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三菱ふそう、大型トラック「スーパーグレート」に「レベル2」自動運転技術を導入。2019年末までに発売

メルセデス・ベンツの新型「アクトロス」と搭載技術を共用

2018年9月19日 発表

 三菱ふそうトラック・バスは9月19日、大型トラック「スーパーグレート」に「レベル2」の自動運転機能を搭載して2019年末までに発売すると発表した。「レベル2」の自動運転機能は独ダイムラーと共同開発したもので、メルセデス・ベンツの新型大型トラック「アクトロス」に搭載する技術と共用する。

「レベル2」の自動運転機能を構成する「ADA(アクティブ・ドライブ・アシスト)」は、あらゆる速度域でアクセル、ブレーキ、ステアリングを制御して、運転を部分的に自動制御する。このADAは、三菱ふそうの定速走行・車間距離制御装置を元に構築されており、ストップ&ゴー制御機能や車線維持アシスト機能を備える。

 また、衝突被害軽減ブレーキ「ABA5(アクティブ・ブレーキ・アシスト5)」は、前走車を含む前方の障害物へ衝突が差し迫った場合、必要に応じて自動フルブレーキが作動するなど、衝突回避をサポートする。

 ADAとABA5の導入は、ダイムラー・トラックやダイムラー・グループとの協力体制がもたらす強みであるとする三菱ふそうトラック・バス 代表取締役社長・CEOのハートムット・シック氏は「ふそうの自動運転システムを構成する部品と、メルセデス・ベンツ製乗用車の部品とは、8割が共通しています。このことは、ふそうがダイムラー・グループの一員であることの価値を日本のお客様に提供できることを明確に示しています」とコメントしている。