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【SUPER GT 最終戦もてぎ】予選は、23号車 MOTUL AUTECH GT-Rがポール獲得。決勝はランキング3位、2位、1位の順でスタートしビッグレースの予感

1分36秒316で驚異のコースレコード。GT300は4号車 グッドスマイル 初音ミク AMGがポール

2017年11月11日 予選

2017年11月12日 決勝

23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)がポールを獲得

 SUPER GT最終戦「2017 AUTOBACS SUPER GT Round 8 MOTEGI GT GRAND FINAL」が、11月11日~11月12日の2日間にわたってツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で開催されている。初日となった11月11日には、14時から予選が行なわれ、明日のレースに向けたスターティンググリッドが決定された。

 GT500のポールポジションを獲得したのはポイントランキング3位の23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)、予選2位はランキング2位の6号車 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組、BS)、予選3位はランキングトップの37号車 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組、BS)が続いており、ランキング1位、2位、3位が、予選3位、2位、1位になっているという熱いチャンピオン争いを想像させる予選結果となった。

 GT300のポールポジションを獲得したのは4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)。これにより、ポイントリーダーの4号車はポールに与えられる1点を加えて、明日の決勝レースでのチャンピオンシップ争いにさらに優位に立つことになった。

GT300クラスはポイントリーダーの4号車 グッドスマイル 初音ミク AMGがポール獲得、1点を加えてチャンピオン争いで圧倒的に優位に

4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)

 14時から行なわれたGT300の予選1回目は、予選開始から半分が過ぎたところ各車、タイムアタックに入るが、タイムを出し切らないうちに35号車 ARTO 86 MC 10(ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ/ナタポン・ホートンカム組、YH)がクラッシュしてしまい、タイムアタックは一時中断となった。その後、21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS(チャード・ライアン/柳田真孝組、DL)がトラブルを発生してピットイン、そのままガレージに入れられてしまい、結局そのままタイムを出せない状態となってしまった。

 このQ1でトップタイムをマークしたのは4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)。ポイントリーダーの4号車はチャンピオン獲得に向けて絶好のスタートを切ったと言ってよい。2位は88号車 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学/平峰一貴組、YH)、3位は25号車 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太組、YH)となった。ポイントランキング2位の51号車 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔組、BS)はQ1は10位に終わり、予選2回目に向けて不安が残る結果となった。

51号車 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔組、BS)

 予選2回目(Q2)は14時45分からスタートしたが、この予選2回目でポールを獲ったのは、Q1と同じく4号車 グッドスマイル 初音ミク AMGが獲得した。これにより、ポイントリーダーの4号車はポールポジションに与えられる1点を加算して、ポイントで2位の51号車 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3にポイント差を10点差に広げて、明日のチャンピオン争いにより優位な状況を生み出した。その51号車は予選8位に終わり、そちらの観点でもチャンピオン争いでは4号車が一層優位にたったと言える。

 予選2位は55号車 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー組、BS)で、ポイントランキング3位の65号車 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥組、BS)が予選3位となり、明日の決勝レースで14点差となる4号車とのチャンピオン争いに挑むことになる。

