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トヨタ、WRC 開幕戦で3年連続表彰台獲得。「ヤリスWRC」8号車タナック選手が3位フィニッシュ
ラトバラ選手は総合5位、ミーク選手は総合6位でフィニッシュ
2019年1月28日 21:06
- 2019年1月24日~27日(現地時間) 開催
1月24日~27日(現地時間)に開催されたWRC(FIA世界ラリー選手権)第1戦 ラリー・モンテカルロにおいて、TOYOTA GAZOO Racing World Rally TeamのヤリスWRC #8号車のオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組が総合3位で表彰台を獲得した。
そのほか、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)が総合5位で、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)が総合6位でフィニッシュ。ヤリスWRCで出場した全選手が選手権ポイントを獲得した。
表彰台を獲得したタナック選手は、デイ1で総合1位に立ったものの、デイ2のSS7でパンクして遅れをとり総合7位。デイ3では午後のステージをドライバーの中で、スタッドなしの冬用タイヤを唯一選択するなど攻めの姿勢で走行、結果的にデイ3は4本のSSをすべて制して総合7位から5位に浮上。
最終日デイ4は、最初の2本のSSでベストタイムを記録して総合3位に浮上。続く2本のSSでも安定した走りを続け総合3位でフィニッシュ、チームにとって3年連続となる開幕戦の表彰台獲得を果たした。
タナック選手は「表彰台に立てて本当に嬉しく思います。金曜日が終了した時点では、このようなよい結果を期待していませんでした。比較的ドライなターマックステージで、ここまでタイムを挽回できたことに驚いています。今朝はよい走りができたので、後はフィニッシュまで順位を守ればよい状況でした。チーム、グラベルクルー、そしてクルマに心から満足しています。土曜日と日曜日は完璧な仕事ができましたので、自分達を誇りに思います」とコメントしている。
チーム代表のトミ・マキネン氏は「素晴らしい結末、そして非常にポジティブなリザルトでした。貴重な選手権ポイントを獲得する事ができましたし、全部で15本走ったSSのうち、9本でベストタイムを記録できたのは、われわれのクルマのパフォーマンスを証明するものです。また、われわれと一緒に戦った最初のラリーで、クリスが示したパフォーマンスは非常に印象的でした。これからのシーズン、クリスはきっとライバルから警戒される存在になったと思いますし、皆が彼に注目し続けるでしょう」とコメント。
GAZOO Racing Company プレジデントの友山茂樹氏は「WRCの2019年シーズンが始まりました。昨シーズンは、参戦2年目にしてマニュファクチャラーズタイトルを獲得したものの、その裏では、通算14回のリタイア、多くのトラブルに見舞われました。今シーズンは、速さと安定感を一段高いレベルに昇華させるべく、チーム一丸となって改善を積み重ねて、開幕戦のラリー・モンテカルロを迎えました。今回のラリー・モンテカルロは、例年同様に刻々と変わる路面状況に加え、昨年にも増して、強力になったライバル達との駆け引きに、最後まで厳しい戦いを強いられましたが、3台とも大健闘しラリーを盛り上げることができました。応援して頂いたファンの皆さまに、心より感謝申し上げます」などとコメントしている。
ラリー・モンテカルロの結果
1位:セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC)
2位:ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイ i20クーペ WRC)
3位:オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリス WRC)
4位:セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ(ヒュンダイ i20クーペWRC)
5位:ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタ ヤリス WRC)
6位:クリス・ミーク/セブ・マーシャル(トヨタ ヤリス WRC)
7位;ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン(フォード フィエスタ R5)
8位:ヨアン・ボナート/ベンジャミン・ボウルード(シトロエン C3 R5)
9位:ステファン・サラザン/ジャック-ジュリアン・レヌッチ(ヒュンダイ i20 R5)
10位:アドリアン・フォルム/ルノウ・ジャムール(シトロエン C3 R5)