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コンチネンタル、タンポポゴムの研究所「タラクサガム・ラボ・アンクラム」をドイツに開設

ロシアタンポポを原材料とした天然ゴムの量産の実現を10年以内に目指す

2018年12月6日(現地時間)発表

ドイツ メクレンブルク=フォアポンメルン州のアンクラムにタンポポゴムの研究所「タラクサガム・ラボ・アンクラム」を開設(写真左がコンチネンタルタイヤ部門プレジデントのニコライ・ゼッツァー氏)

 コンチネンタルは2018年12月6日(現地時間)、タンポポゴムの研究所「Taraxagum Lab Anklam (タラクサガム・ラボ・アンクラム)」を、ドイツ メクレンブルク=フォアポンメルン州のアンクラムに開設したと発表した。

 同研究所は、天然ゴムの原材料である熱帯地域原産のゴムノキの代替原料として、ロシアタンポポの栽培や抽出プロセスの研究開発が行なわれる拠点。今後の天然ゴムの需要増加を想定し、ロシアタンポポを原材料とした天然ゴムの量産を10年以内に実現することを目指している。

 今回の発表について、コンチネンタルタイヤ部門プレジデントのニコライ・ゼッツァー氏は、開所式において「本日このライトハウスプロジェクトを始動する運びとなり誇りに思います。コンチネンタルタイヤは、タンポポゴムの工業化に多額の投資を行なっている世界初のタイヤメーカーです。当社は、ロシアタンポポが、従来の天然ゴムの原材料であるパラゴムノキに代わる重要な原材料であり、環境にやさしく信頼できる形で、今後想定されている天然ゴムの需要増に対応できると考えています」とコメント。

 また、同研究所への投資はコンチネンタルタイヤ部門の成長戦略「Vision 2025」の実現に向けたテクノロジー分野におけるマイルストーンの1つであるとい、「当社は、Vision 2025の一環として2011年以降、生産、研究、そして世界各地における雇用や新製品の開発に20億ユーロ以上の投資を行なって参りました。2018年より、この研究所はヨーロッパ、アメリカ、アジアにおける一連の独自のプロジェクトにおいて重要な役割を果たす拠点となります」と述べている。