55号車 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー組、BS)
65号車 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥組、BS)
GT300の予選結果
順位車番車両ドライバータイヤQ1Q2
14グッドスマイル 初音ミク AMG谷口信輝/片岡龍也YH1分46秒8251分46秒076
255ARTA BMW M6 GT3高木真一/ショーン・ウォーキンショーBS1分47秒6591分46秒300
365LEON CVSTOS AMG黒澤治樹/蒲生尚弥BS1分47秒5711分46秒341
425VivaC 86 MC松井孝允/山下健太YH1分47秒4111分46秒451
511GAINER TANAX AMG GT3平中克幸/ビヨン・ビルドハイムDL1分47秒9961分47秒166
633D'station Porsche藤井誠暢/スヴェン・ミューラーYH1分47秒8531分47秒416
718UPGARAGE BANDOH 86中山友貴/川端伸太朗YH1分47秒5521分47秒456
851JMS P.MU LMcorsa RC F GT3中山雄一/坪井翔BS1分47秒8531分47秒524
99GULF NAC PORSCHE 911ジョノ・レスター/峰尾恭輔YH1分47秒6501分47秒677
1088マネパ ランボルギーニ GT3織戸学/平峰一貴YH1分47秒3371分47秒833
117Studie BMW M6ヨルグ・ミューラー/荒聖治YH1分47秒7291分47秒838
125マッハ車検 MC86 GTNET坂口夏月/藤波清斗YH1分47秒9671分48秒023
1361SUBARU BRZ R&D SPORT井口卓人/山内英輝DL1分47秒8881分48秒555
142シンティアム・アップル・ロータス高橋一穂/加藤寛規YH1分47秒7891分50秒605
1560SYNTIUM LMcorsa RC F GT3飯田章/吉本大樹YH1分48秒059-
163B-MAX NDDP GT-R星野一樹/高星明誠YH1分48秒273-
17111エヴァRT初号機 Rn-s AMG GT石川京侍/山下亮生YH1分48秒362-
1887ショップチャンネル ランボルギーニ GT3細川慎弥/佐藤公哉YH1分48秒364-
1931TOYOTA PRIUS apr GT嵯峨宏紀/久保凜太郎BS1分48秒510-
2026TAISAN SARD R8 FUKUSHIMA山田真之亮/ジェイク・パーソンズYH1分48秒541-
2110GAINER TANAX triple a GT-R富田竜一郎/吉田広樹DL1分48秒555-
22117EIcars BENTLEY GT3井出有治/阪口良平YH1分48秒689-
2330TOYOTA PRIUS apr GT永井宏明/佐々木孝太YH1分48秒722-
2452埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC番場琢/脇阪薫一YH1分48秒735-
2550Ferrari 488 GT3都筑晶裕/新田守男YH1分48秒753-
26360RUNUP GT-R柴田優作/青木孝行YH1分49秒009-
2748植毛 GT-R高森博士/田中勝輝YH1分49秒280-
2835ARTO 86 MC 101ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ/ナタポン・ホートンカムYH1分49秒914-
2922アールキューズ SLS AMG GT3和田久/城内政樹YH1分50秒006-
-21Hitotsuyama Audi R8 LMSリチャード・ライアン/柳田真孝DL--
予選後のポイントランキング(GT300)
順位車番ドライバー第1戦第2戦第3戦第4戦第5戦第6戦第7戦第8戦(予選終了時点)合計リーダーとの差
14谷口信輝/片岡龍也2016815-15166-
251中山雄一/坪井翔3205-2620-56-10
365黒澤治樹/蒲生尚弥16614-25--52-14
455高木真一/ショーン・ウォーキンショー6-11-21-8-46-20
525松井孝允/山下健太8-2112-1--42-24
611平中克幸/ビヨン・ビルドハイム-1520-33-41-25
733藤井誠暢2114-3211-33-33
861井口卓人/山内英輝--15285--30-36
988織戸学/平峰一貴----4186-28-38
1033スヴェン・ミューラー211---211-26-40
1160飯田章/吉本大樹-3-6-105-24-42
129ジョノ・レスター/峰尾恭輔111-164--23-43
1387細川慎弥/佐藤公哉/元嶋佑弥-8---13--21-45
147ヨルグ・ミューラー/荒聖治-48-5-1-18-48
1531嵯峨宏紀/久保凜太郎1--511---17-49
163星野一樹/高星明誠4523--2-16-50
1750都筑晶裕/新田守男---15----15-51
1810富田竜一郎/吉田広樹5----8--13-53
1918中山友貴/川端伸太朗-2----4-6-60
2033アンドレ・クート--4-----4-62
215坂口夏月/藤波清斗--3-----3-63
2221リチャード・ライアン/柳田真孝----1-1-2-64
2325近藤翼-----1--1-65

GT500クラスの予選結果はポイントランキング3位、2位、1位の順に。決勝はビッグレースの予感

23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)がポールを獲得

 GT300のQ1後に開始されたGT500のQ1では、予想外の展開が待っていた。このQ1でトップに来たのは、なんと46号車 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正組、MI)で、2位が23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)というミシュランタイヤを履いた2台が1-2になり、ブリヂストン/レクサスの組み合わせが優位という戦前の予想を覆す結果となった。

 それに続いたのは36号車 au TOM'S LC500(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組、BS)で、ホンダ勢の最上位は4位となった17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組、BS)。もう1つの波乱はチャンピオン候補の1台である38号車 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明組、BS)。38号車はポイントリーダーの37号車 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組、BS)に対して18ポイント差となっており、是が非でもポールポジションに与えられる1ポイントが欲しかったところだが、それも叶わなくなってしまった。

 GT300のQ2後に開始されたGT500のQ2でも、23号車 MOTUL AUTECH GT-Rの快進撃は続いた。23号車のロニー・クインタレッリ選手は、予選の最後の最後に1分36秒316という驚異的なコースレコードタイムを叩き出した。

 2位になった6号車 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組、BS)にコンマ9秒近い差をつけており、他のチームにしてみれば脱帽という驚異的なタイムだ。3位はポイントリーダーの37号車 KeePer TOM'S LC500となり、ポイントリーダーの1位、2位、3位が、予選の3位、2位、1位に並ぶというまるで誰かがシナリオでも書いたかのような結果となった。

6号車 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組、BS)
37号車 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組、BS)

