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タイムズ24、小田急電鉄と連携してカーシェア料金を割引する「レール&カーシェア」サービス開始。利用方法のデモを公開

小田急線の12駅で下車したPASMOで206円を割り引き

2018年4月10日 サービス開始

小田急線の乗車後に、カーシェア料金が206円割引になる「レール&カーシェア」が4月10日スタート

 タイムズ24と小田急電鉄は4月10日、カーシェアリングと鉄道利用を連携させて料金を割引する「レール&カーシェア」のサービスを開始。同日に小田急線・千歳船橋駅で利用方法を紹介するデモンストレーションを実施した。

 このレール&カーシェアでは、小田急線にある12の駅が指定駅となり、交通系ICカードの「PASMO」を使って指定駅まで電車に乗った後、当日中に指定駅近くにある指定駐車場に置かれた「タイムズカープラス」のカーシェアリング車両を利用すると、ベーシック料金15分の利用料金に相当する206円が割り引きになる。12カ所の指定駅と指定駐車場については以下の表のとおり。

指定駐車場(指定駅)所在地台数
経堂3丁目駐車場(経堂駅)東京都世田谷区経堂3-51
千歳船橋第1駐車場(千歳船橋駅)東京都世田谷区経堂4-205
成城第1駐車場(成城学園前駅)東京都世田谷区祖師谷3-94
狛江第5駐車場(狛江駅)東京都狛江市元和泉1-232
向ヶ丘遊園第1駐車場(向ヶ丘遊園駅)神奈川県川崎市多摩区長尾2-12331
新百合ヶ丘駅北口駐車場(新百合ヶ丘駅)神奈川県川崎市麻生区万福寺1-176
座間第2駐車場(座間駅)神奈川県座間市入谷5-16912
厚木第2駐車場(厚木駅)神奈川県海老名市中新田2-82
本厚木幸町駐車場(本厚木駅)神奈川県厚木市幸町2638-12
開成駐車場(開成駅)神奈川県足柄上郡開成町吉田島4353-11
小田原第2駐車場(小田原駅)神奈川県小田原市栄町1-24
永山第7駐車場(小田急永山駅)東京都多摩市貝取1-71
PCやスマホの「タイムズカープラス」Webサイトから、車両を使いたい時間をあらかじめ予約。当日に小田急線の乗車に使った「PASMO」があれば、カーシェアの利用直前に予約しても割引の対象になるが、12カ所の指定駐車場では、現状で対象のカーシェア車両が1台のみという駐車場が4カ所あるので、事前の予約が推奨されている
サービスの利用デモは小田急線・千歳船橋駅で実施
改札でPASMOをかざして下車
千歳船橋駅の指定駐車場は、小田急線の高架下にある千歳船橋第1駐車場。5台のカーシェア車両が配備されている
通常のタイムズカープラスにおけるカーシェア利用と同じく、車両後方に設置されたカードリーダーに会員カードをかざし、ドアロックを解除して車内のグローブボックス内に設置されたキーを使って車両を起動
タイムズカープラスの利用方法解説ムービー(6分17秒)
センターコンソールに設置されたカーナビのメニュー内で、「TimesCarメニュー」→「レース&カーシェア優待」を続けて選択。この車両は千歳船橋駅で下車したPASMOと連携する設定となっている
1回クルマから出て、ドアロック解除に使ったカードリーダーにPASMOをかざす
当日の指定駅下車履歴が確認できると優待手続きが完了。あとは普通にカーシェア車両を利用するだけとなる
利用後に送られてくる利用明細メールにも、しっかりと優待による料金割引について表示されている

 小田急電鉄の広報担当者によれば、小田急線では3月17日から複々線化の完成を受けた新ダイヤでの車両運行をスタートさせており、鉄道利用後の二次交通網の選択肢として、同社で行なっている路線バス、タクシーに続く新しい提案としてカーシェアをユーザーに提示。鉄道利用をさらに促進することを目指してこのレール&カーシェアに取り組んでいるという。小田急線沿線の利用では、都心に近い東京都側では沿線住民による個人利用の比率が高く、神奈川県側では周辺にある工場や事務所などに往復するビジネスユースが多いとのこと。

 また、今回のレール&カーシェアで指定駐車場となっている12カ所のうち、6カ所がサービス開始に向けて新たにカーシェアステーションが開設されており、これまでタイムズカープラスのステーションがあまりなかった神奈川県の県西部に進出するきっかけになっているという。

 タイムズ24と小田急電鉄の両社は今後、レール&カーシェアの利用状況を見定めつつ、小田急線の沿線にある小田急保有の各駐車場にカーシェア車両を追加したり、現地でタイムズカープラスの入会手続きが完了する「無人入会機」の設置を推進していくとしている。