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TOYO TIRE、約70億円を投資して米国タイヤ製造工場の生産能力を増強

2021年1月に生産稼働予定

2019年7月12日 発表

米国のタイヤ製造工場「Toyo Tire North America Manufacturing Inc.」全景

 TOYO TIREは7月12日、米国のタイヤ製造工場「Toyo Tire North America Manufacturing Inc.(TNA)」において、さらなる生産能力の増強に着手することを決定したと発表した。

 現在、北米自動車市場ではピックアップトラックや大型SUVの販売が堅調であるとして、2020年以降も引き続きこのような車両に装着される意匠性の高い大口径タイヤは堅調な需要拡大と供給期待が見込まれていると予想。こうした市場環境を背景として、2018年末に拡張したTNA新棟建屋のうち、空いている残り半分のスペースに生産設備の導入を実施し、さらに生産能力の増強を図ることを決定したという。

 今回の生産増強計画は約70億円を投資して行なわれ、新たに乗用車用タイヤ換算で年産120万本の生産能力を備える生産設備を追加導入。この増強に伴い、約120名の従業員を新規雇用する予定とした。

主力製品の「OPEN COUNTRY M/T」

 TNAは、高度に自動化した独自のタイヤ製造工法「A.T.O.M.」(Advanced Tire Operation Module)を全面的に導入し、ピックアップトラック/SUV用ライトトラックタイヤを中心とした大口径タイヤを生産し、北米市場に供給。これまで段階的に生産能力を増強し、2016年秋には年産1150万本(乗用車用タイヤ換算)の生産能力を有する、同社グループ最大のタイヤ製造拠点となり、2019年1月には累計生産本数が5000万本を突破した。

今回の追加生産増強計画について(概要)

投資内容 建設済み新工場棟(生産容量:年産240万本[乗用車用タイヤ換算])内に残り半分の生産設備(生産能力:年産120万本[乗用車用タイヤ換算])を追加導入
総投資額 約70億円
投資計画 2020年9月より生産設備の導入開始予定
稼働開始 2021年1月より生産稼働予定
※本増強に伴い、約120名の従業員を新規に雇用する予定

TNAの概要について

所在地 アメリカ合衆国 ジョージア州バートゥ郡
設立年月 2004年6月(2005年12月工場完成、同月より稼働)
事業内容 乗用車用、ライトトラック用ラジアルタイヤの製造
代表者 Donald C. Bunn
資本金 150百万米ドル
資本構成 TOYO TIRE株式会社100%出資(連結子会社)
土地面積 150エーカー(約60万7000m 2