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日産ワークスドライバーの本山哲選手がSUPER GT引退。セレモニー開催

今後はエグゼクティブアドバイザーに就任し、日産&NISMOのレース活動をサポート

2019年2月9日 開催

SUPER GTドライバーを引退し、日産チームのエグゼクティブアドバイザーに就任した本山哲選手

 日産自動車とNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)は2月9日、2019年シーズンのモータースポーツ活動について発表。この中で、これまでワークスドライバーとして活躍してきた本山哲選手がSUPER GTのGT500クラス参戦から引退し、今後はエグゼクティブアドバイザーに就任して日産&NISMOのレース活動をサポートしていくことを明らかにした。

 本山選手は1996年から22年間にわたって日産系チームからJGTC(全日本GT選手権)、SUPER GTに参戦。通算16勝と3回のシリーズチャンピオンを獲得し、“帝王”の異名で知られてきたレーシングドライバー。

 同日に神奈川県横浜市にある日産グローバル本社 ギャラリー内 日産ホールで開催された「2019年 日産モータースポーツ活動計画発表会」では、2019年シーズンの新しいチーム体制などについて発表された後、本山選手の引退セレモニーが行なわれた。セレモニーの冒頭では本山選手の22年に渡る活躍をふり返るムービーが流され、続いて本山選手とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社 代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)片桐隆夫氏が登壇。片桐社長から日産&NISMOを代表して、本山選手の長年に渡る活躍と日産&NISMOに向けた多大なる貢献に対する感謝の言葉が述べられた

Satoshi Motoyama #SuperGT 1996-2018(4分31秒)
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社 代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)の片桐隆夫氏は、「プレッシャーがかかる中でも着実に勝利を重ね、3度のタイトルを獲得したことは、本山選手のテクニックやレース運びの素晴らしさはもちろんですが、強靱な精神力を合わせ持っていることの証明だと思います。また、本山選手は実戦における速さや冷静さだけでなく、マシンの開発やサーキットでのテストで開発を進めていく能力に非常に長けており、フィードバックの的確さはNISMOのエンジニアや開発陣の大きな助けになり、日産車のポテンシャル向上に大きな力を発揮してくれました」と本山選手を評し、長年に渡る貢献を讃えた
力のある日本人ドライバーの発掘やサポートをしていきたいとコメントする本山選手

 片桐社長のコメントに続き、本山選手もあいさつを実施。本山選手は「まず、長い間素晴らしい環境のもとで走らせていただいた日産、NISMO、この場や全国にいるファンの方々、そして僕が走ることに対して協力してくれたすべての人に対して感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました」。

「自分はレースが好きで、レースで勝つことに対して人並み以上にこだわりを持ち続けて、それをモチベーションとしてレースを長く続けてきたわけですが、別にその気持ちがなくなったわけではないので、何か機会があればレースを続けていくつもりです。今後もレースで走って、レースに勝つことを目指していきたいと思います」。

「今年に関しては片桐社長からもご紹介がありましたように、日産のGT500のエグゼクティブアドバイザーという肩書きで関わらせていただくことになりました。ただ、別にGT500に限らず、日産全体のモータースポーツ活動の内容やレース結果が向上していくよう、さまざまな部分で少しでも貢献して、ファンの皆さんが日産車がレースをするところを見て、喜んでいただけるようにしていきたい。いい結果、もちろん優勝やチャンピオンがベストですが、レース活動を見て、楽しんで応援していただけるような形にしていけるよう、しっかりと頑張っていきたいと思います」。

「そしてドライバーとしては、外国人ドライバーで速い人がいてもいいんですが、やはり日本人ドライバーで世界に通用するような力のあるドライバーが出てきてくれると、日本人のレースファンとしてはより盛り上がれるんじゃないかと思うところもあるので、そういったところにも微力ながら貢献して、発掘したり少しでもサポートしていければという気持ちでいます。自分が経験させていただいて蓄積してきた部分を使い、しっかりと日産全体のモータースポーツ活動で貢献していきたいと思います。今年も1年間、この先にいろいろと変わっていくと思いますので、これからもたくさんのご支援と応援をいただけますようよろしくお願いいたします」とコメントした。

 セレモニーの最後には、本山選手と関わりのあるチーム代表者や監督、ドライバーなどから本山選手に花束がプレゼントされ、それぞれから本山選手とのエピソードなどが語られ、引退セレモニーは終了した。

花束贈呈を行なった関係者。右からTEAM IMPUL 星野一義監督、NISMOアンバサダー 柿元邦彦氏、ミハエル・クルム選手、星野一樹選手、松田次生選手、柳田真孝選手、安田裕信選手、千代勝正選手、NDDP RACING with B-MAX 田中利和監督
花束贈呈の贈呈に加え、本山選手とのエピソードなどが語られた
最後に本山選手は集まったファンに深々と礼をして降壇していった