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英ジャガー・レーシング、EVのワンメイクレースシリーズ「Jaguar I-PACE eTROPHY」の参戦車両公開

フォーミュラEのサポートシリーズとして第5シーズン(2018/2019)に開幕

2018年5月19日(現地時間)発表

フォーミュラE選手権 第9戦 ベルリン・グランプリのコースで初公開された「Jaguar I-PACE eTROPHY」のレースカー(右)

 英ジャガー・レーシングは5月19日(現地時間)、世界初となる市販車ベースのEV(電気自動車)による国際選手権「Jaguar I-PACE eTROPHY」のレースカーを、フォーミュラE選手権 第9戦 ベルリン・グランプリのコースで初公開した。

 Jaguar I-PACE eTROPHYは、フォーミュラE選手権のオフィシャル・サポートシリーズとして第5シーズン(2018/2019)に開幕。2018年のジュネーブモーターショーで一般初公開されたブランド初のEV「I-PACE(アイ・ペイス)」をベースにしたレース車両によるワンメイクレースで、最大20台のI-PACEレースカーがエントリーし、香港やローマ、パリ、ニューヨークなどの中心地を舞台にレースを繰り広げる予定になっている。

 今回公開されたレースカーでデモ走行したフォーミュラE選手権の創立者でCEOのアレハンドロ・アガグ氏は、「『eTROPHY』のレースカーは、大変素晴らしい乗り心地でした。見た目はプロダクション・モデルですが、パフォーマンスは、レーシングカーそのものです。この『Jaguar I-PACE eTROPHY』は、フォーミュラE選手権と並び、革新的な新技術をより多くの人々に紹介する最高の舞台であると考えています。ジャガーがABB FIAフォーミュラE選手権に参戦して以来、惜しみなくジャガーをサポートしてきましたが、彼らとともに、未来のモータースポーツの形を作り上げていくことができるのは、刺激的で心躍らせています。来シーズンから始まるこのサポートレースで、より多くの『I-PACE』レースカーがスタートグリッドに並ぶ姿を見る日が今からとても楽しみです」とコメント。

 また、ジャガー・レーシングのチェアマンであるガード・マウザー氏は「フォーミュラE選手権のサポートシリーズとして開幕する『Jaguar I-PACE eTROPHY』に向けて、ジャガー・ランドローバーのスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)チームが、これまで尽力してきた成果をお見せすることができ、ジャガー・レーシングにとってとてもエキサイティングな1日となりました。ジャガー・ランドローバーのビジネスにおいても、私たちは将来に向けて電動化およびバッテリーEVを推し進めていくことをコミットメントしています。フォーミュラEを通じて学んできたことや知識は、すでに将来のロードカーの開発に反映させており、『Jaguar I-PACE eTROPHY』も同様に、研究開発をより加速させるものになると確信しています」と述べている。