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【国際福祉機器展 H.C.R.2018】トヨタ&ダイハツは合同展示で幅広い福祉車両ラインアップを紹介
2018年10月11日 19:39
- 2018年10月10日~12日 開催
- 入場無料(登録制)
東京ビッグサイト(東京都江東区)で10月10日~12日の期間、福祉機器を一堂に集めたアジア最大規模の国際展示会「第45回 国際福祉機器展 H.C.R.2018」が開催されている。
トヨタ自動車とダイハツ工業は、2社でトヨタグループとしての合同展示を実施。通常のようなメーカー別ではなく、「車いす仕様車」「回転シート車」など、ユーザーの目的別に2社の車両を並べて展示している。
トヨタ自動車の出展車両
トヨタのLクラスミニバン「ヴェルファイア」をベースに、助手席後方のセカンドシートに電動回転とスライドダウン&チルト機構を与えた「ヴェルファイア サイドリフトアップチルトシート装着車」。開口部が広く、天地高も大きいことを利用して、シートが車外に出てくるタイミングで座面とシートバックの角度を電動調節。座面を前下がりに動かしつつシートバックは垂直状態を保つようにすることで、座っている人がスムーズに車外に出られるようにしている。
また、既存のサイドリフトアップシート車は乗降時にシートを出すために広いスペースが必要となっているが、このモデルでは座面が斜めになることで足つき性が高まり、シートを大きく車外に出す必要がなくなっている。このシートとスライドドアを併用することで、狭いスペースでも乗降可能にして使い勝手を高めている。
コンパクトミニバン「ヴォクシー」をベースとした車いす仕様車(スロープタイプ)タイプIIIでは、セカンドシートの助手席後方位置に「ワンタッチ固定装置」を設定。トヨタ製の電動車いす「電動ウェルチェア」などのフロア下に装備されているロックバーを使うことで、車両後方のアルミスロープを使って車内に入った電動車いすを通過させるアクションだけで、ほかの操作不要で車両にしっかりと固定できるようになっている。
また、装着されているアルミスロープには「前倒れ機能」を用意。サードシート下に格納可能となっており、一般的な3列シートミニバンと同じような使い勝手を実現する。