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メルセデス・ベンツ、「Bクラス」を7年ぶりにフルモデルチェンジ。対話型インフォテイメントシステム「MBUX」新搭載

「B 180」は384万円、「B 200 d」は422万円

2019年6月6日 受注開始

384万円~422万円

新型Bクラス(写真はAMGラインを装着するB 180)

 メルセデス・ベンツ日本は6月6日、7年ぶりにフルモデルチェンジしたマルチパーパスコンパクト「Bクラス」の受注を開始した。価格は「B 180」が384万円、「B 200 d」が422万円。納車時期はB 180が7月ごろ、B 200 dが10月ごろを予定する。B 200 dの価格については、納車が10月以降になるため消費税10%の適用価格とのこと。

 新型Bクラスでは、従来からの特徴点である「広い室内空間」「優れたユーティリティ」といった点を強化するとともに、よりスポーティでラグジュアリーなエクステリアデザイン、高い質感と若々しさを感じさせるインテリアデザインを採用したという。

モデルエンジン変速機価格
B 180直列4気筒1.4リッターターボ7速DCT3,840,000円
B 200 d直列4気筒2.0リッターディーゼルターボ8速DCT4,220,000円

 エクステリアでは、近年のメルセデス・ベンツの思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」に基づきラインやエッジを大幅に削減した輪郭を採用。また、上下方向に細いヘッドライトデザイン、低く構えた姿勢のフロントエンド、ボンネットからAピラーとウインドスクリーンへの流れるような繋がりとボディのたくましいショルダーなどがスポーティさを強調。リアエンドもワイド&ローな印象を与える、上下方向に細く横に長い2分割型リアコンビネーションランプが採用される。

 これらのデザインによってCd値は0.24(欧州仕様参考値)を達成。さらにルーフラインが低くなったことで前面投影面積も縮小され、クラストップレベルの空力性能を実現したという。

 インテリアではインストルメントクラスター上方のカウルを廃止し、ワイドスクリーンディスプレイをダッシュボード上部に置くことで、より解放感を感じられる横方向のワイドさを強調するデザインとした。また、ダッシュボードの中央部と助手席前部の一部が切り取られているように凹んでいるデザインを用いることで、シンプルで室内空間の広さを強調しているという。加えて、エアアウトレットにジェットエンジンのタービンを想わせるスポーティなデザインを採用したほか、アンビエントライトは全64色設定と、先代モデルの5倍に拡大。さらに2018年10月に受注を開始した新型「Aクラス」に搭載される、対話型インフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」を採用したのも新しい。

 そのほか居住性について、前席の室内幅を33mm拡大して1456mm、フロントのヘッドルームを5mm拡大して1052mmを確保。さらにリアシートのバックレストに4:2:4分割可倒式を採用するなど、室内空間とユーティリティ性も強化している。

 パワートレーンについては、B 180は先代モデル比で14PS向上した最高出力100kW(136PS)、最大トルク200Nmを発生する直列4気筒1.4リッターターボ「M282」型エンジンを搭載。トランスミッションは7速デュアルクラッチトランスミッション「7G-DCT」を組み合わせた。

 また、B 200 dは直列4気筒2.0リッターディーゼルターボ「OM654q」型エンジンを搭載し、こちらは最高出力110kW(150PS)、最大トルク320Nmを発生。トランスミッションは新開発の8速デュアルクラッチトランスミッション「8G-DCT」を採用した。

 なお、新型Bクラスでは「Sクラス」と同等の運転支援機能をオプション設定。歩行者や車両の飛び出しを検知した場合や先行車両や障害物を回避できない場合の自動緊急ブレーキによる被害軽減機能、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能などが備わる。また、Bクラスとしては新たにステアリングアシストを採用したほか、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を低減させる。

 そのほか、「アクティブレーンチェンジングアシスト」を搭載し、ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認した上で自動で車線を変更する。さらに、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」なども搭載している。