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ニスモ、R35型GT-R(2007年式~2010年式)向け「オーバーホールメニュー」「S1エンジンメニュー」

両メニュー実施で最高出力は2017年モデル基準車、最大トルクはGT-R NISMOレベルに

2017年11月27日 受注開始

オーバーホールメニュー:150万円(税別)~

オーバーホールメニュー+S1エンジンメニュー:230万円(税別)~

「VR38DETT」型エンジン(オプションの結晶塗装をエンジンカバー、コレクターに施した状態)

 NISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)は、日産自動車の「GT-R」に搭載する「VR38DETT」型エンジンを対象とした「オーバーホールメニュー」「S1エンジンメニュー」の作業受注を11月27日から実施する。価格はオーバーホールメニューが150万円(税別)~、オーバーホールメニュー+S1エンジンメニューが230万円(税別)~。

 対象は2007年式~2010年式の国内仕様のGT-Rで、Spec VとNISMOを除く全モデル。オーバーホールの対象にターボチャージャーは含まれない。作業は神奈川県横浜市鶴見区の「NISMO大森ファクトリー」、または全国のNISMOパフォーマンスセンターで行なわれる。

 GT-Rが2007年12月に発売されてからまもなく10年が経過することを受けて用意された新しいエンジンメニューのオーバーホールでは、車両からエンジンを降ろして全分解。コンディションに合わせて日産純正パーツを使ったパーツ交換を行ない、さらにポート段付き修正、洗浄、精度組み上げを行なってから性能測定や慣らし運転となるベンチ運転を実施。チェックを終えてからエンジンが車体に戻され、新車当時のフィーリングに戻し、今後も安心して楽しく運転できるようにするという。

オーバーホールはVR38DETT型エンジンを全分解して実施される

 オーバーホールの実施と同時に行なわれるS1エンジンメニューでは、「GT3仕様カムシャフト」「11MY純正ターボチャージャー」「専用ECM&TCM」などにパーツ交換するチューニングを実施。最高出力を2017年モデル基準車の419kW(570PS)、最大トルクをGT-R NISMOの652Nm(66.5kgm)と同等レベルまで引き上げ、さらにフラットトルク化も行なって乗りやすい仕様に変更する。このほか、S1エンジンの性能を十分に発揮させるために必要なパーツとして「NISMOスポーツチタンマフラー」(税別47万8000円)、「NISMOスポーツキャタライザー」(税別38万円)を指定オプションに設定。また、S1エンジンが発生する強大なトルクに対応する「トランスミッション・アップデート」(応相談)や、エンジンカバーとコレクターの結晶塗装(各税別2万1000円~)などをオプションとして用意している。

S1エンジンメニューで使用される「GT3仕様カムシャフト」(左)、「専用ECM&TCM」(右)、「11MY純正ターボチャージャー」(右)