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MotoGP日本グランプリ Moto3クラス参戦の岡崎静夏選手が会見、「必ずチェッカーを受ける」

21年ぶりに日本人女性ライダーが世界選手権に挑戦

2016年10月14日~16日 開催

21年ぶりに日本人女性ライダーとしてロードレース世界選手権に挑戦する岡崎静夏選手

 UQ&テルル・kohara レーシングチームの女性レーシングライダー岡崎静夏選手が9月30日、都内で会見を実施してワイルドカード参戦が決定した「2016 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第15戦 MOTUL 日本グランプリ Moto3クラス」(ツインリンクもてぎ:10月14日~16日開催)に向けて意気込みを語った。

 岡崎選手は1992年6月12日生まれの24歳。現在、MFJ全日本ロードレース選手権シリーズJ-GP3クラスに参戦中で、2015年の年間ランキングは13位、今シーズンは第8戦終了時点でランキング6位となっている。

 今回、若手ライダーにスポット参戦のチャンスが与えられるワイルドカードを使い、MotoGP日本グランプリ Moto3クラスに参戦することになり、1995年の井形とも選手以来21年ぶりにロードレース世界選手権に日本人女性ライダーとして出場する。

UQ&テルル・kohara レーシングチームの岡崎静夏選手

 会見のなかで岡崎選手は「参戦することが目的でなく全日本選手権でも完走をすることを一番大切にやっている」「世界選手権のライダーの走りを少しでも自分が吸収して、戦いを挑めるようにしたい」などと話すとともに、「少しでも前の順位で必ずチェッカーを受けられるようにレースを戦いたい。応援よろしくお願いします」と意気込みを語った。

 岡崎選手が使用する参戦マシンは、水冷4ストローク単気筒250ccエンジンを搭載する「TSR」。しかし、スポット参戦であるためレースウィークにならないとエンジンが手に入らないといい、岡崎選手は「ぶっつけ本番なので、練習走行からしっかり1周1周を大事にすることが重要になる」と話した。

 また、レースが行なわれるツインリンクもてぎについて、岡崎選手は「苦手意識のあるコースではあるものの、毎年の成績を見ると安定して成績を出せているサーキット」、「自分の中で足りないのがブレーキング技術。(もてぎは)ストップ&ゴーのサーキットと言われていて、(全日本選手権の)岡山戦ではブレーキングで勝負が出来ているので、世界選手権のライダーたちを見ながらがんばりたい」と話した。

21年前に日本人女性ライダーとしてロードレース世界選手権に参戦した井形とも氏が応援に駆け付けた
左から井形とも氏、岡崎静夏選手、チーム監督の小原斉氏