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WRC 第1戦ラリー・モンテカルロ、TOYOTA GAZOO Racing「ヤリスWRC」は2~3位表彰台獲得

総合優勝はセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組のフォード「フィエスタ WRC」

2018年1月25日~28日(現地時間) 開催

WRC 第1戦ラリー・モンテカルロで表彰台

 1月25日~28日に開催されたWRC(FIA世界ラリー選手権)第1戦ラリー・モンテカルロ。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#7号車)が総合3位と表彰台を獲得。総合優勝はセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組のフォード「フィエスタ WRC」だった。

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)も総合7位でフィニッシュしてヤリスWRCは全車が完走を果たした。

左からオット・タナック選手とトヨタ自動車 副社長 GAZOO Racing Company プレジデントの友山茂樹氏

 2018年シーズンの開幕戦で表彰台2位を獲得したヤリスWRC #8号車のタナック選手は、4日間で4本のSSベストタイムを記録。デイ3で2位につけ、最終日のデイ4も確実なフィニッシュを目指して安定した走りを続けた。

 タナック選手は「このようなよい形でシーズンをスタートできて、とても嬉しく思います。非常に強力なチームに加わることができたと実感しました。マシンは驚くほど素晴らしく、ラリー開始直後からずっと気持ちよくドライブすることができました。とても難しいコンディションでタフなラリーでしたが、とくに大きな問題を抱えることなく走り切ることができました。今日はこれまでよりもコンディションがよくなるだろうと期待していたのですが、道は凍っていました。しかし、私たちはよいポジションにつけていたので、今日は手堅く走ることができたと思います。いまは、この後のラリーが本当に楽しみです」とコメント。

ヤリスWRC #8号車

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム総代表の豊田章男氏は「私どもTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは昨シーズン、世界中の道で闘いながらヤリスを鍛えてまいりました。そのヤリスを、チームメンバー達はほんの数週間しかないシーズンオフの間もあまり休まず、さらに改善を重ね、モンテカルロのスタートラインに立たせました。そうして迎えた初戦……結果は8号車が2位、7号車が3位、9号車が7位と素晴らしい結果でシーズンのスタートを切ることができました。このメンバー達と共に今年もヤリスを走らせていけること、本当に頼もしく思います。私は現地に赴くことはできませんでしたが、心はチームと共にありました。現地からの報告やSNS、テレビ中継でその様子を見守っていましたが、そこでは日本はもとより各地にいるファンの皆さまからの声が多く寄せられており、応援いただいているファンの皆様への感謝の気持ちを新たにいたしました。本当にありがとうございます」とコメントしている。

ラリー・モンテカルロ デイ4の最終結果

1:セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア
(フォード フィエスタ WRC)4h18m55.5s
2:オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ
(トヨタ ヤリス WRC)+58.3s
3:ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ
(トヨタ ヤリス WRC)+1m52.0s
4:クリス・ミーク/ポール・ネーグル
(シトロエン C3 WRC)+4m43.1s
5:ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー
(ヒュンダイ i20 クーペ WRC)+4m53.8s
6:エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット
(フォード フィエスタ WRC)+4m54.8s
7:エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム
(トヨタ ヤリス WRC)+4m57.5s
8:ブライアン・ブフィエ/クザビエ・パンセリ
(フォード フィエスタ WRC)+7m39.5s
9:クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン
(シトロエン C3 WRC)+9m06.7s
10:ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー
(シュコダ ファビア R5)+16m43.0s