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【ル・マン24時間 2018】ACO、WEC、Motorsport Networkがeスポーツシリーズ立ち上げをル・マン24時間で発表。コンソール版「Forza Motorsport」使用

WEC 第6戦 富士6時間耐久レースからシリーズスタート

2018年6月15日(現地時間)開催

ル・マン24時間レースの記者会見で発表された、世界的なeスポーツシリーズ

 ル・マン24時間レースを主催するACO(Automobile Club de l'Ouest、フランス西部自動車クラブ)は、ル・マン24時間レースが開催されているフランス ル・マンのサルト・サーキットにおいて6月15日(現地時間)記者会見を開催。ACOが、WEC(世界耐久選手権)、Motorsport Networkが協力して、ル・マン24時間レースをはじめとしたWECの耐久レースをモチーフにしたeスポーツ・シリーズを開催すると発表した。

 詳細は、WECの第3戦が開催される8月のシルバーストンの6時間耐久レースで発表される見通しで、2018年10月12日~10月14日に富士スピードウェイで開催されるWEC 第4戦 富士6時間耐久レースでシーズンが始まり、2019年のル・マン24時間耐久レースでファイナルを迎える形となる。

記者会見会場で流された映像

10月の富士で開幕、ソフトはコンソール版「Forza Motorsport」。FA RACINGも参戦

 今回発表されたのは、「LeMans eSports Series」という名称の、eスポーツシリーズで、ル・マン24時間を初めとしてWECの耐久レースをモチーフとしたシリーズになる。eスポーツというのは、PCやコンソールゲームなどの3Dゲームをベースにしたスポーツ選手権のことで、現在世界規模で大きく盛り上がりつつあり、既に大規模な観客を集める大会が世界各地で開かれている。それたの多くはいわゆるFPSと呼ばれるシューティングゲームや、バーチャファイターのような格闘ゲームが多く、モータースポーツの世界でもそうした世界的な大会が成立することが待ち望まれていた。

 今回発表されたLeMans eSports Seriesは、まさにそれを実現する大会で、WECのスーパーシーズン(2018年~2019年のル・マン24時間までの1.5年に渡るシーズンのこと)に並行して世界を転戦して行なわれることになる。

 ACOによれば、WEC 第3戦のシルバーストンの記者会見で詳細が明らかにされ、10月12日~14日の富士6時間耐久レースで最初の大会が行なわれる。その後、WEC上海戦、2019年の1月にイギリスのバーミンガムで行なわれるAutosport Internationl Show、そしてWECと提携している米国のIMSAシリーズが3月に行なうセブリング12時間、2019年5月に行なわれるスパ6時間レース、そして2019年6月に予定されているル・マン24時間レースが最終戦となる。

 ACOによればソフトはコンソール版の「Forza Motorsport」(バージョンなどには言及なし)で、フェルナンド・アロンソ選手が運営するプロのeスポーツチームとなるFA RACINGが参戦する予定であることなどが明らかにされた。