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トヨタ、WRC 第4戦は「ヤリスWRC」8号車タナック/ヤルヴェオヤ組が総合6位

ドライバーズ選手権はタナック選手が首位と5ポイント差の3位

2019年3月28日~31日(現地時間)開催

オィット・タナック、マルティン・ヤルヴェオヤ組の「ヤリスWRC」8号車

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(トヨタ自動車)は、WRC(世界ラリー選手権)第4戦ラリー・フランス(3月28日~31日開催)において、「ヤリスWRC」8号車 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組が総合6位でフィニッシュした。

 タナック選手は、競技初日のデイ1を総合2位、2日目のデイ2では首位を走りながらもホイールの破損により遅れて総合6位となった。最終日デイ3では順位を守ることに集中しながらも、最終のパワーステージではヤリスWRC 5号車クリス・ミーク選手に次ぐ2番手タイムを記録して、ボーナスの4ポイントを獲得してラリーを締めくくった。

 この結果により、ドライバーズ選手権では、タナック選手は首位の座を明け渡すことになったがボーナスポイントの加算もあり、首位と5ポイント差の選手権3位につけた。

 そのほかのヤリスWRCは、5号車のクリス・ミーク/セブ・マーシャル組が総合9位、10号車のヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組が総合10位でフィニッシュしている。

チーム代表のトミ・マキネン氏

 チーム代表のトミ・マキネン氏は「パワーステージは本日のメインターゲットでしたが、クリスとオィットは共に素晴らしい走りでトップ2タイムを記録し、クリスは最大ポイントを獲得しました。われわれのクルマの舗装路での速さを証明できたと思いますし、今週末のポジティブな材料になりました。本当ならばよい結果を得られたはずですが、それを阻むことになった問題についてこれから調査を行い、そこから多くを学びたいと思います。選手権争いは依然僅差ですので、次のアルゼンチンとチリに自信を持って臨みたいと思います」とコメントしている。

オィット・タナック(ヤリスWRC #8号車)選手

 タナック選手は「われわれには十分なパフォーマンスがありましたし、今年のツール・ド・コルスを楽しむことができたので、全体的にはよいイベントだったと思います。もちろん最終結果には満足できませんが、数年前までこのラリーでは全く楽しむ事ができなかったことを考えると、今や正しいペースとよいリズムで走れるようになったので、その点については嬉しく思います。今日はパワーステージでポイントを獲得することが目標でしたので、リスクを負わず、ミスのない走りに徹しました。戦いはまだこれからです」とコメントしている。

オィット・タナック、マルティン・ヤルヴェオヤ組の「ヤリスWRC」8号車

ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)リザルト

1位:ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイ i20クーペ WRC)
2位:セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC)
3位:エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(フォード フィエスタ WRC)
4位:ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ(ヒュンダイ i20クーペ WRC)
5位:テーム・スニネン/マルコ・サルミネン(フォード フィエスタ WRC)
6位:オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリス WRC)
7位:エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(シトロエン C3 WRC)
8位:セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ(ヒュンダイ i20クーペWRC)
9位:クリス・ミーク/セブ・マーシャル(トヨタ ヤリス WRC)
10位:ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタ ヤリス WRC)