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日産、フォーミュラEデビューに向け「e.dams」とのパートナーシップ強化

共同テストをすでに実施

2018年9月12日 発表

日産のフォーミュラEマシン

 日産自動車は9月12日、12月からスタートするフォーミュラE選手権のデビューに向け、2014年のフォーミュラEスタートから3年連続でシリーズタイトルを獲得した「e.dams」の株式を取得。同社とのパートナーシップを強化したと発表した。

 e.damsは、欧州のオープンホイールカテゴリーのレースで30年以上に渡って優れた成績を収めてきた「DAMS」をベースとするレーシングチーム。フランスのル・マンに拠点を置き、フォーミュラEでは日産のアライアンスパートナーであるルノーとのパートナーシップで3年連続となるシリーズタイトルを獲得したほか、フォーミュラEにおける最多勝利、最多ポールポジション獲得の記録も保持している。

 新たにスタートするフォーミュラEのシーズン5(2018年12月~2019年7月)では、3月開催のジュネーブモーターショーで公開された「Gen2(第2世代)マシン」がレースに投入されることになる。Gen2マシンは「エネルギー貯蔵能力が現行マシンの約2倍」となり、より大きなパワーと長い航続距離を実現。これまでフォーミュラEの大きな特徴として認知されてきた「レース中のマシン交換」が不要になる。このGen2マシンの実戦投入に向け、日産とe.damsはGen2マシンを使ったテストをすでに開始しているという。

左から、日産自動車株式会社 グローバルマーケティング、ブランドストラテジー担当常務執行役員 ルー ドゥ・ブリース氏、e.dams 共同創設者およびチーム監督 ジャンポール・ドリオ氏、日産自動車株式会社 グローバル・モータースポーツ・ディレクター マイケル・カルカモ氏

 この発表内で、日産のグローバルマーケティング、ブランドストラテジー担当常務執行役員のルー ドゥ・ブリース氏は「日産はフォーミュラEシリーズへの参戦に向け、e.damsとパートナーシップを結ぶことで、彼らの持つレースやチャンピオンシップでの勝利に向けたノウハウを活用することが可能になりました。フォーミュラEのシーズン5は、参戦する全チームが新開発のマシンとパワートレーンを採用することが義務付けられており、チャンピオンシップはさらに厳しいものになるでしょう。日産はパートナーシップへのコミットメントの一環として、e.damsの株式を取得しました。ジャンポールや彼のチームとともに戦いに挑めることをとても楽しみにしています」とコメント。

 また、e.dams チーム監督のジャンポール・ドリオ氏は「私たちは日産とともに、この先に待ち受ける新たなチャレンジに取り組んでいきます。私たちは、これまでフォーミュラEで築いてきた歴史を大変誇りに思っており、これから新たなパートナー、新たなマシンとともに、シリーズの歴史に新たな1ページを刻むことを、とても楽しみにしています」と述べている。

日産 フォーミュラE“The Next Generation of Excitement”(51秒)