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2019年秋に愛知と岐阜でWRC 日本ラウンド「Rally Japan 2019」開催へ。FIAにカレンダー申請、正式決定は12月
2018年8月22日 19:12
- 2018年8月22日 発表
WRC(世界ラリー選手権)日本ラウンド招致準備委員会は8月22日、JAF(日本自動車連盟)を通じて、FIA(国際自動車連盟)に対して2019年 WRC 日本開催のカレンダー申請を行なったと発表した。
JAFが公示したカレンダーでは、大会名称は「FIA 世界ラリー選手権 Rally Japan 2019」。11月14日~17日、11月7~10日、9月12日~15日の3つの日程を設定しており、開催地は愛知と岐阜としている。FIAの承認が得られると、WRCが日本で開催されることになる。
また、国内プロモーターとなるサンズが、WRCプロモーターGmbH(ドイツ・ミュンヘン)とWRC日本ラウンドの興行に関する契約「Event Promotion Agreement」を締結したことが明らかにされ、契約期間は4年間でFIAによりWRC日本ラウンドが来季カレンダーに加わることが決まった場合には、2019年~2022年の国内でのWRC開催を行なうことになる。
同日、都内で会見したサンズ代表取締役 坂井正治氏は「2019年 FIAカレンダーに正式決定されたあかつきには、日本でのWRC Rally Japan 2019開催ができることになります、いよいよ夢の実現です」と報告。加えて、坂井氏は「ラリーは公道を使う競技ですから、地域の皆さんの協力なしには成立しません。地域とモータースポーツの共生、こういったことを考えることがこれからの時代にラリーを継続するために必要だと考えました。参加者はもちろん、来場者や周辺住民の方々が、みんなが一緒に楽しめる、まるでお祭りのような、いままでにない日本らしいラリー。それを愛知、岐阜という日本のど真ん中で開催することを思い描いています」とこれまでの招致活動の中で考えた思いを述べた。
具体的な計画については、サンズの高橋浩司氏が説明。高橋氏は「開催地域は愛知県と岐阜県のエリアを想定しており、運営本部のヘッドクオーター、競技の基地となるサービスパークは、愛・地球博記念公園(長久手市:通称モリコロパーク)を使用することで愛知県と調整しています。また、たくさんのお客様に楽しんでもらえるエキシビションエリアを用意したり、1周5kmのサイクリングロードを利用してスペシャルステージを行なったり、サーキットのようにヘッドクオーター、サービスパーク、ラリーパーク、スペシャルステージすべてが整っている開催基地となり、世界でも例がなく日本らしさをだして運営を行っていきたい」と話し、高橋氏は「今回、カレンダー申請、イベントプロモーション契約を終えて、開催に向けて大きなステップになったと思う。これからさまざまな審査、世界評議会を経て、最終的に正式決定するのは12月になる予定です」と述べた。
同会見会場には2019年の開催実現に向けた「WRC 招致応援団」として、フィギュアスケーター/フィギュアスケートデモンストレーターの小塚崇彦氏、SKE48卒業生でタレントの梅本まどかさん、WRC コメンテーターの栗田佳織氏、フリーアナウンサーの安東弘樹氏が登場、それぞれ開催実現に向けた思いを話した。
WRC 日本ラウンド 2019 開催計画概要(2018年8月現在)
日時:2019年秋
大会名称:Rally Japan(商標登録出願中)
場所:愛・地球博記念公園(長久手市:通称モリコロパーク)および周辺自治体の一般公道・林道(舗装路)
愛知県(名古屋市・岡崎市・豊田市・新城市・長久手市・設楽町)
岐阜県(中津川市・恵那市)
主催:トヨタモータースポーツクラブ(JAF 公認クラブ)
共催: 株式会社サンズ(JAF 加盟団体)