ニュース
TOYO TIRE、リアルなシミュレータを使った啓発イベント。タイヤの摩耗・新品の違いを全身で体感
5月19日も先着順で実施。6月は広島、鈴鹿でも開催
2019年5月18日 18:25
- 2019年5月18日 開催
TOYO TIREは5月18日、東京都武蔵村山市にある「イオンモールむさし村山」で、リアルなドライビングシミュレータを活用したタイヤの啓発イベントを開催した。摩耗したタイヤと新品のタイヤ、あるいは空気圧が不足しているタイヤと適切なタイヤ、といった違いによるクルマの挙動をシミュレータ上で体感できる。同社はこのイベントを通じて、タイヤを定期的に点検し、適正に使うことの大切さを多くの消費者に知ってほしいとしている。
2019年はすでに神戸で2回、名古屋で1回、同様のイベントを開催し、今回のイオンモールむさし村山での実施は東日本で初となる。5月19日も10時~18時に実施する予定で、1時間に先着12名ずつ、1日最大96名までが体験できる。次回は6月8日~9日にイオンモール広島祇園で、6月22日~23日にイオンモール鈴鹿でそれぞれ開催される。対象は18歳以上の普通自動車運転免許を所有している人で、参加は無料。
止まらない・曲がらない摩耗タイヤと、安心・確実に走れる新品タイヤ
イベントでは3つのディスプレイを備えたドライビングシミュレータを2台用意。ハンドル、アクセル、ブレーキペダルを操作して本物のクルマと似た状況でドライビングでき、ハンドル操作やエンジン・トランスミッションの挙動によってシートが動くなど、リアルな体験ができるのが特徴だ。
10分程度の所要時間で、摩耗タイヤと新品タイヤの違い、もしくは空気圧が不足しているタイヤと適正な空気圧のタイヤの違いを体感できる。濡れた路面での急制動、直線パイロンスラローム、峠道といったシチュエーションでそれぞれのタイヤの挙動をチェックすることができる。
たとえば急制動のシーンでは、新品タイヤの方が摩耗タイヤの半分から3分の2程度の距離で停止できる。パイロンスラロームでは空気圧が低いとハンドルが重く、クルマの反応が遅くなって次のパイロンまでに曲がりきれない場面も出てくる。また、摩耗したタイヤでは高速走行時に容易にハイドロプレーニング現象が発生し、ハンドルが軽くなって制御不能に陥ってしまうことにも気付ける。
峠道のシチュエーションでは、摩耗タイヤだとしっかりブレーキしてコーナリングしているつもりでも対向車線にはみ出したり、曲がりきれずにガードレールに衝突したり、といったミスが多発。最後にはタイヤのバーストまで再現する。一方、新品タイヤではしっかり止まり、しっかり曲がるという操作が自分の思った通りにできることも分かる。こうしたシミュレータの挙動は同社のテストドライバーの意見も取り入れながら微調整を行なったとのことで、実際の乗用車の挙動に限りなく近づけたという。
今回のイベントは、タイヤの空気圧や摩耗度合いによって大きく変化するクルマの挙動を学ぶ経験を通じ、タイヤの交換や定期点検の大切さを知ってもらうための取り組み。ゲームではないことから、シミュレータには速度上限が設定されており、18歳未満の子供は参加不可としている。
受付は先着順で、空きがあれば参加希望者は体験したい時間帯を指定することもできる。早めに訪れて受け付けのみ済ませ、イオンモールでゆっくり買い物した後でシミュレータを体感する、といった参加の仕方も可能とのこと。広島と鈴鹿のイベント後の開催計画については未定だが、これまで実施していない東北地方などでの開催も検討したいとしている。