 これにより、23号車はポールポジションに与えられる1ポイントを加えて62ポイントになり、ポイントリーダーの37号車に対して7ポイント差に縮めた。

 日曜日の決勝レースで仮に23号車が優勝、6号車が2位、37号車が3位と予選どおりにゴールすると、23号車が逆転チャンピオンということになり、どのチームがチャンピオンを獲得するのか全く読めない状況だ。また、終盤にこの順位のまま走っているとすると、6号車が37号車を前に出せば、37号車がチャンピオンとなるため、そうしたメーカー内チームオーダーの発動はあるのか、そのあたりも要注目といえる。

 そうしたチームオーダーの発動を阻止する意味でも、ニッサン陣営は予選4位になった46号車 S Road CRAFTSPORTS GT-R、5位の24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)が2台のレクサス勢の前に出ることができるかが重要なポイントとなるだろう。

46号車 S Road CRAFTSPORTS GT-R

 特に24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは昨年タイヤ無交換で優勝した実績があるため、例えば、24号車がタイヤ無交換で、レクサス勢の前で居座って……ということも考えられるだけに24号車も“ジョーカー”としてレクサス勢にとっては恐い存在だ。

24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)

 SUPER GT最終戦は明日13時30分に決勝レースがスタートする予定、ゴールは15時過ぎが想定されている。レース終了後の15時20分からはシーズン表彰式を兼ねているグランドフィナーレのセレモニーも予定されており、明日もツインリンクもてぎは大きな盛り上がりを見せそうだ。

GT500の予選結果
順位車番車両ドライバータイヤQ1Q2
123MOTUL AUTECH GT-R松田次生/ロニー・クインタレッリMI1分37秒3451分36秒316
26WAKO'S 4CR LC500大嶋和也/アンドレア・カルダレッリBS1分37秒7951分37秒207
337KeePer TOM'S LC500平川亮/ニック・キャシディBS1分37秒5361分37秒366
446S Road CRAFTSPORTS GT-R本山哲/千代勝正MI1分37秒2241分37秒530
524フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラYH1分37秒5721分37秒580
6100RAYBRIG NSX-GT山本尚貴/伊沢拓也BS1分37秒8411分37秒713
736au TOM'S LC500中嶋一貴/ジェームス・ロシターBS1分37秒3591分37秒916
817KEIHIN NSX-GT塚越広大/小暮卓史BS1分37秒3611分37秒927
938ZENT CERUMO LC500立川祐路/石浦宏明BS1分37秒858-
1012カルソニック IMPUL GT-R安田裕信/ヤン・マーデンボローBS1分37秒980-
111DENSO KOBELCO SARD LC500ヘイキ・コバライネン/平手晃平BS1分38秒062-
128ARTA NSX-GT野尻智紀/小林崇志BS1分38秒164-
1316MOTUL MUGEN NSX-GT武藤英紀/中嶋大祐YH1分38秒706-
1464Epson Modulo NSX-GTベルトラン・バゲット/松浦孝亮DL1分38秒735-
1519WedsSport ADVAN LC500関口雄飛/国本雄資YH1分39秒066-
予選後のポイントランキング、GT500
順位車番ドライバー第1戦第2戦第3戦第4戦第5戦第6戦第7戦第8戦(予選終了時点)合計リーダーとの差
137平川亮/ニック・キャシディ2011515621-69-
26大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ1515-112515-63-6
323松田 次生/ロニー・クインタレッリ486815182162-7
436ジェームス・ロシター66204836-53-16
538立川 祐路/石浦 宏明8211-1128-51-18
636中嶋 一貴6-204836-47-22
71ヘイキ・コバライネン/平手 晃平114201-5-41-28
8100山本 尚貴/伊沢 拓也-51223134-39-30
98野尻 智紀/小林 崇志12-7214--35-34
1064ベルトラン・バゲット/松浦 孝亮---3-253-31-38
1117塚越 広大/小暮 卓史-315---11-29-40
1246本山 哲/千代 勝正--815--1-24-45
1319関口 雄飛513-410--23-46
1419国本 雄資5-3-410--22-47
1512安田 裕信/ヤン・マーデンボロー3-4-6--13-56
1624佐々木 大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ1-2--9--12-57
1719小林 可夢偉-----10--10-59
1816武藤 英紀/中嶋 大祐2--5----7-62
1936伊藤 大輔-6------6-63
2019山下 健太-1------1-68

ポールポジション記者会見

GTA司会:今のお気持ちを教えて欲しい。

谷口信輝選手

谷口信輝選手:素直に非常に嬉しい。1ポイントがついてライバルとの差をさらに広げることができたので嬉しい。昨日、ドライバーズブリーフィングで片岡選手と、この記者会見のステージを見て(筆者注:ドライバーズブリーフィングは、記者会見が行われる同じ部屋で行われる)明日も明後日もここに来たいねと話していた。今日はここに来ることができたので、明日もここに来たい。

