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トヨタ、東京に1000人規模の新会社「TRI-AD」設立。自動運転技術の先行開発
トヨタ、アイシン、デンソーの3社で3000億円以上を投資
2018年3月2日 15:48
- 2018年3月2日 発表
トヨタ自動車は3月2日、自動運転技術の先行開発分野で技術開発を促進するため、3月下旬までに新会社「Toyota Research Institute Advanced Development(TRI-AD)」を東京に設立すると決定した。新会社であるTRI-ADのCEOには、TRIでChief Technology Officerを務めているジェームス・カフナー氏が就任する。
TRI-ADにはトヨタに加え、アイシン、デンソーの3社が出資。共同技術開発を行なうほか、3社で3000億円以上の開発投資を実施することで基本合意。トヨタ、TRI、アイシン、デンソーのスタッフのほか、エンジニアの新規採用も重視。1000人規模の体制にすることを目標としており、社内公用語は英語になるという。
TRI-ADでは「研究から開発まで一気通貫のソフトウェア開発の実現、及びデータハンドリング技術の強化」「TRIとの連携を強化し、その研究成果を先行開発、そして製品へと効率よくつなぐ」「研究、先行開発領域における、トヨタグループ内での開発の連携強化による開発のスピードアップ」「国内外トップ人材採用により開発力を強化しつつ、トヨタグループ内の知能化人材を育成」という4つを狙いとして定めている。
TRI-ADのCEOに就任するジェームス・カフナー氏は「製品として高品質なソフトウェアを作りあげていくことは、トヨタの自動運転開発において大変重要な取り組みです。新会社のミッションは、世界トップクラスの人材を新たに採用することも含め、トヨタグループの技術力を強化することで、より効率的に、そして今までにない方法で、ソフトウェア開発を加速させていくことです。新規採用はグローバルに行ないます。新会社での取り組みを率いていくことを非常に楽しみにしています」と語っている。