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アルピーヌ・ジャポン、日本本格導入の新型「A110」発表会。“カタログモデルは年内導入”と予告
スポーティグレードの「ピュア」、ラグジュアリー仕様の「レジェンド」の2グレード展開予定
2018年6月23日 07:00
- 2018年6月22日 開催
- 790万円
アルピーヌ・ジャポンは6月22日、同日に受注を開始したミッドシップスポーツの新型「A110」の50台限定車「プルミエール・エディション」の発表会をフランス大使館(東京都港区南麻布)で開催した。プルミエール・エディションの価格は790万円。
1995年に活動を休止していたアルピーヌが2016年に復活し、2017年に本国でプルミエール・ エディションを発表。この全世界で1955台の限定車が日本にも50台が割り振られ、6月22日から受注開始。7月10日まで正規販売店や6月22日20時にオープンした公式サイトで申し込みを受け付け、応募が多数あった場合は7月15日に行なわれる抽選により当選者を決定。当選通知は7月16日~17日に行なわれる。
アルピーヌの正規販売店は全国14カ所(6月22日時点)に展開され、現時点ではそのいずれもルノー正規販売店内で営業活動を行なうとのことだが、いよいよアルピーヌブランドの本格的な活動が日本でも始まる格好だ。
車両の詳細は関連記事に詳しいが、新型A110のボディサイズは4205×1800×1250mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2420mm。アルミ製プラットフォームとアルミボディに加え、アルミ製サスペンション、サベルト製スポーツシート、世界初の電動パーキングブレーキを内蔵したブレンボ製リアブレーキキャリパーといった軽量パーツを用い、車両重量は1110kgを実現。
前後重量配分はフロント44%、リア56%とし、重心はガソリンタンクを前車軸後方に、エンジンを後車軸前方にレイアウトするなど車体中央付近に集め、運動性能を高めている。
この軽量ボディに組み合わせるパワートレーンは、ルノー・日産アライアンスによる新開発の直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴ターボ「M5P」型オールアルミエンジンにゲトラグ製の湿式7速DCTで、最高出力185kW(252PS)/6000rpm、320N・m(32.6kgf・m)/2000rpmを発生。パワーウェイトレシオ4.4kg/PSを実現している。0-100km/h加速は4.5秒としている。
年末までに新型A110のフルレンジを日本導入
発表会ではアルピーヌ・ジャポンのトマ・ビルコCOOが挨拶を行なうとともに、アルピーヌでエクステリアデザイナーを務めるレアン・デンコフ氏が新型A110のデザインについてプレゼンテーションを行なった。
トマ・ビルコCOOは「2017年のジュネーブモーターショーで世界初公開された新型A110を、本日日本に導入することになりました。プルミエール・エディションのローンチはアルピーヌブランド復活の第1歩となり、かつて多くの人を魅了したA110の精神を引き継いで作られています。2017年に行なわれた国際試乗会は非常に注目され、フランスメディアの評価が高かったのはもちろんですが、驚くことにイギリスメディアの評価も高く、『新型A110はここ何十年も味わったことのない最高でエキサイティングなクルマだった』『すごいクルマだ。まさにライトウェイトを代表し、比べるものがないくらいのドライビングエキスペリエンス』『ケイマンは恐れるべきだ。この新型A110はより軽く、より速く、そして色んな面でよりよいクルマである』とコメントをいただいています」と、新型A110が好評を博していることを報告。
また、プルミエール・エディションは限定50台であり、応募多数の場合は購入できないことになるが、「ご安心ください。年末までには新型A110のフルレンジを日本に導入する予定です。詳細については今秋にお伝えできると思います」と、カタログモデルが年内に導入されることを明らかにした。
なお、このカタログモデルでは「PURE(ピュア)」グレードと「LEGENDE(レジェンド)」グレードがあり、ピュアは今回のプルミエール・エディションに近いスポーティグレード、レジェンドはラグジュアリー仕様という位置付けになるとのこと。
一方、新型A110のデザインについて触れたレアン・デンコフ氏は、「ボディサイドのキャラクターラインはヘッドライトからテールランプまでをつなぎ、どのボディラインも直線のものはなく、曲線によりエレガントなラインができました。LEDの4灯ヘッドライトは旧型を想起させるもので、エンジンが搭載されるリアまわりではパワー感のあるデザインをしなければなりませんでした。しかしこのモデルはライトウェイトなので、パワー感とライトウェイトを考えてデザインしました」とコメント。
また、新型A110ではフラットなアンダーボディやリアディフューザーによって低ドラッグ(空気抵抗)と大きなダウンフォースを生み出し、Cd値は0.32を実現。フラットアンダーボディが発生するダウンフォース値が190kg(250km/h時)、リアディフューザーが発生するダウンフォース値が85kg(250km/h時)であることが紹介された。
インテリアはスポーティネスを強調したものとし、ステアリングにエンジンスタートボタンが、オールアルミ製のセンターコンソールにギヤシフトのスイッチが配置されること、1脚あたり13.1kgという軽量なサベルト製スポーツシートが装備されること、天然皮革、アルミニウム、カーボンファイバーといった最高品質の素材を用いていることなどに触れ、これらがレーシングスピリットやライトウェイトを想起させるものだと説明を行なっている。