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2020年開催を目指す「Rally Japan」に先立ち、11月9日~10日に愛知県でラリーイベント「Central Rally Aichi 2019(仮)」開催

コースは2020年のRally Japan開催時にも使用することを想定

2019年4月6日 発表

「モータースポーツジャパン 2019」の会場でラリーイベント「Central Rally Aichi 2019(仮)」の発表会が行なわれた

 WRC(世界ラリー選手権)日本ラウンド招致準備委員会は4月6日、東京 お台場で開催されている「モータースポーツジャパン 2019」の会場において、11月9日~10日に非選手権(ノンタイトル)のラリーイベント「Central Rally Aichi 2019(仮)」を愛知県長久手市にある愛・地球博記念公園(サービスパーク/HQ)で開催することを発表した。

 同委員会は2020年からのWRCの日本開催を目指して招致活動を行なっており、今回発表された「Central Rally Aichi 2019(仮)」はその準備の一環として行なわれるもの。2020年の開催を目指す「Rally Japan」のテストイベントに位置づけられ、国内外にRally Japanの情報を発信するのをはじめ、国際ラリーの運営組織やスタッフの習熟、設定コースの実地テスト、FIA(国際自動車連盟)による2020年WRC開催に向けた医療査察も兼ねているという。

開催概要

競技会名:Central Rally Aichi 2019(仮)
開催日時:2019年11月7日~10日 ※競技は9日~10日
開催場所:愛知県長久手市 愛・地球博記念公園(サービスパーク/HQ)
格式:国際格式
主催:TMSC、SAN'S
選手権:なし
参加車両(国際格式部門):RC2/RGT/RC3/RC4/RC5
参加車両(国内格式部門):R/RJ/RPN/AE ほか併催イベント検討中
コース設定自治体:愛知県豊田市、岡崎市、長久手市、新城市、設楽町
コース距離:123.26km(7SS合計)/492.47km(Liaison)合計615.73km
コース路面:ターマック

Rally Japan開催の正式決定を皆さんに発表することを楽しみにしています

ラリー・ジャパン運営事務局長 高橋浩司氏

 発表会ではラリー・ジャパン運営事務局長の高橋浩司氏が「Central Rally Aichi 2019(仮)」の概要を紹介。

 高橋氏は冒頭に「2020年開催に向けてすべて順調に進んでいます」と述べ、2020年のRally Japan開催への手応えを述べるとともに、「一昨日、永田町の方からTwitterなどを通じて(Rally Japan開催が)事実上決定との一報が流れましたが、あくまでも公式な決定はワールドモータースポーツカウンシルの決定以降になります。(Rally Japan開催の)決定の発表を期待していたメディアの皆さまも多かったかと思いますが、もうしばらくお待ちください」とし、WRC日本ラウンド招致準備委員会としてはまだ正式な決定を発表する段階にないことを報告。

 一方、「Central Rally Aichi 2019(仮)」については「このイベントを通じて国内外のエントラントにRally Japanのことを知らしめ、ファンの認知度を高めるとともにわれわれ運営側としましてもたくさんのことを学べる機会になると思います。非選手権(ノンタイトル)の単独イベントながら、2日間でスペシャルステージ約120kmを愛知県の林道を中心に行ない、これまでラリー競技でほとんど使われたことのないコース設定をしようと思っています」と述べたほか、このテストイベントで使うコースは2020年のRally Japan開催時に使用することを想定しており、Rally Japanへの参加を検討している人にとってもいい機会になるとアピールした。

 なお、参加クラスやエントリー方法といった詳細については、イベント開催5か月前の6月上旬までに決定して発表するとのこと。

会場では2020年のWRC 日本ラウンド オフィシャルロゴマークの発表も行なわれた
WRC プロモーターGmbH マネージングダイレクターのオリバー・シースラ氏

 次にWRC プロモーターGmbH マネージングダイレクターのオリバー・シースラ氏が挨拶を行ない、「われわれにとって日本は非常に重要なマーケットだと考えています。例えばWRCは世界に8億2000万人以上の視聴者がいらっしゃいまして、それは150か国なのですが、日本はその中でなんと6位。大勢の方が私たちを応援してくれているということです」。

「WRCを日本に持ってくるために着々と動いています。FIAの中で(Rally Japan開催が)決定されるわけですが、正式な決定を皆さんに発表することを大変楽しみにしています。この場をお借りして日本でWRCをプロモートしてくれるサンズ、JAF(日本自動車連盟)、ファンの皆さまに応援いただいていることを感謝します」とコメント。

新井敏弘選手

 また、ドライバーを代表して新井敏弘選手も登壇し、「本当は今年WRCが日本に来ると思ったのですが、2020年になってしまい、逆に楽しみが増えたかなと思っています。アジア地区で今までターマックラリーはなかったのですが、皆さんが使っている道をどのくらいの速度でバケモノクルマが走るのか、間近で見てもらえるとすごく楽しいと思います。テストイベントにはたくさんのマシンが出てくると思いますし、クラシックカーなど見たことがないようなクルマも走ると思うので、皆さんもぜひテストイベントにきていただいて、気分を高めて2020年のRally Japanを待っていただければと思います」と、今後行なわれるラリーイベントに足を運んでもらうようアピールを行なった。