メルセデス・ベンツ、進化した運転支援機能「インテリジェントドライブ」採用の新型「Cクラス」

C 200 アバンギャルド

　メルセデス・ベンツ日本は7月25日、新型「Cクラス」を発表して注文受付を開始した。新型Cクラスは、新型「Sクラス」同等のシステムに進化させた運転支援機能「インテリジェントドライブ」の採用など改良を行なった。価格は449万円～1483万円。9月より順次納車予定。

　新型Cクラスは、セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレの4車種を同時に刷新。2017年に発表された新型Sクラスと同等のシステムに進化した運転支援機能インテリジェントドライブをメルセデスAMGモデルに標準装備、そのほかのモデルでオプション装備とした。

　同システムでは、先行車との車間距離のみならず周囲の交通状況（車両、車線、ガードレールなど平行な物体）を常に監視して、従来よりもステアリングアシストが作動する状況を大幅に拡大させた。また、車線が不明瞭または表示されていない場合には先行車を追従。渋滞時のドライバーの疲労低減のため、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内（一般道は3秒以内）であれば自動再発進を可能にした。

　そのほか、ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して自動で車線を変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合に自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載した。

よりダイナミックなデザインに

　デザインではフロントやリアバンパーを刷新。「LEDハイパフォーマンスヘッドライト」はヘッドライト内部にマルチチャンバーリフレクターを上下4列ずつ立体的に配置して、近未来的な印象を演出した。

　上位の「マルチビームLEDヘッドライト」では、片側84個のLED光源を瞬時に個別に制御することにより、前走車や対向車のドライバーを幻惑することなく、広い範囲を明るく照射し続ける。雨天の照り返しを抑えるモードや、高速道路モードなどさまざまな状況に対応するだけでなく、最長650m先まで照射するウルトラハイビームも新搭載した。

　セダンのテールライトユニットは、内部がCクラスの“C”の文字をモチーフにしたライトデザインに変更している。

BSGと48V電気システム採用エンジンをラインアップしたパワートレーン

　パワートレーンは、直列4気筒 1.6リッター直噴ターボ、直列4気筒 1.5リッター直噴ターボ、直列4気筒 2.0リッター直噴ターボディーゼル、V型6気筒 3.0リッター直噴ターボ、V型8気筒 4.0リッター直噴ターボをラインアップ。

「C 200 アバンギャルド」には、新開発の直列4気筒1.5リッターターボエンジン「M264」に、スターターとジェネレーターを兼ねるモーター「BSG（ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター）」と「48V電気システム」などの新技術を採用。

　M264エンジンは単体で最高出力135kW（184PS）、最大トルク280N・mを発生。ベルトを介してクランクシャフトと接続されるBSGと48V電気システムにより、必要な際に最高出力10kW（14PS）、最大トルク160N・mを発生して動力を補助する。

　また、回生ブレーキなどで発電した48Vの電気を1kWhのリチウムイオン電池に蓄電する。回生ブレーキによる燃費低減効果だけでなく、ターボチャージャーの過給圧が十分に高まるまでの間のアシストを行なうとともに、ギヤシフト時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行なう。そのほかにも、ウォーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整することができるほか、エンジンを止めた状態で走行するコースティングの実現や、エンジンの始動の際の低騒音、低振動を実現したとしている。

モデルラインアップと価格

メルセデス AMG C 43 4MATIC クーペ

メルセデス AMG C 43 4MATIC カブリオレ