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トヨタ、自動運転ソフト開発の新会社「TRI-AD」が東京で新規採用開始

将来的に1000名規模の開発体制を目指し、東京日本橋のオフィスで7月活動開始

2018年6月13日 発表

米Toyota Research Instituteが開発したトヨタの次世代自動運転実験車「Platform 3.0」

 トヨタ自動車は6月13日、自動運転ソフト開発の新会社TRI-AD(トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント)がエンジニアの新規採用を開始したと発表した。

 TRI-ADは、トヨタ、アイシン精機、デンソー、TRI(トヨタ・リサーチ・インスティテュート)のパートナーシップにより3月に東京に設立。7月より東京日本橋にオフィスを構えて活動開始予定。

TRI-AD 代表取締役CEOのジェームス・カフナー(James Kuffner)氏
TRI CEOとトヨタ自動車フェローを務めるギル・プラット(Gill Pratt)氏がTRI-AD 取締役会長に就任予定

 TRI-AD 代表取締役CEOはTRIのChief Technology Officerを務めたジェームス・カフナー(James Kuffner)氏が就任。取締役会長にはTRI CEOとトヨタ自動車フェローを務めるギル・プラット(Gill Pratt)氏が就任予定。

 TRI-ADでは、POV(Personally owned Vehicle:乗用車)やMaaS(Mobility as a Service:モビリティサービス)に向けた自動運転技術の開発や、自動運転用地図の自動生成技術開発、SDK(ソフトウェア開発キット)などの開発環境づくりの領域において、TRI、トヨタ、アイシン精機、デンソーと連携して、研究から製品まで一気通貫のソフトウェア開発を行なう。具体的には、自動運転開発戦略の立案、ソフトウェア製品市場戦略の立案、システム設計、ソフトウェア開発、クラウド開発、実車試験、シミュレーションなど、幅広い開発業務に取り組むとしている。

 同社が求める人材は「情熱を持って世界トップレベルの自動運転技術の開発を推進できる即戦力」。具体的な専門領域としては、コンピュータサイエンス、コンピュータビジョン、人工知能技術、自動運転システムアーキテクト、自動運転システム・ソフトウェア技術、ビジネスデベロップメントなど。

MaaS(Mobility as a Service:モビリティサービス)専用の次世代EV「e-Palette Concept」