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日産&NISMO、フォーミュラE参戦計画など2018年モータースポーツ活動発表
フォーミュラE参戦マシンは3月開催のジュネーブショーでカラーリング公開
2018年2月13日 19:57
- 2018年2月12日 発表
日産自動車とNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)は2月12日、EVモータースポーツの「フォーミュラE」やSUPER GTなど、日産/NISMOの2018年モータースポーツ活動を発表した。
海外レース
日産は日系自動車メーカーとしてフォーミュラE選手権(ABB FIA フォーミュラE選手権)に初参戦する。参戦車両については3月に行なわれるジュネーブモーターショーでカラーリングを公開し、ドライバーやチーム体制などの詳細については2018年後半に発表される。
そして、2018年12月ごろから開幕するシーズン5からデビュー予定。なお、シーズン5以降、同選手権では新たなシャシーとバッテリーのコンビネーション、新規に公認されるパワートレーンを使用するため、これまでのようなレース中の車両の乗り換えはなくなるとしている。
国内レース
国内レースのSUPER GTでは、日産系チーム体制及びドライバーラインアップの強化を行なった。GT500クラスでは、「NISMO」「TEAM IMPUL」「KONDO RACING」に加えて長谷見昌弘氏が監督を務める「NDDP RACING with B-MAX」が参戦開始。新規参戦するNDDP RACING with B-MAXには、3年目のコンビとなるベテランの本山哲選手と千代勝正選手が参戦する。
また、TEAM IMPULには佐々木大樹選手が移籍、KONDO RACINGは2017年全日本F3選手権でチャンピオンを獲得した高星明誠選手がGT300クラスからステップアップして参加する。日産系チームの総監督は、NISMO 常務執行役員の田中利和氏が引き続き務める。
・NISMO(監督:鈴木豊)
23号車「MOTUL AUTECH GT-R」:松田次生/ロニー・クインタレッリ(タイヤ=ミシュラン)
・NDDP RACING with B-MAX(監督:長谷見昌弘)
3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」本山哲/千代勝正(タイヤ=ミシュラン)
・TEAM IMPUL(監督:星野一義)
12号車「カルソニック IMPUL GT-R」:佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー(タイヤ=ブリヂストン)
・KONDO RACING(監督:近藤真彦)
24号車「フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R」:ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠(タイヤ=ヨコハマ)
2018年型「GT-R NISMO GT500」については、車両中央部の空気の流れの最適化をはじめさらなる空力性能向上、エンジンのさらなる出力と耐久性向上を図ると共に、ドライバビリティを向上。性能向上した空力及びエンジンを中心に、変更可能な部位は全て見直してトータルで車両性能を引き出すように最適化した。
今後、シーズンオフテスト初期から新部品を投入して、4月に岡山で行なわれる開幕戦からトップ争いできる車両を目指すとしている。
カスタマーレーシングプログラム
そのほか、カスタマーレーシングプログラムとして、 GT3プログラムでは、SUPER GT GT300クラスやブランパン耐久シリーズ参戦チームにFIA GT3規定車「GT-R NISMO GT3」を供給。WEC(FIA世界耐久選手権)等に参戦するプロトタイプカー向けのレースエンジンを供給し、技術支援を行なう。
NISMO社長 兼 最高経営責任者の片桐隆夫氏は「我々の活動の核となってきたSUPER GTでは、車両、チーム、ドライバーと多くの見直しを図りました。今年は開幕戦から好スタートを切り、日産系全チームが、GT-Rの名にふさわしい力強いレースをお見せするシーズンにしたいと思います。開発を進めてきたGT3の2018年モデルもいよいよデビューしますので、その活躍を期待しています。また、NISMOロードカーを使ったNISMOドライビングアカデミーの拡充や、全日本ラリーをはじめとしたグラスルーツカスタマーへの支援も行ない、NISMOロードカーの支援も行なってまいります。新たなチャレンジとなるフォーミュラEへの参戦は、『ニッサン・インテリジェント・モビリティ』をNISMOがサポートする機会となります。大きなチャレンジですが、観る人を魅了する走りができるよう、こちらも全力で準備を進めてまいります」とコメントしている。