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光岡自動車、原作者の永井豪氏も登場した1968万円の「デビルマン オロチ」発表会

永井氏「本当は作者である自分が買うべきかなと思ったが、あいにく免許持ってないんです」

2018年9月6日 開催

1968万円

「デビルマン オロチ」を囲む株式会社光岡自動車 創業者の光岡進氏(左)とデビルマン 原作者の永井豪氏(右)

 光岡自動車は9月6日、MITSUOKA麻布ショールーム/GALLERY 麻布(東京都港区麻布台)で限定車「Devilman Orochi(デビルマン オロチ)」の発表会を開催した。

 デビルマン オロチはNetflixのオリジナルアニメ「DEVILMAN crybaby」とのコラボレーションで、光岡自動車創業50周年とデビルマンの原作者である永井豪氏の画業50周年を記念して限定1台で製作されたモデル。

 発表会では光岡自動車の創業者である光岡進氏、原作者の永井豪氏、デビルマン オロチのデザインを担当した青木孝憲氏らが登壇した。

発表会の会場となったMITSUOKA麻布ショールーム/GALLERY 麻布
ステージに置かれた車両にはベールが掛けられていた
発表会がはじまり、登壇者がステージに並ぶ
さっそくアンベールされ、赤と黒のカラーリングが施された車両が現れる

 DEVILMAN crybabyは、原作者である永井豪氏の画業50周年を記念して、湯浅政明監督が現代版にリメイク、映像化してNetflixオリジナルアニメーションとして1月から配信されている作品。全10話。作中、主要キャラクターである飛鳥了が乗るクルマとして光岡自動車の「オロチ」が登場する。

 今回発表されたデビルマン オロチは、アニメ作品のアートディレクションを手がける阿閉高尚氏と、オロチのデザイナーである青木孝憲氏が共同でデザインした世界に1台だけのプレミアカー。オロチは2014年に発売された限定車「ファイナル オロチ」を最後に生産が終了しており、デビルマン オロチは光岡自動車が保有するオロチの極上中古車をベースとして製作された。

 発表会ではさっそく車両がアンベールされ、赤と黒のカラーリングをまとったデビルマン オロチがお披露目された。

5月に発表されてから、ようやく実車がお披露目されたデビルマン オロチ
デビルマン オロチのボディサイズは4560×2035×1180mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2600mm。足下は20インチホイールにブリヂストンのプレミアムスポーツタイヤ「POTENZA S007A」の組み合わせ

 デビルマン オロチの申し込みは、9月8日10時~11月15日12時まで光岡自動車の特設サイトで受け付ける。申し込み多数の場合は抽選を行なう。価格は1968万円で、登録費用などが別途必要になる。ちなみにこの価格はコストなどを計算して付けられたものだが、偶然にも光岡自動車創業年の1968年と同じになったという。さらに発表会が開催された9月6日は、永井豪氏の誕生日という偶然が重なった。

主要諸元

形式:ABA-MSP1
ボディサイズ:4560×2035×1180mm(全長×全幅×全高)
ホイールベース:2600mm
車両重量:1580kg
エンジン:V型6気筒 DOHC
総排気量:3310cc
最高出力:172kW(233PS)/5600rpm
最大トルク:328Nm(33.4kgfm)/4400rpm
駆動方式:2WD(MR)
トランスミッション:5速AT
主要装備:HDDナビゲーション、ETC、バックカメラ、リアウイング、本革シート、本巻きステアリング
初年度登録:2007年4月
走行距離:約3500km
車検:なし(車検取得後引き渡し)

本当は作者である自分が買うべきかなと思ったが、免許持ってないんです

 発表会では光岡自動車の代表取締役会長 光岡進氏が登壇し、光岡氏は久しぶりにオロチを見て、オロチを作るきっかけや販売までの苦労などを思い出したという。十数年前に本社の近くをスーパーカーが爆音を響かせながら走っていき、それを奥さまが「私、やっぱりあんなクルマ好きだわ。お父さんの作る古くさいクルマは嫌い」と言ったのが発端になったとのこと。また、創業から50年を振り返り、衝突試験に多額の費用がかかる件など苦労話も披露された。

株式会社光岡自動車 代表取締役会長の光岡進氏
創業50年を振り返りながら苦労を語った

 続いてデビルマン原作者の永井豪氏が登壇。光岡氏の苦労話を受けて、「漫画界も大変で苦労続きでしたが、光岡さんも大変苦労されたと思いました」と切り出した。自分が作り出したキャラクターや世界観を活かしてコラボしてくれたことに感謝を述べつつ、限定1台であることについて「本当は作者である自分が買うべきかなと思ったんですけど、あいにく私、免許持ってないんです」と会場の笑いを誘った。

 永井氏は今回初めて実車を見たということで、一番魅力を感じた部分はどこか尋ねられたところ、「フロント部分にデビルマンの顔やウイングなどのイメージがうまくデザインされているのがいいですね。黒と赤のグラデーションもすごく自然な感じで、見る角度でいろいろ変化するんです。赤が光の具合でいろいろな風に見えるのも、惚れ惚れします」と、大変気に入ったようだ。

今年で画業50周年を迎える漫画家の永井豪氏
この日は偶然にも永井豪氏の誕生日だった
永井豪氏が気に入ったというフロント部分。特にグラデーションがきれいだという
報道陣に交じり、スマートフォンでデビルマン オロチを撮る永井豪氏

 次にオロチのデザイナーでもある光岡自動車 開発課の青木孝憲氏が登壇し、デビルマン オロチのデザインコンセプトについて解説。青木氏は、「デビルマンのダークヒーロー的な存在と、オロチが持つダークヒーローなイメージが一致したので、話をもらってからすぐに完成のイメージがひらめいた」とコメント。デビルマン オロチには随所にさまざまなデザインが施されているが、内装については、購入者だけが分かる1つのシークレットデザインが入っていることも明かした。

デビルマン オロチのデザインを解説する開発課の青木孝憲氏
各部分のデザインについて説明する青木氏
赤い三角形は涙を表しているという

 9月8日の申し込み開始から受け付けを終了する11月15日まで期間があるため、デビルマン オロチは全国の光岡自動車ショールームなどで展示されるという。興味のある方は実車を見に行ってみてはいかがだろうか。

デビルマン オロチ展示予定

9月7日~10日:MITSUOKA麻布ショールーム/GALLERY 麻布
9月15日~17日:「永井Go展」(大阪文化会館・天保山)
9月19日~24日:MITSUOKA尼崎ショールーム
9月28日~10月1日:MITSUOKA福岡ショールーム
10月5日~8日:MITSUOKA名古屋ショールーム
10月12日~22日:MITSUOKA東京ショールーム
10月26日~29日:BUBU MITSUOKAつくばショールーム
11月2日~5日:BUBU MITSUOKA宇都宮ショールーム
11月9日~12日:MITSUOKA仙台ショールーム