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トヨタ、WRC 第3戦は「ヤリスWRC」8号車タナック/ヤルヴェオヤ組が2位表彰台獲得
2019年3月12日 14:29
- 2019年3月7日~10日(現地時間)開催
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(トヨタ自動車)は、3月7日~10日(現地時間)に開催されたWRC(FIA世界ラリー選手権)第3戦ラリー・メキシコにおいて、「ヤリスWRC」8号車のオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組が総合2位でフィニッシュし、表彰台を獲得したと発表した。
タナック/ヤルヴェオヤ組は総合2位に入ったことにより、ドライバーとコ・ドライバー選手権首位の座を堅持。再び選手権リーダーとして、次戦フランスのツール・ド・コルスに臨むことになる。
タナック選手は、デイ1の総合7位から、デイ2で総合4位、デイ3で総合3位とポジションを浮上させた。最終日のデイ4は、サービスパークを中心に3本、計60.17kmのSSが行なわれ、最初のSS19でベストタイムを記録して総合2位にポジションアップ。続くSS20でもベストタイムを刻み、総合3位の選手に対するリードをさらに広げた。最終のパワーステージではパンクにより攻め切れず、ボーナスポイントは得られなかったものの総合2位でフィニッシュした。
そのほかのヤリスWRCは、5号車のクリス・ミーク/セブ・マーシャル組は総合5位、10号車のヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組は総合8位でフィニッシュ。ヤリスWRCは、これまで苦手としてきたラリー・メキシコで全車完走。ヤリスWRCはラリー・メキシコ3回目の挑戦で初の表彰台フィニッシュを果たした。
タナック選手は「よい週末でした。このラリーはクルマにとっても、タイヤにとっても、そしてクルマの中で戦うドライバーにとっても、非常に過酷なイベントでした。しかしわれわれは上手くやったと思いますし、ミスをすることも、問題に遭うこともなく走り切れてうれしく思います。われわれの強さを示すことができたのではないでしょうか。パワーステージではパンクをしてしまったので、何もできませんでしたが、最初の2本のステージは上手く走れ、2位に順位を上げることができました。開幕3戦で3回表彰台に立つなど、ここまでよいシーズン序盤戦を過ごしていますので、引き続きこのよい流れを保ちたいと思います」とコメント。
チーム代表のトミ・マキネン氏は「ドライバーにとっても、エンジニアにとっても、そしてメカニックにとっても、非常に厳しいラリーでしたが、過去2年間と比べるとわれわれのクルマは大きく進化しました。冷却系に問題は起こらず、高いパフォーマンスも発揮できました。オィットは初めて選手権リーダーとなり、1番手スタートを初めて経験しましたが、冷静に対応し、素晴らしい走りをしました。彼が置かれた状況を考えると、総合2位は最高の結果だと思います。クリスとヤリ-マティはアンラッキーな面もありましたが、最後まで戦い続け、選手権争いにおいて重要なポイントを獲得してくれました」とコメントしている。