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鈴鹿サーキット、立体オフロードコースを走る日本初の「アクロバイク」などバイクアトラクション4種類。3月21日グランドオープン

本格的タイムアタックを楽しめる「モトファイター」も

2019年3月21日 グランドオープン

ピンキーバイクプラス:300円/人

キッズバイクトレーニング:500円/人

アクロバイク:600円/人

モトファイター:700円/人

立体オフロードコースを走る日本初のバイクアトラクション「アクロバイク」

 鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)内にあるゆうえんち「モートピア」はバイクアトラクションのリニューアルを実施。3月21日の“バイクシリーズ”グランドオープンに先がけ、報道機関向けの先行披露会を実施した。

 2019年春のバイクアトラクションリニューアルでは、キッズ向けのバイクエリア「ピピラのモトフィールド」に「ピンキーバイクプラス」「キッズバイクトレーニング」「アクロバイク」が登場。また、子供から大人まで、モータースポーツの楽しさを体験できるエリア「GPフィールド」に「モトファイター」が新設される。

 なお、利用料金はそれぞれ個別に設定されているが、今回リニューアルして登場する4つのバイクアトラクションは、すべて「モートピアパスポート」(3歳以上~未就学児2100円、小学生3300円、中学生以上4300円)が利用可能となっている。

ピンキーバイクプラス

3輪EVを楽しめる「ピンキーバイクプラス」

 3歳から利用できるピンキーバイクプラス(300円/人)は、バイクに初めて挑戦する子供にも安心な3輪タイプのEV(電気自動車)。右手のスロットルでアクセル、左手のレバーでブレーキといったバイク特有の操作によってマシンを操れるほか、マシンのデザインにバイクを使って仕事をする「郵便屋さん」「警察官」「ピザ屋さん」「牛乳屋さん」「お花屋さん」の5種類のイメージを採用。それぞれで“なりきり度”をアップさせる帽子も用意され、子供たちが自分の将来に夢を馳せながらバイク操作を体験できる。

 また、今回のリニューアルでは、バイクを操作する子供を撮影できるフォトエリアがコースサイドに追加された。

ピンキーバイクプラスのコース
ピンキーバイクプラスの案内パネル
コースサイドの柵を低くしたフォトエリアを追加
順番待ちの時間などを利用して、アクセルやブレーキといった基本操作を学べる「練習用ハンドル」も設置している
ピンキーバイクプラスのマシンは「郵便屋さん」「警察官」「ピザ屋さん」「牛乳屋さん」「お花屋さん」の5種類。ナンバープレートは「お4510(おしごと)」
マシンは安定感のある3輪仕様。外周にはコースサイドや他のマシンとぶつかっても問題ないようにバンパーを装着し、ぶつかった衝撃で乗っている子供が落ちてしまわないよう、腰ベルトを備えている
子供たちは楽しそうにマシンを走らせていた

キッズバイクトレーニング

バイク初挑戦を安全に体験できる「キッズバイクトレーニング」

 3歳以上で、補助輪のない自転車に乗れる小学生までの子供が利用できるキッズバイクトレーニング(500円/人)は、軽量で子供にも扱いやすい最高速5km/hのEVバイクを用意。最初に専用の「練習コース」でスタッフからバイクの乗り方をトレーニングしてもらってから、「スラローム」「一時停止」などのセクションが設定された「本コース」に1人でコースイン。

 バイクに乗る楽しさや達成感が味わえるようになっており、この本コースでスタッフから「上手に走れた」と認定されると、モトファイターやアクロバイクにステップアップできる「A級ライセンスカード」が贈られる。

キッズバイクトレーニングのコース
「本コース」での走行前に、スタッフからバイクの乗り方をトレーニングしてもらう「練習コース」
コースの路面はゴムチップ製となっており、転んでもケガをしにくいようになっている
キッズバイクトレーニングの案内パネル
トライアルバイク風のデザインが与えられたキッズバイクトレーニングのマシン。最高速は約5km/h
走行前に肘と膝を守るプロテクターなどを装着
走行前に、右手のアクセルで加速、左手のブレーキで止まるという基本操作をレクチャー。分かりやすいよう左右で色違いの軍手を使い、それぞれに「すすむ」「とまる」と書かれている
練習コースではマンツーマンで基礎動作をトレーニング
基礎を学んだ子供たちは元気よく本コースに走り出していった

アクロバイク

専用モトクロスEVバイクでチャレンジするアクロバイク

 小学校3年生以上、または5歳以上でA級ライセンスカードを持っている子供が利用できるアクロバイク(600円/人)は、立体的なオフロードコースを使って専用のモトクロスEVバイクでチャレンジする日本初のバイクアトラクション。

