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国交省と経産省、2030年度新燃費基準25.4km/Lで最終取りまとめ

2016年度実績値から32.4%の燃費改善

2019年6月25日 発表

 国土交通省と経済産業省は6月25日、2030年度を目標にした新燃費基準を示した「乗用車の新たな燃費基準に関する報告書」を取りまとめて公表した。新燃費基準は、CAFE方式(企業別平均燃費基準方式)で25.4km/Lと、2016年度実績値(19.2km/L)から32.4%の燃費改善を求める内容となる。

 公表された2030年度を目標年度とした新たな燃費基準値は、2030年度燃費基準推定値を25.4km/L(2020年度および2030年度燃費基準推定値は、2016年度の乗用車の車両重量別出荷構成を前提に算出)に設定。

 2016年度実績値19.2km/L(JC08モード燃費値をWLTCモード燃費値に換算)から燃費改善率32.4%で、燃費基準の達成判定は現行と同様に企業別平均燃費基準方式(CAFE方式)となる。

 対象範囲は、ガソリン自動車、ディーゼル自動車、LPG自動車に加えて、新たにEV(電気自動車)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)を対象とした。

 なお、EVとPHVのエネルギー消費効率(燃費値)の算定方法として、ガソリン自動車などと比較可能にするため、ガソリンや電力などが車両に供給されるよりも上流側のエネルギー消費効率を考慮したWtW(Well-to-Wheel)の考え方を用いて評価するとしている。

 これまで、両省は燃費規制に関する審議会を設置して「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」に基づく乗用車の新たな燃費基準について2018年3月より検討を進めてきた。6月3日に開催された審議会では、2030年度を目標とする新たな燃費基準についての「報告書(案)」が示された。

 今回公表された乗用車の新たな燃費基準に関する報告書は、報告書(案)に対する委員からの意見を踏まえて修正したもので、各委員の承認を得て審議会としての最終的な報告書となる。

 国交省と経産省では、今後のスケジュールとして、この取りまとめを踏まえて、今年度中を目途に関連法令に基づく基準の改正を行なう予定。

乗用車の新たな燃費基準に関する報告書