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日産、3列シートSUVのコンセプトカー「Xmotion」2018年デトロイトショーで世界初公開
2020年以降の日産ブランドデザインの方向性の1つを示唆
2018年1月16日 13:24
- 2018年1月15日(現地時間)発表
日産自動車は1月15日(現地時間)、3列シートSUVのコンセプトカー「Xmotion(クロスモーション)」を2018年デトロイトショーで世界初公開した。
Xmotionは、2020年以降の日産ブランドデザインの方向性の1つを示唆したモデル。伝統的な日本の熟練の技と最新のテクノロジーといった異なる価値、時代、次元をつなぐようデザインされた3列シートのSUVという。
日産のグローバルデザインを担当する専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏は「『Xmotion』では、ニッサン インテリジェント モビリティの、より堅牢で力強い側面を追求しました。大胆でパワフルな形とどこにでも走って行けるようなタフなプロポーションは、現代的な手法で昇華された日本の伝統工芸の要素と鮮やかなコントラストとなっています」とコメントしている。
エクステリアは、タフでありながらも洗練された、日産の次の次元のデザイン ランゲージを採用。Xmotionには、Vモーショングリルやブーメラン型ヘッドランプなど、ひと目で日産と分かるブランド独自のデザインシグネチャーを採用。より進化したVモーショングリルは、グリルの幅と奥行きを確保することで、これまで以上に力強さを表現。そのデザインは日本建築からヒントを得たといい、深みのあるカーボンカラーと高い光沢のフィニッシュにより、より印象深いものとした。
ブーメランヘッドランプは鍛造された鋼の剣を思わせるシャープなラインにより構成。ハイビーム、ロービーム、ターンシグナル、ポジショニングランプなど、全ての機能を1つのユニットに統合。
リアコンビランプは、日本の伝統的な木工である「組子」のディテールやパズルからインスパイア。ホログラム技術による視覚の錯覚を利用して見せる手法を採用した。
ボディサイドは革新的なU字型のハイライトが入る面構成を持ち、それがフロントフェンダーからリアフェンダーまで滑らかにフローを作り出す様子は非常に彫刻的な雰囲気を与える。
インテリアでは、長いホイールベースと4つのコーナーにタイヤを配することにより、若くアクティブなユーザーのさまざまなライフスタイルに対応できる「4+2」のレイアウトを提案する。とくに3列に並んだ独立性の高い座席は、2組のカップルと子供やペットなどにも最適な空間を提供するように設計。
また、補助席を確保するために、収納式の「ルーフトップボックス」を搭載。ルーフトップボックスはさまざまなバッグやレクリエーションツールを収納するのに十分なフレキシビリティと、走行時の空力性能を両立したデザインとした。
インテリアデザインは、エクステリア同様に伝統的な日本の要素と、フューチャリスティックなライフスタイルテクノロジーの要素を共存させ、日本の伝統的な工法や職人の技、素材などが、現代の美意識による新たな解釈を経てフレッシュなデザインとして昇華させている。
アルバイサ氏は「毎日運転することができ、かつ国立公園やレクリエーションエリアのようなあらゆる場所に行くことができる、機能性が高く、デイリーユースなSUVを目指した」と述べている。