片岡龍也選手

片岡龍也選手:自身初のポールが獲れて嬉しいし、しかも(チャンピオン争いをしているという)このタイミングで獲れて嬉しい。マシンもタイヤも調子がよくて、Q1で大差をつけることができた。それによってプレッシャーが大きくなったので、正直Q1は2位か3位とかでバトンを渡して欲しかった(笑)。ARTAが思ったより速くてマジかと思ったので、自分がイメージしているよりも攻めた結果タイムがでた。

松田次生選手

松田次生選手:今年の前半は全くチャンピオン争いに絡めないのではないかというぐらい苦労して、勝てない状況が続いた。こんなに勝てないのも、2009年以来。それまでは年に1回は優勝したり、チャンピオン争いに絡んでいたんだけど…。チームが前半戦の苦境から後半戦に向けて車を仕上げてくれた。去年のこのレースは大きくはずして大変なレースになったたけど、今年は去年のポールタイムとほぼ変わらないタイムがでているのは素晴らしいこと。チャンピオンは最後についてくるものなので、まずは最終戦に勝ちたい。

ロニー・クインタレッリ選手

ロニー・クインタレッリ選手:次生が言ったことがすべてだけど、ドライバー、チームが一丸になって車、エンジン、タイヤみんなが改善していった結果。次生が予定よりも1周後でタイムを出したのに、2位で帰ってきてくれたので、Q2では自分次第でいいタイムを出せると思っていた。もちろんプレッシャーもあったけど、自分自身のフィーリングとしてはよかった。この間、うちの子供が5歳でカートデビューしてとても頑張っていた。それで特別なパワーをもらって頑張れた。実際5コーナーで飛び出しそうになったけど、回れたのはそのおかげかもしれない。

――ニスモのエンジンは第4戦で交換して5レース目になる。信頼性への不安はないのか?

松田選手:信じるだけ。壊れるときは壊れるし、保つ時は保つ。

クインタレッリ選手:エンジンは、交換した菅生のレースからドライバビリティがよくなっている。今のエンジンは安定して、強いと菅生から感じている。こんなにいいエンジンと感じるのはニスモドライバーになってから初めてだ(笑)。

――4号車のお2人に、今回はQ1を谷口選手、Q2を片岡選手が担当していたが、ローテーションのルールとかがあるのか?

谷口選手:それは決まっていない、意外と代わり番こにやってたいする。Q1を余裕で通れそうな時には、フレッシュタイヤを練習走行で試した方がQ2をやり、中古タイヤだけでしか入っていない方がQ1を担当…とか臨機応変にやっている。今回はもてぎが得意な片岡選手…

片岡選手:訳して“モテオカ”です!

谷口選手:(笑)、そのモテオカさんが、僕はQ2やりたいですというのが、毛穴からプンプンでていたので…

片岡選手:普段はそういう風にやっているのだけども、僕は昔からもてぎが得意なので…ただ、そこまで言った以上、これは取らないとマジヤバいとは思った。

谷口選手:これ逆の時もあって、Q1落ちが確実な時には、どちらもやりたがりません(笑)

――明日のチャンピオン獲得への見通しは?

片岡選手:正直明日のレースがどうなるか次第。予選前は50:50だと思っていたけど、1点追加できたことで、獲れる可能性が高まったと考えて明日のレースに臨みたい。

谷口選手:みなさんに聞きたいぐらいだ。だが、獲る気でここに来ているので、獲ると決めている。

クインタレッリ選手:私たちはタイトルよりも優勝したい、自力では決められないので、せっかくのポールからスタートするのだから優勝したい。

松田選手:ポイント差が7点差になって、以前に逆転でチャンピオンを獲った時も7点差だったのでわるくないなと思っている。勝って終えられればシーズンオフも楽しく過ごせるので、まずは優勝したい。

――松田選手はもともとタイムを出す周より後でタイムを出したとクインタレッリ選手が言っていたが、それはどういうことか?

松田選手:風が強かったこともあってか、3コーナーでリアの音が消えるぐらい流れて、コーストアウトしてしまった。その後、置きに行ったラップで2番手タイムがでたので、Q2のロニーのパートではもっとタイムがでるなと思っていた。

――クインタレッリ選手は一体どこを近道したのか?

クインタレッリ選手:近道はしてませんが(笑)ラップのすべてでプッシュしました、どこのコーナーでいっぱいいっぱいまで頑張って。それで5コーナーで飛び出しそうになったけど、なんとか停まりきれて、ラッキーな部分もあったと考えている。