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【レッドブル・エアレース最終戦 インディアナポリス】優勝&世界チャンピオンを獲得した室屋義秀選手の記者会見&セレモニー
インディ500優勝の佐藤琢磨選手がサプライズ質問
2017年10月16日 19:28
- 決勝日:2017年10月15日(現地時間、日本時間10月16日)
世界最高の飛行技術を競う「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2017」の最終戦が米インディアナポリスで10月15日(現地時間、日本時間10月16日)開催され、同大会で日本人パイロット室屋義秀選手(No.31 チーム ファルケン)が優勝。ポイントランキングトップとなり、2017年シーズンの世界チャンピオンを獲得した。レース後の記者会見とセレモニーをお届けする。
記者会見には、マスタークラスで優勝した室屋義秀選手、2位のマティアス・ドルダラー選手(No.21 マティアスドルダラー レーシング)、3位のフアン・ベラルデ選手(No.26 チーム ベラルデ)が登壇。おのおのが一言感想を述べた。この優勝によって世界チャンピオンを獲得した室屋選手は、「世界チャンピオンを目指し、苦しい展開から最後には逆転という形で勝てたのはとてもうれしいです。タイムを見た時は一瞬計器が壊れているかと思いました。ファンや家族などの応援があったからだと思います。インディアナポリスはモータースポーツの聖地。ここで優勝できて、世界チャンピオンも取れ、これ以上のことはないと感激しています」と感想を語った。
また、質疑応答の時間には、インディ500で優勝した佐藤琢磨選手が福島の復興に関する質問を投げかけ、記者会見場を沸かせた。この質問に対して室屋選手は、この5年で復興の第一段階が終わり、今後明るい未来に向かって進んで行くこと、ホームとする福島の方々に温かく支えていただき、多くのサポートのおかげで今回の総合優勝を獲得することができたことなど感謝の言葉を英語で語った。世界中から集まった報道陣に対し、福島のことや室屋選手に対するサポートが体制が伝わったのではないかと思われた。
会見後、インディ500勝者の儀式として恒例になっている、スタートラインに一部残されたレンガ「ヤード・オブ・ブリックス」にひざまずいてキスをするというセレモニーが行なわれた。チャレンジャー・カップを優勝したメラニー・アストル選手に続き、室屋選手も愛機を背にスタートラインにキスをして歓声を上げた。インディアナポリス「モーター・スピードウェイ」に、一つの歴史が刻まれたことが実感される。囲む報道陣もお祭りムード一色で、世界中の取材陣が「Yoshi! Yoshi!」と声援を上げて盛り上がっていた。