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10万人を超えるモータースポーツファンが来場。「モータースポーツジャパン 2019」レポート
「一番身近にモータースポーツを感じるイベント」、東京 お台場で開催
2019年4月8日 17:24
- 2019年4月6日~7日 開催
- 入場無料
モータースポーツを通じてクルマやバイクの魅力を伝えるイベント「モータースポーツジャパン 2019 フェスティバル イン お台場」が、4月6日~7日の2日間にわたり東京 お台場で開催された。春の開催となって5年目、2日間にわたり天候に恵まれた2019年の入場者数は6日に4万6485人、7日に5万7989人の累計10万4474人(すべて主催者発表)と、大いに盛り上がりを見せた。
会場のレイアウトは2018年同様で、アクティブゾーン(A会場)、エクスペリエンスゾーン(B会場)、カルチャー&レジェンドゾーン(C会場)とジャンル別に3つのゾーンで構成され、いずれの会場も終日無料で楽しめた。
アクティブゾーン(A会場)
アクティブゾーン(A会場)は、特設走行エリアと自動車メーカーやインポーター、各種パーツメーカー、自動車関連の専門学校、サーキットなどの展示ブースが連なるモータースポーツジャパンのメイン会場とも言えるエリアだ(展示車両は既報の別記事を参照)。
特設走行エリアではSUPER GTやWRC、全日本ラリー、ダカールラリー、ドリフトなどカテゴリーを超えたさまざまなマシンのデモンストレーションランのほか、本物のコンペティションマシンや最新のスポーツカーへの同乗体験走行など、見るだけではなく体験できるプログラムも多数用意されていた。
また、カテゴリーを超えたプロフェッショナルドライバー同士で争われるメーカー対抗カート大会が行なわれた。こちらはサーキットなどの競技会場では見られない、ドライバーのリラックスした笑顔が見られるのも大きな特徴だが、実は現在トップカテゴリーで走る多くのレーシングドライバーがカート出身。そもそもが負けず嫌いの集団だから、走り始めればかなりの真剣モードだ。
なお、4月6日には2020年の開催を目指す「Rally Japan」に関する記者発表もA会場で行なわれ、こちらは開催に向けた進捗状況のほかテストイベントと位置付けられた「Central Rally Aichi 2019(仮)」の開催を発表。また、WRC プロモーターGmbH マネージングダイレクターのオリバー・シースラ氏が日本のファンに向けて挨拶を行なった。
エクスペリエンスゾーン(B会場)
エクスペリエンスゾーン(B会場)は、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)による「みんなの楽ラク運転講習会」や国内外の最新モデルの同乗試乗体験ができる「ふれあい試乗会」など、体験型イベントが行なわれるゾーン。
2017年よりAJAJが行なってきた「U-18運転予備校」も今年開校された。こちらは自動車免許を持たない18歳以下の参加者が実際に運転体験をするという意欲的なプログラムで、ゾーン全体が年齢層を問わずクルマの楽しさを感じながら安全に対する意識向上を促す興味深いプログラムが多数用意されていた。
また、自動車メーカーによる歴史的モータースポーツ車両の「レジェンド展示」もB会場で開催されていた。なお、今年の展示はホンダが担当した「Legend of the HONDA」。1961年、高橋国光氏が日本人ライダーとして初めて世界選手権を制したRC162からNS500、NSR500を経て最新マシンRC213VまでのGPマシン、4輪ではホンダのF1に初の優勝をもたらした1965年のマシン RA272から2019年仕様のカラーリングが施されたRed Bull Toro Rosso STR13までのF1マシンなど、歴史的に見ても貴重なマシンが東京の中心部で野外展示されている様は圧巻であった。
カルチャー&レジェンドゾーン(C会場)
ダイバーシティ東京 プラザに隣接したカルチャー&レジェンドゾーン(C会場)では、ヒストリックカーやモータースポーツ車両のレプリカなどオーナーカーの展示が行なわれた。
春開催になってから最も早い4月上旬開催、かつ天候に恵まれた今年は桜やチューリップが咲いて非常に春らしい美しさに包まれた会場となり、オーナーの手によって大切に維持されたヒストリックカーやオーナーの想いがこもったレプリカの展示で来場者を楽しませた。
6日のオープニングイベントにて、このイベントのスーパーバイザーを務める近藤真彦氏が語った「目で見る、音を聞く、手で触る、そしてコミュニケーションをとる、一番身近にモータースポーツを感じるイベント」という開催趣旨が十分に表現されているイベントであった。