トヨタ、災害時の電力供給能力を備えた燃料電池バス「トヨタFCバス」を2017年初頭に発売

トヨタブランドの燃料電池バス「トヨタFCバス」を2017年より発売

　トヨタ自動車は10月21日、災害時の電力供給能力を備えた燃料電池バス「トヨタFCバス」を、2017年初めよりトヨタブランドで発売すると発表した。トヨタは2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京都を中心に100台以上のFCバスが導入予定であるとしている。

　今回発売するトヨタFCバスは、日野自動車と共同で進めてきたFCバス開発の経験を踏まえてトヨタが開発したもので、燃料電池車「MIRAI」に向けて開発したシステム「トヨタフューエルセルシステム」を採用する。

　また、大容量外部電源供給システムを採用し、最高出力9kWかつ大容量235kWhの電力供給能力を備えており、災害などの停電時に学校の体育館等の避難所や家電の電源として利用可能とした。

　2017年の販売台数は2台で、東京都交通局が運行する路線バスとして使用予定。公共交通としてのFCバスの活用について一般社会からの理解を高めるとともに、2018年からは、現在開発を進めている新型のFCバスにより、さらなる導入拡大を目指すとしている。