 最高速がキッズバイクトレーニングの2倍となる10km/hに高められたマシンには、ラフロードを走り切るためのサスペンションやブロックタイヤを装着。全長約190mのコースでは、「ジャンプボックス」「バンクコーナー」「一本橋」など計12種類の難関セクションが待ち構えている。コースは8人まで同時に走行可能となっており、全員がコースインしてから2分30秒ほどコース走行が楽しめる。

アクロバイクのコース
アクロバイクのコース路面もゴムチップ製だが、アップダウンや凹凸が設定され、乗り越えていく楽しさを味わえる
アクロバイクの案内パネル
アクロバイクのマシンは前後にサスペンションを備え、ブロックタイヤを装着。最高速は約10km/h
アクロバイクではヘルメットやプロテクターなどに加え、モトクロスイメージを高めるビブスも装着。多彩なデザインのヘルメットが用意されている
コースが複雑になって最高速も約10km/hまでアップすることで、アクロバイクはときおりコース途中でくじけてしまう子供が出るといった難易度

モトファイター

本格的タイムアタック走行を楽しめる「モトファイター」

 小学校3年生以上、または6歳以上でA級ライセンスカードを持っている子供が利用できるモトファイター(700円/人)は、「S字」「ヘアピン」といった鈴鹿サーキット 国際レーシングコースの特徴を再現した1周210mのコースを、最高速約15km/hのレーサーEVバイクで走るバイクアトラクション。ラップタイムの計測も行なわれ、アクセルワークや体重移動によってタイム更新する競技性が楽しめるようになっている。

 コースイン後には1~2周の慣熟ラップが行なわれた後、2周のタイムアタック走行を実施してラップタイムを計測。コースとマシンにはセンサーが設置され、コース外を走ると瞬間的にモーターパワーが低下する仕組みとなっており、しっかりとしたコース取りも要求される内容となっている。また、モトファイターはレーサー風のマシンデザインで車高が低く、他のバイクアトラクションと比較して最高速の数値以上に体感速度が速く、勇気も試されるバイクアトラクションとなっている。

鈴鹿サーキット 国際レーシングコースの特徴を再現したモトファイターのコース。中央にはラップタイムを表示する電光掲示板も設置
モトファイターでも練習コースが用意され、ここで2周の定常円旋回に成功すると本コースで走行できる
モトファイターのマシン。レーサー風のデザインでシートとハンドルが低く、子供は前傾姿勢になることで、体感速度が実際の最高速約15km/hよりさらに高まるという
本格的なブリーフィングルームでエルボーパッドやニーパッドに加え、背骨部分にクッションの入ったビブスを着用
コース図に加え、6種類のフラッグについても説明される
モトファイターの走行シーン
当日は報道機関向けの先行披露会が行なわれたため、大人も多数参加。取材ということでスーツ姿で小さなEVレーサーを走らせる人も。体格が合わない大人は重心が高く、ちょっと気を抜くとふらついて、子供とは違ったスリリングさを味わえる。体格や体重の制限はとくに設けていないとのこと

子供たちの笑顔がさらに輝くような形に進化

鈴鹿サーキット 総支配人 塩津宏幸氏

 先行披露会の冒頭では、鈴鹿サーキットの総支配人を務める塩津宏幸氏があいさつを実施。

 塩津氏は「今年の春は、鈴鹿サーキットで新しく4つのバイクアトラクションをオープンさせていただきます。2003年から『ピンキーバイク』と『キッズバイク』はすでに導入されていて、多くのお客さまにご利用いただいておりますが、今回はお子さまの笑顔がさらに輝くような形に進化させております。また、オフロードを走る楽しさを新たに提供させていただく「アクロバイク」、本格的なレースのライダー気分を体感いただける「モトファイター」。この2機種を新たに導入させていただきます。より幅広い年齢のお子さまたちにバイクの楽しさを知っていただくことができると考えております」。

「バイクのアトラクションというものは、私どもにとっても大変思い入れの強いアトラクションでございます。バイクは効率のいい乗り物ではありませんが、1人ひとりのお子さまにモビリティの楽しさ、操る喜び、チャレンジして乗りこなしたときの達成感を感じていただける。これは私たちがキャッチフレーズにしている『できた!が、いっぱい。』を形にしたアトラクションが、まさにこのバイクの乗り物になります。私たちはこのバイクを通して、より多くのお客さまにモビリティの楽しさを伝えていきたいと思っています」と語り、新たにグランドオープンさせるバイクアトラクションの意義を説明した。

塩津氏もアクロバイクのマシンを走らせて登場した