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TOYO TIRE、セルビアのタイヤ新工場設立に約488億円投資

2023年夏に年産約500万本へ

2019年7月30日 発表

 TOYO TIREは7月30日、セルビア共和国にタイヤ生産子会社を設立するとともに、約488億円を投資して新たにタイヤ生産工場を建設、操業することを決定した。

 今後、同社は2020年5月にセルビア工場の建築工事に着工。2022年1月よりタイヤ生産の稼働を開始。2023年夏には年産約500万本(乗用車用タイヤ換算)のタイヤ生産体制を確立する計画。

 同国インジア市内に建設されるグループ8拠点目となる新工場は、IoTの「MES(Manufacturing Execution System)」を導入して最新鋭のスマート工場の確立を図るなどにより、高品位な乗用車用、ライトトラック用タイヤを欧州市場内外に向けて供給する計画。

 同社によると、セルビア共和国は比較的低位な賃金水準で質の高い優秀な人材を有しているほか、近年の経済改革や財政健全化、外資企業の相次ぐ投資による自動車産業の集積化、日本との2国間関係強化といった進展が顕著で、欧州の中でもひときわ魅力あるビジネス環境が整ってきているという

 これまで同社は、ロシアを含めた欧州市場に対して国内工場、マレーシア工場からタイヤの輸出供給を行なってきたが、新たな生産拠点がこれらに代わってその主要な役割を担い、これにより製品出荷時の関税面・物流面でのメリットを手に入れるとともに、グローバルなタイヤ生産供給体制の増強と最適化を図るとしている。