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トヨタ、WRC 第5戦で今シーズン初勝利。タナック/ヤルヴェオヤ組「ヤリスWRC」が優勝

マニュファクチャラーズ選手権で2位と5ポイント差の3位に

2018年4月26日~29日(現地時間) 開催

表彰台中央に立った、ヤリスWRC #8号車のマルティン・ヤルヴェオヤ選手(左)、オット・タナック選手(右)

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)は、WRC(FIA世界ラリー選手権)第5戦ラリー・アルゼンティーナ(現地時間:4月26日~29日 開催)で今シーズン初優勝を果たした。

 この優勝により、ドライバーズ選手権では2位と18ポイント差の3位、マニュファクチャラーズ選手権では2位と5ポイント差の3位となり、タナック選手とチームは2位との差を前戦よりも縮めた。

 また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamとしては、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合8位でフィニッシュ。ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#7号車)はリタイアに終わった。

 タナック選手は、「このチームで最初の優勝を飾ったことに特別な思いを感じます。改善を重ねた結果クルマは急速に進化し、現在は完全に私が望む状態に仕上がり、確固たる自信を持って走ることができています。また、チームが私をしっかりと支え続けてくれることに心から感謝しています。この難しいラリーで初めて優勝でき、とても満足していますが、決して簡単なラリーではありませんでした。序盤はかなり激しく攻め2位との差が大きく広がったので、以降はペースをうまくコントロールすることができました。そして今日は、さらに余裕を持った走りをしました。すべてがよい方向に向かっており、上位との選手権のポイント差も縮まってきています。シーズンはまだ長いので、次戦以降も今回と同じように戦い続けたいと思います」とコメントしている。

ラリー・アルゼンティーナ デイ4の結果

1:オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリスWRC):3時間43分28秒9
2:ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイ i20 クーペ WRC):+37秒7
3:ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ(ヒュンダイ i20 クーペ WRC)+1分15秒7
4:セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(フォード フィエスタ WRC):+1分58秒6
5:アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー(ヒュンダイ i20 クーペ WRC):+2分02秒6
6:エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット(フォード フィエスタ WRC):+3分06秒3
7:クリス・ミーク/ポール・ネーグル(シトロエン C3 WRC):+3分25秒7
8:エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(トヨタ ヤリスWRC)+4分32秒6
9:テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ(フォード フィエスタ WRC):+5分38秒6
10:ポントゥス・ティディマンド/ヨナス・アンダーソン(シュコダ ファビア R5):+12分15秒8

R:ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタ ヤリスWRC)

 今シーズン初優勝に対して、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム総代表 豊田章男氏は「日本から見て地球の反対側となるアルゼンチンからタナック選手のヤリスでの初優勝のニュースが届いたこと大変嬉しく思います。タナック選手、ヤリスでの初優勝おめでとう、ありがとう!そして、応援いただいたファンの皆様、本当にありがとうございました。昨年のラリー・アルゼンティーナで、我々のヤリスはその荒い路面に徹底的に傷めつけられました。しかしチームメンバーはそこから学び、改善し、今年は表彰台の頂点に立てるまでのクルマを作りあげてくれました」。

「今回は残念ながらリタイアしてしまったラトバラ選手も、タナック選手に匹敵するペースで走り『ヤリスは本当に速かった』という心強いコメントをしてくれました。8位で走りきったラッピ選手も初のラリー・アルゼンティーナで、数多くのことを学べたと頼もしいコメントを残してくれています。WRCの道の上で、全てのチームメンバーが成長を続けクルマが鍛えられていること、本当に頼もしく思います」。

「2年目のシーズンはこれから中盤戦に入ります。今後もファンの皆様に嬉しいニュースをお届けできるよう、我々TOYOTA GAZOO Racing WRTは全力で走り続けます。引き続き、応援よろしくお願いいたします」とコメントしている。

ヤリスWRC #8号車のマルティン・ヤルヴェオヤ選手(左)、オット・タナック選手(右)