヴォーグ。これからもこのA型と長く付き合っていきたいものです。また、筆者の「大き過ぎず日本で使い勝手のよいサイズのステーションワゴン」という要求を満たすレヴォーグには、この先もっともっと進化していってほしいものです。
ちなみに2017年の東京モーターショーでスバルは(あぁ、今回は富士重工業じゃなくてスバルなんですね)世界初公開のコンセプトモデルも発表するようです。4年前のようなワクワク感に満たされるような派手な演出で、魅力的なクルマをぜひ登場させてほしいものです。クルマもショーもやっぱり楽しくなきゃ! って思いますから。
それでは皆さま、今さらですがご愛読ありがとうございました。
高橋 学
1966年 北海道生まれ。下積み時代は毎日毎日スタジオにこもり商品撮影のカメラアシスタントとして過ごすも、独立後はなぜか太陽の下で軽自動車からレーシングカーまでさまざまな自動車の撮影三昧。下町の裏路地からサーキット、はたまたジャングルまでいろいろなシーンで活躍する自動車の魅力的な姿を沢山の皆様にお届けできればうれしいです。 日本レース写真家協会(JRPA)会員