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トヨタ、タナック/ヤルヴェオヤ組の8号車「ヤリスWRC」がWRC 第8戦ラリー・フィンランドで優勝。今季2勝目
日本でのWRC開催、豊田章男社長「改めて強く願っています」
2018年7月30日 17:56
- 2018年7月26日~29日(現地時間) 開催
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組の8号車「ヤリスWRC」が、2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・フィンランド(現地時間:7月26日~29日開催)で優勝。今季2勝目を飾った。
ドライバーのタナック選手は「すべてが自分が望んだように進み、完璧な週末となりました。金曜日は早い出走順によってかなり苦労しましたが、その後はリードを拡げて行く事ができました。完璧な準備をしてラリーに臨み、チームも手厚くサポートをしてくれました。すべてがひとつになれば、このような良い結果が得られるのです。私にとってホームイベントのようなこの1戦で、フィンランドに拠点を置くチームと共に挙げた優勝は特別なものです。そして、サポートしてくれた人々の前での勝利は格別な気分です」とコメントしている。
また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamとしては、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組の7号車は総合3位でフィニッシュ。総合4位につけていたエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組の9号車は、クラッシュによりリタイアとなった。
ラリー・フィンランド デイ4の結果
1:オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリスWRC)2時間35分18秒1
2:マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン(シトロエン C3 WRC):+32秒7
3:ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタ ヤリスWRC):+35秒5
4:ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル(ヒュンダイ i20 クーペ WRC):+1分35秒6
5:セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(フォード フィエスタ WRC):+2分15秒0
6:テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ(フォード フィエスタ WRC):+2分19秒2
7:エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット(フォード フィエスタ WRC):+2分29秒5
8:クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン(シトロエン C3 WRC):+3分8秒4
9:ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイ i20 クーペ WRC):+3分51秒8
10:アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー(ヒュンダイ i20 クーペ WRC):+8分37秒4
R:エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(トヨタ ヤリスWRC)
日本でのWRC開催に向けた豊田章男社長の思い
今シーズン2勝目に対して、チーム総代表の豊田章男氏がコメントを発表したので、以下に全文を掲載する。
トヨタガズーレーシングワールドラリーチームの本拠地で母国とも呼べる、ここフィンランドでの勝利が、これほど嬉しいものとは思いませんでした。この感動をもたらしてくれたチームのみんなにお礼を言いたいと思います。この場に一緒にいさせてくれて、そして、その一番高いところからの景色を見させてくれて本当にありがとう!
ドライバー達が、ホームロードを心から楽しんで運転しているのが、コースサイドから見ていても伝わってきました。フィンランドの道が、ドライバーにとって楽しく、安心して走れるクルマをつくってくれたのだと思います。
今回初めて、チームのホームタウンで戦うラリーに参加し、地元の皆さんが、こんなにもトヨタガズーレーシングを温かくサポートし、応援してくださっている姿を見て、この地が本当の意味で「母国」なんだと実感することができました。SSやサービスパークには、トヨタガズーレーシングの旗やフィンランド、エストニアの国旗を振りながら「I love TOYOTA! I love Yaris!」と声援を送る人が溢れていました。街には「Welcome to my home roads」と書かれたヤリスの大きな看板が掲げられ、ハンバーガーショップに入れば店員がトヨタガズーレーシングのTシャツを着ていました。
18年振りの復帰から2年目で、こんなにも我々が地元の皆さんに温かく迎え入れてもらえていることを知るとともに「母国」で勝利することの喜び、素晴らしさを知ることができました。応援してくださったファンの皆様に、あらためて感謝いたします。本当にありがとうございました。
今シーズンの戦いはまだ続いて参ります。エストニア、フィンランド、日本の国旗が並んで掲げられる姿を今後もファンの皆様にご覧いただけるように、引き続き、チームのみんなと努力を重ねてまいります。応援よろしくお願いいたします。
今はまだ、日本でのWRCは開催されておりませんが、もう1つの母国である日本で、今日のように3カ国の旗がはためくことを表彰台の上で空を見上げながら想像していました。近い将来、その日を迎えられたらと、改めて強く願っています。