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トヨタ、空力パッケージや冷却性能を改良した2018年仕様の「ヤリスWRC」公開

WRCの2018年シーズンは1月25日~28日の「ラリー・モンテカルロ」で開幕

2018年1月11日(現地時間)発表

2018年仕様の新しい「ヤリスWRC」

 TOYOTA GAZOO Racing WRT(トヨタ自動車)は1月11日(現地時間)、英バーミンガムで開催されたオートスポーツ・インターナショナル・ショー内で実施されたWRC(FIA世界ラリー選手権)参戦4チームによる2018年シーズンの合同発表会のなかで、2018年仕様となる新しい「ヤリスWRC」を公開した。

 2018年仕様のヤリスWRCでは、2017年シーズンのレースをつうじて得た「多くの学び」から改善を実施。主な改良点として、新しいフロントバンパーとフェンダーによるフロントまわりの空力パッケージが挙げられ、これによって車両前方でさらなるダウンフォースが発生し、空力バランスを均衡させることを目指している。また、気温の高い場所でのレースに対応するため、冷却系にも改良が施されているという。

フロントまわりを中心とした空力パッケージ、冷却系などが主な改良点

 この発表内でチーム代表を務めているトミ・マキネン氏は「多くのモータースポーツファンの方々がいらっしゃるオートスポーツ・インターナショナル・ショーで、2018年シーズンの発表会に参加することができ、嬉しく思っています。昨年、チームの皆の努力の結晶であるヤリスWRCは、ラリーに勝つことができるクルマであると分かりましたが、同時にライバルとの競争をつうじ、我々にはまだまだ改善すべき点があることも数多く学びました。それらの学びから、フロントの改良によるエアロダイナミクスパフォーマンスの向上と冷却系の改良をすることができました。今シーズンもさらなる学びが得られるであろうとワクワクしています。“もっといいクルマ”を作っていきたいと思います」とコメント。

 2018年のWRCは、1月25日~28日にモナコ公国を中心に行なわれる「ラリー・モンテカルロ」でシーズンが開幕。TOYOTA GAZOO Racing WRTはシーズン初戦に向け、新しいヤリスWRCでテストを重ねて最終準備を進めており、「2017年シーズンで得た多くの学びを活かし、参戦2年目となる2018年シーズンも、『もっといいクルマづくり』への挑戦は続きます」としている。