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パイオニア、先進運転支援機能をサイバーナビに加える「マルチドライブアシストユニット」

異常を検知してメールで知らせる「セキュリティ録画・撮影」、高画質ドラレコ機能搭載

2016年9月下旬 発売

オープンプライス

マルチドライブアシストユニット「ND-MA1」

 パイオニアは、経済産業省が主導する「次世代高度運転支援システム研究開発・実証プロジェクト」の知見を用いた先進運転支援機能を搭載するマルチドライブアシストユニット「ND-MA1」を9月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後。

 パイオニアではプロジェクトで得られたデータから事故につながる危険性のある場所や状況を中心に「ドライバーの運転行動データ」を抽出。事故発生率の高い交差点の右折時における運転行動の研究を進めている。

 カロッツェリア「サイバーナビ」(2016年モデル)と接続して利用するND-MA1では、研究されている「右折時運転行動」や「有効な注意喚起音のタイミング」を参考にしつつ、これまでに蓄積してきたプローブ情報の解析結果から生成した「ヒヤリハット地点データ」と独自開発した「画像認識技術」を組み合わせた「右折時つられ発進検知」を実現。単純に登録地点で注意喚起する機能とは異なり、「前方車両の状態」「自車の動き」といった要素も考慮して注意喚起を実施する予防安全領域の運転支援機能となっている。

 具体的には、ルート誘導中に「サイバーナビ」(2016年モデル)の「ヒヤリハット地点データ」に収録された右折交差点(全国約7600カ所)で停車したときに、フロントカメラに写った前方の車両が発進したことを「画像認識技術」で検知。前方車両の発進から一定時間が経過しないうちに自車が発進した場合に効果音で注意喚起して車間距離の確保、周囲の安全確認などをドライバーにうながす。

 このほかにND-MA1では、ドライブサポート機能として前方車両と接近しすぎた場合に警告音と画面上部の「前方注意」の表示で知らせる「前方車両接近警告」、停車中に前方車両が走り出すより前に自車が発進すると警告音とともに画面上に「前方注意」と表示する「誤発進警告」、一般道、高速道路に対応し、レーン内で片方に近寄った走行が続いた場合に音と画面表示で注意喚起する「レーンキープサポート」などを実施。

 さらにライブカーセキュリティ機能も備えており、車両が駐車しているときに衝撃や音、ドアオープンなどを検知すると自動的に起動し、カメラで動画と静止画を同時に撮影してSDメモリーカード(別売)に保存する「セキュリティ録画・撮影」、セキュリティ録画・撮影と連動して、撮影した静止画や日時、位置情報、検知センサー情報といったデータを指定のアドレス宛てにメールで通知する「セキュリティインフォ」などを採用。このほか、フロントカメラで捉えた映像を常時記録するドライブレコーダー機能も搭載して、安心・安全で快適なドライブをサポートする。

マルチドライブアシストユニット「ND-MA1」
使用電圧DC14.4V(10.8V~15.1V)
カメラ出力映像正像
有効画素数約100万画素
画角水平:約110度、垂直:約60度
取付寸法(カメラ部)44×44×40mm(幅×奥行き×高さ)
取付寸法(本体部)177×128×26mm(幅×奥行き×高さ)