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ジェンソン・バトン選手、2018年のSUPER GTフル参戦を電撃発表
Honda Racing THANKS DAY 2017のトークショーで明らかに
2017年12月3日 20:17
- 2017年12月3日 発表
本田技研工業は、12月3日にツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)でファン感謝祭「Honda Racing THANKS DAY 2017」を開催した。その会場で行なわれたトークショーのなかで、2009年のF1世界チャンピオンであるジェンソン・バトン選手が、2018年のSUPER GT(GT500)にフル参戦することを自身で明らかにした。
F1世界王者が初めてSUPER GT GT500に参戦、注目はチームとパートナー
2009年にブラウンGPからF1に参戦し、F1世界チャンピオンに輝いたジェンソン・バトン選手は、今シーズンはマクラーレン・ホンダのリザーブドライバーとして、インディ500に参戦するフェルナンド・アロンソ選手の代打としてモナコGPにスポット参戦したほか、8月に行なわれた鈴鹿1000kmレースに、GT500のMOTUL MUGEN NSX-GT(16号車)の第3ドライバーとしてやはりスポット参戦したが、今年はフルタイムのレース参戦はしていない休養の年となっていた。
すでにマクラーレンとの契約は終了しているため、2018年の動向に関して注目が集まっていたが、本人の口から2018年はSUPER GTのGT500クラスにフル参戦すると明らかにされた。元F1ドライバーの参戦という意味では、全日本GT選手権時代のエリック・コマス選手、SUPER GTでの高木虎之助選手、そして現在au TOM'S LC500(36号車)で走る中嶋一貴選手、DENSO KOBELCO SARD LC500(1号車)で走っているヘイキ・コバライネン選手などがいるが、F1ウィナーという意味ではコバライネン選手に次いで2人目、F1世界チャンピオンという意味では初めてのドライバーということになる。
ホンダ広報部によれば、現時点では本人が語ったことがすべてで、それ以上のこと(どのチームから参戦するのか、チームメイトは誰になるのか)なども含めて明らかではないとのこと。2016年の例でいうと、SUPER GTの体制は12月14日に発表されており、今年の16号車のドライバー2名(武藤英紀選手/中嶋大祐選手)、Epson Modulo NSX-GT(64号車)に松浦孝亮選手が移籍するなどといったことが12月中に発表されている。このため、バトン選手のチームやパートナーもそう遠くない時期に発表される可能性もある(そうしないと、年末などにマレーシアなどで行なわれるウインターテストができないという事情もあると考えられる)。
現在、ホンダは5チーム(8号車 ARTA NSX-GT、16号車 MOTUL MUGEN NSX-GT、17号車 KEIHIN NSX-GT、64号車 Epson Modulo NSX-GT、100号車 RAYBRIG NSX-GT)参戦しているが、SUPER GTは2人のドライバーとなるため、F1世界チャンピオンのパートナーを務めるドライバーは誰なのか、また、そのチームはどこになるのかも大いに注目が集まるところだ。
なお、Honda Racing THANKS DAY 2017では、バトン選手はNSX-GTの開発車両となる99号車を操り、今季マクラーレン・ホンダからF1に参戦したストフェル・バンドーン選手とコンビを組んで模擬レースに参戦するなどして、観客を大いに沸かせてみせた。