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【富士24時間 2018】8時間経過、日没からナイトレースへ。トップは、ST-Xクラス 3号車「ENDLESS GT-R」

77号車「CUSCO RACING 86」は橋本洋平選手がドライブ

2018年6月1日 予選

2018年6月2日15時~6月3日15時 決勝

日没を迎えた富士スピードウェイ

「ピレリスーパー耐久シリーズ2018 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース」は、19時前に日没を迎えた。一気に暗闇に包まれたサーキットの路面をレースカーのライトが照らすナイトレースに突入。スタートから8時間以上が経過したところで、周回数は280ラップを超えた。ST-Xクラスはトップが入れ替わり、しばらく99号車「Y's distraction GTNET GT-R」がレースをリードしていたが、23時30分ごろに99号車がメンテナンスのためピットインしたことで、再びポールスタートの3号車「ENDLESS GT-R」が先頭に立った。

 ST-Xクラスの3番手を走行中だった777号車「D'station Porsche」は、日没前にスピンを喫し、コース外で一時走行不能に。この影響により、ST-Xクラス最下位の6番手に転落している。最序盤でセーフティカー導入の原因となった82号車「Phoenix Racing Asia R8」はその後リタイアとなり、わずか15周で姿を消すことに。8時間経過時点で、リタイアはこの1台のみとなっている。

一時的に先頭の座を譲ったものの、再びトップを取り戻した3号車「ENDLESS GT-R」
鮮やかな色合いのテールライトが軌跡を残すナイトレースが続く

 注目のST-TCRクラスは、トップを走行中だった65号車「L&JR Mars Audi RS3 LMS」がピットレーンでの速度違反によりドライブスルーペナルティ。一時はクラス3番手まで順位を下げるも、1つ順位を戻して2番手を走行中。代わりに10号車「Racingline PERFORMANCE GOLF TCR」が2ラップ差でトップを走る。同4番手だった97号車「Modulo CIVIC TCR」は、およそ5時間経過後のピットアウト時に突如スローダウンし順位を落とす。その後、3番手にポジションアップしている。

ST-TCRクラスでトップを走る10号車「Racingline PERFORMANCE GOLF TCR」
ドライブスルーペナルティでクラス2位に後退した65号車「L&JR Mars Audi RS3 LMS」
一時スローダウンしたものの、挽回して3番手にポジションアップした97号車「Modulo CIVIC TCR」

 わずか数秒以内の激しいつばぜり合いを繰り広げていた、ST-3クラスのトップを争う68号車「埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マークX」と62号車「DENSO Le Beausset RC350」。20時30分ごろにセーフティカー導入によりフルコースイエローとなったタイミングで、68号車がメンテナンスのためピットイン、順位が入れ替わる。現在は62号車がおよそ1ラップ差でリード。8時間30分経過時点の各クラスの順位は以下のとおり。

ST-Xクラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:3号車 ENDLESS GT-R(YUKE TANIGUCHI/山内英輝/銘苅 翼/峰尾恭輔/砂子塾長/山田真之亮選手)
2位:83号車 Phoenix racing Asia R8(リム・キョン・ウィー/マックス・ホファー/マーチー・リー/メルビン・モウ選手)
3位:99号車 Y's distraction GTNET GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/安田裕信/スン・ジェン選手)

ST-TCRクラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:10号車 Racingline PERFORMANCE GOLF TCR(フィリップ・デベサ/密山祥吾/遠藤光博/脇阪寿一選手)
2位:65号車 L&JR Mars Audi RS3 LMS(今村大輔/加藤正将/石澤浩紀/吉田寿博選手)
3位:97号車 Modulo CIVIC TCR(植松忠雄/中野信治/大津弘樹/小林崇志/石川京侍選手)

ST-Zクラス

総合順位:チーム(選手)
17位:51号車 DIAMANGO Cayman(石原将光/細川慎弥/池田大祐/坂本裕也/余郷敦選手)

ST-1クラス

総合順位:チーム(選手)
7位:47号車 D'station Porsche cup(星野辰也/織戸学/富田竜一郎/リ・ジョンウ/浜健二/小林賢二選手)

ST-2クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:6号車 新菱オート☆DIXCELエボX(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/成澤正人/藤井芳樹/古山節夫選手)
2位:17号車 DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-D(谷川達也/野上達也/野上敏彦/山田弘樹/藤原能成選手)
3位:7号車 GLocal☆新菱オートDXL エボX(八巻渉/岡崎善衛/廣田築/面野一/奥村博文選手)

ST-3クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:62号車 DENSO Le Beausset RC350(嵯峨宏紀/宮田莉朋/石浦宏明/平手晃平/山下健太選手)
2位:68号車 埼玉トヨペット Green Brave GR SPORT マークX(服部尚貴/脇阪薫一/平沼貴之/菅波冬悟/番場琢選手)
3位:38号車 muta Racing ADVICS IS 350 TWS(堀田誠/阪口良平/新田守男選手)

ST-4クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:86号車 TOM'S SPIRIT 86(松井孝允/坪井翔/中山雄一/蒲生尚弥選手)
2位:884号車 林テレンプ SHADE RACING 86(平中克幸/HIRO HAYASHI/吉田広樹/国本雄資選手)
3位:13号車 ENDLESS 86(小河諒/高橋 翼/花里祐弥/中山友貴/呉良亮/小林真一選手)

ST-5クラス上位

クラス順位:チーム(選手)
1位:69号車 J'S RACING Moty's 制動屋 FIT(梅本淳一/藺牟田政治/久保田英夫/妹尾智充/ラザック・イフワット/高橋宏和選手)
2位:88号車 村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/雨宮恵司/吉田綜一郎/脇谷猛/中根邦憲/杉野治彦選手)
3位:37号車 DXLワコーズNOPROデミオSKY-D(関豊/井尻薫/大谷飛雄/加藤芳皓選手)

ST-4クラスの77号車「CUSCO RACING 86」は橋本洋平選手もドライブ

77号車「CUSCO RACING 86」

 このほか、ST-4クラスにエントリーする77号車「CUSCO RACING 86」には、本誌連載「橋本洋平の『GAZOO Racing 86/BRZ Race』奮闘記」でもおなじみの橋本洋平氏がDドライバーとして参加。チーム内の若手としてナイトセッションに臨む前の橋本氏を激励するため、同じく本誌で試乗インプレやコラムなどを執筆する日下部保雄氏がピットに足を運んだ。橋本氏も走行する77号車 CUSCO RACING 86は、現在クラス9位を走行中だ。

レース界の大先輩に富士スピードウェイでの24レースのコツを質問する橋本氏。これに対して50年前の富士24時間レースにドライバーとして参加した日下部氏は「そうだねぇ、じゃあ30度バンクについては……」と回答。ジョークを交えつつ、レース展開などについて語った
20時過ぎにはコースサイドから花火が打ち上げられた