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日産ワークスドライバーの本山哲選手がSUPER GT引退。セレモニー開催
今後はエグゼクティブアドバイザーに就任し、日産&NISMOのレース活動をサポート
2019年2月9日 20:37
- 2019年2月9日 開催
日産自動車とNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)は2月9日、2019年シーズンのモータースポーツ活動について発表。この中で、これまでワークスドライバーとして活躍してきた本山哲選手がSUPER GTのGT500クラス参戦から引退し、今後はエグゼクティブアドバイザーに就任して日産&NISMOのレース活動をサポートしていくことを明らかにした。
本山選手は1996年から22年間にわたって日産系チームからJGTC(全日本GT選手権)、SUPER GTに参戦。通算16勝と3回のシリーズチャンピオンを獲得し、“帝王”の異名で知られてきたレーシングドライバー。
同日に神奈川県横浜市にある日産グローバル本社 ギャラリー内 日産ホールで開催された「2019年 日産モータースポーツ活動計画発表会」では、2019年シーズンの新しいチーム体制などについて発表された後、本山選手の引退セレモニーが行なわれた。セレモニーの冒頭では本山選手の22年に渡る活躍をふり返るムービーが流され、続いて本山選手とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社 代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)片桐隆夫氏が登壇。片桐社長から日産&NISMOを代表して、本山選手の長年に渡る活躍と日産&NISMOに向けた多大なる貢献に対する感謝の言葉が述べられた
片桐社長のコメントに続き、本山選手もあいさつを実施。本山選手は「まず、長い間素晴らしい環境のもとで走らせていただいた日産、NISMO、この場や全国にいるファンの方々、そして僕が走ることに対して協力してくれたすべての人に対して感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました」。
「自分はレースが好きで、レースで勝つことに対して人並み以上にこだわりを持ち続けて、それをモチベーションとしてレースを長く続けてきたわけですが、別にその気持ちがなくなったわけではないので、何か機会があればレースを続けていくつもりです。今後もレースで走って、レースに勝つことを目指していきたいと思います」。
「今年に関しては片桐社長からもご紹介がありましたように、日産のGT500のエグゼクティブアドバイザーという肩書きで関わらせていただくことになりました。ただ、別にGT500に限らず、日産全体のモータースポーツ活動の内容やレース結果が向上していくよう、さまざまな部分で少しでも貢献して、ファンの皆さんが日産車がレースをするところを見て、喜んでいただけるようにしていきたい。いい結果、もちろん優勝やチャンピオンがベストですが、レース活動を見て、楽しんで応援していただけるような形にしていけるよう、しっかりと頑張っていきたいと思います」。
「そしてドライバーとしては、外国人ドライバーで速い人がいてもいいんですが、やはり日本人ドライバーで世界に通用するような力のあるドライバーが出てきてくれると、日本人のレースファンとしてはより盛り上がれるんじゃないかと思うところもあるので、そういったところにも微力ながら貢献して、発掘したり少しでもサポートしていければという気持ちでいます。自分が経験させていただいて蓄積してきた部分を使い、しっかりと日産全体のモータースポーツ活動で貢献していきたいと思います。今年も1年間、この先にいろいろと変わっていくと思いますので、これからもたくさんのご支援と応援をいただけますようよろしくお願いいたします」とコメントした。
セレモニーの最後には、本山選手と関わりのあるチーム代表者や監督、ドライバーなどから本山選手に花束がプレゼントされ、それぞれから本山選手とのエピソードなどが語られ、引退セレモニーは終了した。